えのキングの投資日記

日本株投資日誌

7月15日(水)米国半導体、また急落! AI需要は強いのに、なぜここまで売られるのか

7月14日(火)



【相場概況】



【売買代金】



【ヒートマップ】



【個別銘柄】

www.nikkei.com

https://wonderpla.net/


ワンダープラネット(4199)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。


同社が、13日発表した
2026年8月期第3四半期累計最終損益2億9,100万円の赤字に赤字幅が拡大しましたが、直近3ヵ月の実績である3-5月期の最終損益3,000万円の赤字に赤字幅が縮小し、売上営業損益率は前年同期の-27.0%から-5.4%に急改善しています。


また、同時に、サンリオ(8136)
新作ゲームの共同開発を行うことで合意し、契約締結したことも発表しました。

これが株価を強く刺激し、有力IP(知的財産)を活用したタイトルへの期待から大量の買いを集めたようです。

東洋証券の大塚竜太ストラテジストは「知名度が高いサンリオとの協業を評価し、来期の収益貢献への期待から買いが集まっている」と話しています。

株価は1,000円大台復帰となりましたが、この勢いがどこまで続くか注目されます。


www.nikkei.com

https://jp.corp-sansan.com/


Sansan(4443)が大幅反発しています。


同社が13日発表した
2026年5月期連結経常利益前期比3.0倍81.7億円に伸び、2027年5月期125億~145億円となる見通しとなりました。


また、
今期の年間配当前期比2.5円増5円に大幅増配する方針を示しています。

主力の名刺管理サービス「Sansan」が堅調に推移したほか、請求書管理サービス「Bill One(ビルワン)」の業績成長が続いています。

東海東京インテリジェンス・ラボの沢田遼太郎シニアアナリストは「ビルワンの成長で、今期業績が予想レンジの上限付近で着地する確度が高まれば株価は一段の上値を試す」と話しています。


minkabu.jp

https://www.arigatou-s.com/


ありがとうサービス(3177)が急騰し、上場来高値を更新しています。


同社は14日、2027年2月期第1四半期の連結決算を発表しました。

営業利益前年同期比95.4%増4億900万円となり、通期計画9億4,400万円に対する進捗率は43.3%に達しています。

主力のリユース事業が好調だったほか、フードサービス事業も堅調に推移したようです。

目先の株価は4,000円台を固められれば、新ステージ入りとなり、青天井相場に入っていく可能性が高まってきそうです。


【本日のトピック】

米国半導体、また急落

韓国市場の暴落とイラン情勢から読み解く、今回の下落の本質

含み損を見るたびに家族の顔が浮かびあがる・・・

 


さて、米国の半導体株が、再び大きく下落しました。

フィラデルフィア半導体株指数、いわゆるSOX指数は1日で約4.8%安。直近の最高値からは約15%下落しています。

半導体株の値動きを3倍に増幅するSOXLは、最高値から約45%下落しました。わずか1カ月ほどで、ほぼ半値になった計算です。

ナスダック総合指数1.5%を超えて下落しました。

 

なぜ、AI需要が依然として強く、メモリー不足も続いているにもかかわらず、半導体株はここまで売られているのでしょうか。

普通に考えれば、

  • メモリー不足なら価格は上昇する
  • メモリー価格が上がれば企業利益も増える
  • AI需要が強ければ半導体株も上がる

となりそうです。

しかし、株式市場が見ているのは、現在の利益だけではありません。

今回の下落では、イラン情勢韓国市場の急落を直接の引き金として、半導体業界が数年後に直面するかもしれないリスクが、いっせいに意識され始めたと考えています。

 

今回の急落を引き起こした2つの要因


今回の半導体株急落には、大きく分けて2つの直接的な引き金がありました。

 

 

1つ目は、イラン情勢の悪化です

イランと米国の緊張が再び高まり、ホルムズ海峡を巡る警戒感が強まりました。

ホルムズ海峡は、世界の原油輸送における重要な通過地点です。ここで供給不安が高まると、原油価格が急騰しやすくなります。

原油価格が上昇すると、

イラン情勢の悪化

原油価格の上昇

輸送費やエネルギー価格の上昇

インフレ再燃への警戒

FRBの金融政策への警戒

高PERのハイテク株やAI株が売られる

という流れが起きます。

AI・半導体株は、将来の利益成長を先取りして高い株価がついている銘柄が多いため、金利上昇懸念が強まると売られやすくなります。

 

