10月10日(木)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
リコー(7752)が反発しています。
9日、旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンドで、アクティビスト(物言う株主)として知られるエフィッシモ・キャピタル・マネジメントが同社株を買い増したことが、関東財務局に提出した変更報告書により判明しています。
保有比率は19.50%と9月時点の18.14%から上昇しており、保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としています。
エフィッシモは8月以降、一貫して同社株の買い増しを進めており、今年に入ってからの同社株の上昇率は49%を超えています。
今後、株主還元の強化などを求めてくるとの見方もあり、一段高につながりそうです。
https://www.komeda-holdings.co.jp/
コメダホールディングス(3543)が続伸しています。
同社が、9日発表した2024年3〜8月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年同期比3%増の44億円となるなど、増収増益で着地しました。
新型コロナウイルス禍からの経済再開やキャンペーンなどの効果で客数を伸ばしたほか、4月に店頭メニューの値上げも実施し、採算が改善したようです。
SMBC日興証券の皆川良造氏は9日付リポートで、6〜8月期は「順調な決算」と評価しています。
同社は25年2月期(今期)通期の営業利益を前期比7%増の93億円とするなど従来見通しを据え置いていますが、皆川氏はフランチャイズ加盟店向けの卸売価格は9月に遅れて引き上げたため、9〜11月以降はその恩恵を受けることができると指摘し、「通期見通しの達成は余裕含み」とみているようです。
ライオン(4912)が大幅続伸になり、年初来高値を更新しています。
同社は、10日、JAC(ジャパン・アクティベーション・キャピタル)と同社グループの持続的な成長と企業価値向上に向けたパートナーシップ契約を締結したと発表しました。
JACは、本契約に基づき、10月9日付で同社の株式を、数百億円を投じて発行済み株式の5%弱を取得したようです。
JACは米カーライル・グループ出身の大塚博行氏らが立ち上げた投資会社で、今年4月には国内の大手金融機関などから1,300億円の資金募集を完了しており、夏にも投資を始めるとしていました。
主に上場する大企業に投資し、短期的な株主還元などを要求するアクティビストとは一線を画し、経営陣との対話を重視した上で企業価値向上を目指すとしています。
同社株投資は、JACの投資第1弾案件になりますが、JACが更に買い増す期待や成長を後押しするとの期待から、見直し買いが入ったようです。
株価は一段高が期待できそうです。
プログリット(9560)が大幅反発しています。
同社は、9日引け後に、決算を発表しました。
2024年8月期の経常利益は前期比66.1%増の8.1億円に伸び、2025年8月期も前期比31.2%増の10.7億円に拡大を見込んでいます。
また、今期の年間配当は前期比5円増の18円に増配する方針です。
積極的なマーケティング活動を通じた認知向上、指名検索の獲得数拡大を図るととともに、法人向けサービスの導入拡大や高単価な短期集中の英語コーチングサービスでのシェア拡大を目指すとしています。
株価は25日線を突破しましたが上値の節目水準に達しており、同水準を突破できるか否かで方向性が定まりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は続伸!
引き続き、上向きの5日線(39,112.95円)上を維持しており、短期的な上昇トレンドは継続しています。
ただ、ローソク足は3日連続の陰線となり、上値での売り圧力の強さを感じさせます。
足元の日足では、「三角持合い」を形成しており、かなり煮詰まってきているように感じます。
そろそろ、上下どちらかに放れてもおかしくない状況と考えます。
【本日のトピック】
さて、S&P500が史上最高値を更新しました。
アトランタ連銀が公表しているGDPナウは3.2%まで上昇してきています。
恐らく、この状況を想定して企業業績を予測しているアナリストは少なく、次期決算では、かなりいい予想が期待できそうです。
米株の強さは、好調な決算を折り込みにきているものと思われます。
一方でVIX指数は、警戒ゾーンと言われる20を超えてきています。
そして、米10年国債利回りは4%を超えてきています。
これは、先日発表になった雇用統計が予想より、上振れることになったため、金利低下観測が薄れたからです。
本日公表されたFOMCの議事要旨でも、一部では0.25%の利下げを主張する者もいたことが明らかになりました。
サマーズ元米財務長官は、「9月の0.5%の利下げは間違いだった」と主張しています。
まもなく発表になる9月CPIは分岐点になるかもしれません。
これまでは、米株市場は「Good News is Good News」という反応でしたが、CPIが上振れてインフレ再燃懸念が台頭すれば「Good News is Bad News」という反応に転換してくるかもしれません。
ここもと、相場をリードしてきたAI関連に、水を差すような記事も出てきました。
しばらくは押し目買いに徹したほうが賢明のような気がします。