6月25日(木)
【相場概況】

【売買代金】

【ヒートマップ】

【個別銘柄】

牧野フライス製作所(6136)が大幅続伸し、上場来高値を更新しています。
25日付の日本経済新聞朝刊は「日系投資ファンドの日本産業推進機構(NSSK)が、工作機械大手の牧野フに対して1株あたり16,000円程度での買収を再提案したことが24日分かった」と報じました。
新たなTOB(株式公開買い付け)価格にさや寄せする形で買いが活発となったようです。
同社を買収するはずだったアジア系ファンドのMBKパートナーズは4月に政府からの中止勧告を受けて買収を断念し、NSSKはMBKのTOB価格(11,751円)を上回る買収提案を提出していました。
今回は提案価格を一段と引き上げたもようです。
同社は25日朝、報道を巡り「新たな法的拘束力のない提案を受領したのは事実」だと説明しており「設置した特別委員会における協議を含めて、本提案に関する検討を開始している」とコメントしています。

https://www.jx-nmm.com/
JX金属(5016)が反発しています。

同社は24日、半導体検査部品向けの金属材料の生産能力を、2028年度までに25年度の2倍超に高めると発表しました。
投資額は数億円を見込んでおり、対象は貴金属のロジウムを使った「ロジウムめっき液」で、半導体の集積回路を検査する「プローブカード」に用いるとしています。
人工知能(AI)データセンターの普及に伴う半導体検査需要の拡大に対応する投資で、同社は16日にも光通信に使う半導体材料「インジウムリン基板」の生産能力を25年度の7〜10倍に引き上げる方針を打ち出しており、半導体分野の投資に非常に積極的に動いています。
岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは「AI関連投資の拡大を背景に検査工程向け材料の需要は底堅い。今後は成長製品としての寄与拡大が期待され、中長期の収益押し上げ要因になりそうだ」と指摘しています。

RSC(4664)が急騰し連日のストップ高になっています。
24日開催された、ソフトバンクグループ(9984)の定時株主総会で孫正義会長兼社長が、フィジカルAIによりロボットの量産を始めたことを明らかにしています。
孫社長は「ロボットがロボットを量産するのは世界初だと思う」とコメントしています。
同社は、警備や清掃業務をはじめビルメンテナンス関連事業を展開しており、ソフトバンクロボティクスとAI警備ソリューションの共同推進を目的に資本・業務提携を行っています。
孫社長の発言を受け、警備ロボットの普及と同社の事業への好影響を巡る思惑が台頭しており、投資マネーの流入が続いています。
株価はシコリの少ないゾーンに入ってきています。
【本日のトピック】
さて、前日までAI関連株が調整する場面では、AIバブルの終わりを懸念する声が聞かれましたが、今回発表されたマイクロンテクノロジー(MU)の決算はその見方を大きく覆す内容となりました。


📌 マイクロン決算のポイント
✅ 売上・利益とも市場予想を大幅超え
・売上 414.6億ドル(予想356.9億ドル)
・EPS 25.11ドル(予想20.7ドル)
✅ 次四半期見通しも市場予想を大幅上回る
・売上予想 500億ドル(市場予想約432億ドル)
・AI需要の強さを会社自身が確認
✅ HBM需要が想像以上に拡大
・2026年分HBMはすでに完売
・供給不足は2028年頃まで続くとの見方
✅ 「メモリー市況株」から「安定成長株」へ変化
・16社と3~5年の長期契約(SCA)締結
・契約総額220億ドル、将来は最大1000億ドル規模
・価格下限・テイクオアペイ契約で利益が安定
✅ 利益率は歴史的な高さ
・粗利益率 84.9%
・次四半期は**約86%**を見込む
・HBMの高収益化が進展
✅ AIメモリー時代が本格到来
・HBM4量産開始
・HBM4Eも順調に開発
・SSD・DDR5・LPDDR・車載メモリーも好調
なぜここまで強いのか?
理由はAI向けメモリー不足です。生成AIではGPUだけでは動きません。GPUが性能を発揮するためには、大量のデータを高速でやり取りするHBMが不可欠です。
現在、ハイパースケーラーなど世界中のAI企業が巨大AIデータセンターを建設しています。
その結果、HBMの需要が急拡大しています。
HBM4がすでに量産開始
マイクロンは今回の決算資料でHBM4の量産出荷を開始したことを明らかにしました。
さらに、次世代のHBM4Eについても2027年量産に向け順調に開発が進んでいると説明しています。
これは非常に重要で、HBMは一度採用されると、サーバーのライフサイクルが終わるまで継続採用されるケースが多く、売上の予測が立てやすくなります。
「複数年契約」が最大のサプライズ
今回CEOが最も強調した言葉があります。それはStrategic Customer Agreementsです。
つまり複数年契約ということですが、複数年契約によって「業績の持続性と予測可能性が大幅に向上する」と説明しています。
これは非常に重要で、従来のメモリー業界は、価格変動が激しく「景気循環株」と呼ばれていました。
しかしAI時代では、大手クラウド企業が数年先まで必要なメモリーを確保するため、長期契約を結ぶケースが増えています。
つまり、これまでのような「好況→供給過剰→暴落」というサイクルが緩和される可能性があります。
利益率が異常に高い
特に、粗利益率が大きなサプライズとなりました。
第3四半期は84.9%で、第4四半期見通しも約86%としています。
これは半導体企業としては極めて高い水準です。
HBMは一般的なDRAMよりも付加価値が高く、高価格で販売できるためです。
売上が伸びるだけではなく、利益率も改善していることが、今回の決算の大きな特徴です。
過去最高の投資も継続
会社は今四半期だけで設備投資71億ドルを実施しましたが、それでも調整後フリーキャッシュフローは183億ドルを確保しています。
つまり、巨額投資を行いながら、十分なキャッシュを生み出せる体質になっています。
これはAI市場の拡大が一時的ではなく、数年単位で続くとの自信の表れとも考えられます。
日本本企業への影響
今回の決算は、日本企業にはかなりの追い風となります。
特に恩恵を受けやすいのは、以下の銘柄ですが、マイクロンの決算を見る限り、波及効果は大きく半導体関連株は高くなりそうです。

・東京エレクトロン(半導体製造装置 8035)
・KOKUSAI ELECTRIC(成膜装置 6525)
・ディスコ(ダイシング装置 6146)
・アドバンテスト(半導体テスター 6857)
・SCREENホールディングス(洗浄装置 7735)
・キオクシア(NAND 285A)
AIデータセンター投資が続く限り、日本の半導体関連企業にも恩恵が広がる可能性があります。
まとめ
これまでメモリー業界は景気循環の代表格と見られてきました。
しかしAI時代では、GPUだけでなくHBMやSSDなどの高性能メモリーがインフラそのものとなりつつあります。
今回の決算は、AIブームがGPUだけではなく、メモリーにも本格的な成長期が到来していることを示した象徴的な内容です。
今後は、マイクロンだけでなく、AIサーバー向けメモリーやその製造装置を手がける企業にも、引き続き注目が集まりそうです。
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