2つ目は、韓国市場の急落です

今回、より大きな衝撃を与えたのが韓国市場でした。

SKハイニックス一時15%を超えて下落し、サムスン電子10%を超える下落となりました。

韓国の代表的な株価指数であるKOSPIも大幅安となり、その売りが米国の半導体株やAI関連株にも波及しました。

 

ただし、ここで重要なのは、SKハイニックスサムスン電子に、突然大きな業績悪化が起きたわけではないという点です。

今回の下落は、足元の業績悪化というよりも、

  • 短期間で株価が上がりすぎていた
  • レバレッジ商品によって値動きが増幅された
  • 将来の供給過剰や成長鈍化が意識された
  • 外国人投資家の利益確定売りが出た

といった、期待値と需給の修正による部分が大きいと考えています。


市場が気にし始めた3つの不安


今回の急落の直接的な引き金は、イラン情勢韓国市場の暴落です。

しかし、株価がここまで激しく下落した背景には、半導体業界に対する3つの中期的な不安があります。

 

1つ目は、メモリーを増産しすぎる可能性です


現在、AI向けメモリーは不足しています。

HBMを中心に需要が供給を上回り、メモリー価格も上昇しています。その結果、SKハイニックス、サムスン電子、マイクロンなどの業績は大きく改善しています。

しかし、メモリー業界には昔から繰り返してきたサイクルがあります。

メモリー不足

価格高騰

各社が大幅増益

一斉に設備投資

新工場が稼働

供給能力が増加

供給過剰

価格下落

業績悪化


という流れです。

 

現在は、AI需要が強く、各社が新工場や生産設備への投資を急拡大しています。

SKハイニックスは、ADR上場で調達した巨額資金を新工場やAI向け半導体設備に投入する方針です。

サムスン電子も、半導体工場の生産開始を前倒ししようとしています。

今すぐ供給過剰になるわけではありません。

半導体工場は、建設から量産まで通常2~3年かかります。


しかし株式市場は、現在ではなく未来を見ます。


市場はすでに、


「2027年から2028年ごろに、新しい工場が一斉に稼働したらどうなるのか」


という点を意識し始めています。


これまでは、


「AI時代は従来のメモリーサイクルとは違う」


と説明されてきました。


しかし市場は今、

本当に今回は違うのか?


と疑い始めています。

もちろん、将来の供給過剰が確定したわけではありません。

AI需要が供給能力の増加を上回り、供給不足が長期間続く可能性もあります。

現在は、

  • 大規模増産によって供給過剰になるという見方
  • AI需要がさらに増え、供給不足が続くという見方

がぶつかっている状態です。


2つ目は、中国メモリー企業の台頭です


DRAMではCXMTNAND型フラッシュメモリーではYMTCなど、中国のメモリー企業が急速に成長しています。


中国勢が、

技術力を向上

生産能力を拡大

低価格製品を大量供給

汎用DRAMやNANDの価格を押し下げる

という展開になる可能性があります。

 

現時点では、AI向けの最先端HBMでは、SKハイニックスサムスン電子マイクロンなどの大手企業が優位です。

中国勢がすぐに最先端HBMで追いつくとは限りません。

しかし、汎用DRAMやNANDの供給を増やせば、市場全体の価格形成に影響を与える可能性があります。

 

www.pcgamer.com

 

実際、直近ではAppleが、中国国内で販売する端末向けにCXMT製DRAMの試験を始めたと報じられています。

また、HPDellCXMT製DRAMの品質認証を進めており、AcerASUSも、中国製メモリーの採用や調達を検討していると伝えられています。

現時点では、すべての企業が本格採用を決定したわけではありません。

しかし、メモリー不足と価格高騰が続けば、中国製メモリーが従来の大手3社を補う調達先として存在感を高める可能性があります。

中国勢が汎用DRAMやNANDの供給を増やせば、

メモリー市場は、

価格上昇

調達先の多様化

中国勢のシェア拡大

価格競争


という流れに変わる可能性があります。


3つ目は、メモリーを使う側の技術進化です



メモリー価格が上昇すれば、メモリーを購入する巨大テック企業のコストも増加します。

当然、GoogleMicrosoftAmazonMetaなどは、少ないメモリーでAIを動かす技術を開発します。

メモリー価格上昇

AI事業者のコスト増加

圧縮・効率化技術を開発

AI処理1回当たりのメモリー使用量が減少

メモリー需要の伸びが鈍る可能性


という流れです。

research.google


Googleは、AIの推論時に使用するKVキャッシュを圧縮する技術「TurboQuant」を発表しました。

長文処理では、回答性能を維持しながらKVキャッシュのメモリーサイズを少なくとも6分の1に削減できたとしています。

つまり、

AI利用が増える
=メモリー需要も同じ割合で増える


とは限りません。

ただし、効率化によってAIの利用コストが下がれば、利用量そのものが増え、メモリー需要全体が拡大する可能性もあります。

 

韓国市場特有の需給悪化

今回の韓国市場では、SKハイニックスサムスン電子を対象としたレバレッジETFも、下落を増幅させたと考えられます。

株価下落

レバレッジETFの売却

株価がさらに下落

信用取引の損失拡大

追加の売却


という負の連鎖です。

また、SKハイニックスのNASDAQへのADR上場も、利益確定のきっかけになった可能性があります。

いわゆる、

Buy the rumor, Sell the news
噂で買って、事実で売る


という動きです。

 

株価は将来の利益成長率を織り込む


今回の下落で最も重要なのは、株価が評価するのは現在の利益だけではないという点です。

市場が見ているのは、

  • 来年も利益が増えるのか
  • 再来年も成長が続くのか
  • 利益成長率が鈍化しないか
  • 市場予想を上回り続けられるか

という点です。

 

AI需要が強くても、利益成長率が鈍化すれば株価は下落します。

例えば、利益が100から200に増えれば100%増益です。

しかし翌年に200から240へ増えても、増益率は20%に低下します。

利益そのものは増えていても、成長率は鈍化しています。

つまり、

AI需要が伸び続けることと、AI関連株が上昇し続けることは同じではない


ということです。

 

今後、確認すべきポイント

今後の半導体企業の決算では、売上や利益だけでなく、次の点が重要になります。

  • AI向けメモリー需要は維持されているか
  • HBM不足は続いているか
  • 設備投資が過大になっていないか
  • 中国勢との価格競争が始まっていないか
  • 2027年以降も利益成長率を維持できるか

足元の好業績よりも、中長期の需要見通しと設備投資計画が株価を左右する局面になっています。

 

まとめ

今回の半導体株急落は、AI需要が突然消えたことで起きたものではありません。

直接の引き金は、イラン情勢による原油高とインフレ懸念、そして韓国市場の急落です。

その一方で、市場は、

  • メモリーの大規模増産
  • 中国企業の台頭
  • AI処理の効率化
  • 将来の利益成長率の鈍化


という中期的な不安を意識し始めました。

現時点では、AIブームの終わりと判断するのは早いと思います。


ただし、AI需要が強いという理由だけで半導体株を無条件に楽観視するのも危険です。

長期投資で大切なのは、株価が下がったことに反応するのではなく、

投資の前提が本当に崩れたのか


を確認することです。


今回のような局面ほど、投資家の冷静さが試されると考えています。

 


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7月13日(月) GPUの次に不足するのは「電力」‼   ローム(6963)はAIインフラ企業へ変われるのか⁉

7月10日(金)



【相場概況】



【売買代金】



【ヒートマップ】



【個別銘柄】

www.nikkei.com

https://www.sumcosi.com/


SUMCO(3436)が急伸し、ストップ高まで買われています。

www.nikkei.com


台湾グローバルウェーハズ(@6488/ROCO)は9日、米マイクロン・テクノロジーシリコンウエハーに関する10年の供給契約を結んだと発表しました。

長期契約はウエハーの供給不足を示唆しているとの見方から同社株にも連想買いが入ったようです。

シリコンウエハーは民生機器と産業機器向けの落ち込みで需要回復が遅れていましたが、足元では人工知能(AI)向けのメモリー用途で伸びが加速しています。

インドの調査会社ビジネス・リサーチ・インサイトは世界のシリコンウエハー市場に対し、2025年から34年の年平均成長率が14%になるとの予測を示しており、ウエハーの需給逼迫が続くとの見方が優勢です。


ゴールドマン・サックス証券は6日付で同社の目標株価6,140円(従来は5130円)、BofA証券は8日付で6,500円(同4000円)にそれぞれ引き上げています。

ゴールドマンの池田篤氏はAIサーバー用途で電圧を制御するためのパワー半導体などを例に挙げ「AIの裾野の広がりで先端技術を使わない半導体の需要も高まるため、300ミリウエハーの需給バランスは27年後半から28年にかけて非常にタイト化する」と語っています。


www.nikkei.com

https://www.mitsubishi-motors.co.jp/

三菱自動車(7211)が急反発しています。


同社は、9日、
国内工場でヒューマノイド(ヒト型ロボット)の量産を始めると発表しました。

同社が
出資する新興企業と共同開発したロボットを、三菱自の京都工場(京都市)で2027年にも生産する予定で生産能力は月1,000台、将来は外販も検討しているとのことです。


人工知能(AI)ロボットについては、韓国の現代自動車(@005380/KO)が1月に28年までに年3万台量産すると発表し、株価が急伸した経緯があります。

日系OEM(相手先ブランドによる生産)の中での量産化検討を公表したのは同社が初めてで、市場では「今回の発表はポジティブサプライズ」(外資系証券アナリスト)との声が聞かれました。


minkabu.jp

https://www.ai-mech.com/

AIメカテック(6227)場中値つかずのストップ高比例配分になっています。


同社は9日引け後に、海外の大手半導体関連メーカー2社より、ウエハハンドリングシステムを受注したと発表しました。

受注金額約180億円とのことで、2027年6月期と2028年6月期に計上する予定です。


なお、同社株については、著名投資家の片山晃氏が5%超保有していることが知られています。

調整が続いていた同社株ですが、これをきっかけに見直されていくのか注目されます。


【本日のトピック】

GPUの次に不足するのは「電力」

ローム(6963)はAIインフラ企業へ変われるのか

https://www.rohm.co.jp/

はじめに

これまでのAI相場では、NVIDIAのGPUやHBMなど、「AIの計算能力を高める半導体」が主役でした。

しかし、AIサーバーの性能が上がり、データセンターの規模が拡大するにつれて、次のボトルネックが明確になってきました。

それが、電力です。

どれほど高性能なGPUを用意しても、必要な電力を効率よく安定供給できなければ、本来の性能は発揮できません。


さらに、電力変換の途中でロスや発熱が増えれば、

  • 電気代
  • 冷却費
  • GPUの稼働率
  • データセンターの投資回収期間

にも悪影響が出ます。

AI投資の競争は、

GPUをどれだけ並べるか

から、

同じ電力で、どれだけ多くの計算を行えるか

へ移りつつあります。

この変化の中で注目されるのが、パワー半導体とアナログ半導体を手がけるローム(6963)です。


まず結論

ロームの注目点は、SiCだけではありません。

ロームは、

  • SiC
  • GaN
  • Si MOSFET
  • DrMOS
  • MPC
  • PMIC

といった幅広い製品を持っています。

これらを組み合わせることで、データセンターに届いた高電圧の電気を、最終的にGPUが使える低電圧・大電流へ変換するまで、複数の工程に関与できます。

つまりロームは、

EV向けSiCメーカーから、AIサーバーの電力変換を総合的に支える企業へ変わろうとしている


と見ることができます。


さらに、

  1. AIサーバー向け電源事業の成長
  2. 東芝・三菱電機とのパワー半導体再編
  3. 東芝投資を通じたキオクシア関連のオプション価値

という三つの評価材料を持っています。



EV向けSiC投資でつまずいたローム

ロームは、EV市場の拡大を見込み、SiCの生産能力へ積極的に投資してきました。

SiCには、

  • 高い電圧を扱いやすい
  • 電力損失が少ない
  • 発熱を抑えやすい
  • 電源装置を小型化しやすい

という特徴があります。

一方で、

  • EV市場の成長鈍化
  • 中国メーカーとの価格競争
  • SiC基板の供給過剰
  • 過大な先行投資

が重なり、ロームは2025年度に大きな減損を計上しました。


この点だけを見れば、EV向けSiC投資は失敗だったようにも見えます。

しかし、EV向けに培った高電圧・高効率の技術は、AIデータセンターでも必要とされます。

過去の投資がそのままAI向け利益になるわけではありませんが、技術や製造ノウハウを新しい市場へ展開できる可能性が出てきました。


AIサーバーはGPUだけでは動きません

電力網から届いた電気を、そのままGPUへ流すことはできません。

データセンター内では、

交流電力

高電圧の直流

サーバーラック

段階的に電圧を下げる

GPU直前で低電圧・大電流へ変換


という工程が必要です。

この各段階で、電力の一部が熱として失われます。


電力変換効率が低ければ、

  • 電気代が増える
  • 発熱が増える
  • 冷却費が増える
  • GPUの稼働率が下がる
  • 設置できるGPU数が減る


ことになります。

 

AIデータセンターでは、GPUの性能だけでなく、

どれだけ効率よく電力を届けられるか


が競争力を左右します。


ロームの強みは「電力変換を一式で提案できること」

ロームは、高電圧側のSiCやGaNだけでなく、GPU直前で使われるDrMOSやMPC、周辺機器向けのPMICも持っています。

高電圧側

  • SiC MOSFET
  • GaN HEMT
  • Si MOSFET


GPUの近く

  • DrMOS
  • MPC


ストレージ・周辺機器

  • SSD向けPMIC
  • シャント抵抗器
  • シリコンキャパシター


単体部品だけでなく、

AIサーバーの電源設計全体を提案できる可能性


がロームの強みです。


GPUの高性能化でDrMOSの需要が増えます


DrMOS
は、GPUの近くで電圧を下げ、大電流を安定して供給する部品です。

MPCは、複数のDrMOSを制御する司令塔の役割を持ちます。

GPUの消費電力が増えるほど、

  • 必要なDrMOSの数が増える
  • 電力効率の差が大きくなる
  • 発熱と冷却の重要性が高まる

という構造になります。

ロームは、GPU周辺で使われるDrMOSの数が、約20個から約50個へ増えると予測しています。

 


一台では小さな差でも、数万台規模のGPUを動かすデータセンターでは、大きなコスト差になります。


サーバー関連売上1,000億円超を目指す

ロームはサーバー関連売上について、

  • 2025年度実績:170億円
  • 2026年度計画:250億円
  • 2030年度目標:1,000億円超


を掲げています。

以前の2030年度目標は300億円でした。

大幅な目標引き上げは、会社がAI・データセンター分野を将来の成長事業として重視していることを示しています。


ただし、1,000億円はあくまで目標です。


今後は、

  • DrMOS・MPCの採用
  • SiC・GaNの量産
  • 複数顧客への展開
  • AI設備投資の継続


を確認する必要があります。

 

800VDC化も追い風になります

AIサーバーの消費電力が増えると、従来の48V方式では非常に大きな電流が必要になります。

大電流は、

  • 配線の大型化
  • 銅使用量の増加
  • 電力損失
  • 発熱

につながります。

そのため、NVIDIAなどは800Vの高電圧直流でラックまで電力を送る方式を進めています。

ロームは、この次世代電源構想に、Si、SiC、GaN製品を提供する立場で参加しています。

ローム製品がNVIDIAへ直接全面採用されたという意味ではありませんが、AIデータセンターの高電圧化という大きな流れに関与している点は重要です。


東芝投資とキオクシアという追加価値


ロームは東芝の非公開化に関連して、

  • TB投資事業有限責任組合へ1,000億円
  • TBJホールディングスの優先株へ2,000億円


を投じています。


合計3,000億円の大型投資です。


この東芝投資には、半導体事業の統合だけでなく、もう一つの価値があります。

それが、東芝が保有するキオクシア株です。

資本関係を簡略化すると、

ローム

TB投資事業有限責任組合

東芝

キオクシア


となります。

オリックス(8591)も同じTB投資事業有限責任組合を通じて東芝へ出資しており、東芝が計上したキオクシア関連利益を、持分法投資損益として取り込む方針を示しています。


この事例から、ロームにもキオクシア関連利益の経済的な恩恵が及ぶ可能性があります。

ただし、ロームはキオクシア株を直接保有しているわけではなく、オリックスと会計処理や契約条件が同じとは限りません。

したがって、

ロームにもオリックスと同額の利益が出る


と考えることはできません。


あくまで、

東芝投資に含まれる追加的なオプション価値


として見るのが適切です。


今後の決算で確認したいこと

1.AIサーバー向け売上

  • 四半期売上
  • 新規採用
  • 顧客数
  • 量産開始時期

2.SiC事業の黒字化

  • 工場稼働率
  • 歩留まり
  • 8インチ化
  • 製造原価

3.DrMOS・MPCの横展開

  • GPUメーカー
  • 独自ASIC
  • CPUメーカー
  • クラウド事業者

4.企業再編の具体化

  • 東芝との統合範囲
  • 三菱電機との協業
  • 生産拠点の再編
  • 利益改善効果


5.キオクシア関連価値の顕在化

  • ロームの会計処理
  • 投資事業組合損益
  • 東芝の資産価値
  • 一時利益か継続価値か

 

まとめ

ロームは、EV向けSiCへの先行投資で大きくつまずきました。

しかし、AIデータセンターの拡大により、電力変換という同社の強みが、新しい成長市場と重なり始めています。

ロームは、

SiC
+GaN
+Si MOSFET
+DrMOS
+MPC
+PMIC


を組み合わせ、電力網からGPU直前までを支える電源ソリューション企業を目指しています。


さらに、

  • AIサーバー向け電源事業
  • パワー半導体の業界再編
  • キオクシア関連の資産価値

という三つの評価材料を持っています。

ただし、現在はまだ期待を実績へ変える途中です。

ロームは、すでにAIインフラ企業へ生まれ変わった会社ではありません。

AIインフラ企業へ変わることができるのかを、これからの決算で証明していく企業


だと考えています。

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7月9日(木)TREホールディングス(9247)は悪材料出尽くし? 資源リサイクル国策で再評価なるか

7月8日(水)



【相場概況】



【売買代金】



【ヒートマップ】



【個別銘柄】

www.nikkei.com

http://www.we-are-csp.co.jp/


CSP(9740)が8日続伸しています。


同社は、
2027年2月期(今期)の年間配当予想創業60周年記念配当10円を含めて81円(前期実績は60円、今期の従来予想は61円)にすると発表しました。

また、
同時に発表した2026年3〜5月期の連結決算は訴訟関連損失などが響き、純利益8億4400万円前年同期比30%減ったものの、主力の警備事業は順調で、売上高214億円6%増加しています。

常駐警備で「OIMACHI TRACKS」の新規開始や「TAKANAWA GATEWAY CITY」の通年寄与があったほか、機械警備で前期に実施したM&Aなどが貢献したようです。

同社の現在のPBR(株価純資産倍率)は解散価値とされる1倍を下回っており、三菱UFJeスマート証券の山田勉マーケットアナリストは「本業の堅調さや株価の割安感を追い風に、配当積み増しを好感した買いが膨らんでいた」と語っています。

www.nikkei.com

https://www.hsk.co.jp/


ガスタービン部品を手がける放電精密加工研究所(6469)が急伸し、ストップ高まで買われています。



同社は、
7日、2027年2月期(今期)の連結純利益が従来予想(7億800万円)を上回り、前期比5%増8億6600万円になる見通しだと業績が上方修正することを発表しました。

主力の放電加工・表面処理セグメントをはじめ各事業の売上高が従来予想を上回ったほか、政府の防衛力整備計画の拡充で防衛整備品の需要が増加しています。

火力発電向けなどのガスタービン部品の生産能力増強も収益に貢献したようです。

内藤証券の田部井美彦投資調査部長は「足元で増収増益傾向が強まっていることは評価できるが、今期下期以降の受注動向も見極める必要がある」と指摘しています。


minkabu.jp

https://www.celsys.com/

セルシス(3663)が大幅続伸となり、年初来高値を更新しています。


同社は、7日、2026年12月期年間配当を従来計画の40円から50円へと増額修正することを発表しました。


また、同社は、8日、同社の手掛けるサービス「CLIP STUDIO PAINT」が9日から12日までフランス・パリで開催される、ヨーロッパ最大級の日本文化イベント「Japan Expo 2026」に出展すると発表しています。

同サービスは全世界で6,000万人以上に利用され、その80%以上が海外ユーザーと評価が高く、今後のサブスク契約の増加に直結すると見方から買いを集めたようです。

株価は明日以降も勢いが継続するか注目されます。


【本日のトピック】

TREホールディングス(9247)

https://tre-hd.co.jp/


さて、本日は
TREホールディングス(9247)について整理してみたいと思います。


同社は、廃棄物処理資源リサイクル再生可能エネルギーなどを手掛ける環境インフラ企業です。


いわゆる「静脈産業」の中核企業であり、廃棄物を回収・選別し、再資源化し、必要に応じて発電や最終処分まで行います。

一見すると地味な会社に見えますが、実は今後の日本にとって重要性が増していく可能性があります。

背景にあるのは、脱炭素サーキュラーエコノミー資源安全保障、そして国内でのリサイクル機能強化です。


1. 大和証券は目標株価を引き下げ


まず、足元で株価の重しになったのは、大和証券の目標株価引き下げです。


5月18日のレポートで大和証券は、同社
目標株価を、従来の2,600円から1,800円へ引き下げました。


レーティングも「1・買い」から「2・アウトパフォーム」へ変更されています。

理由は明確です。

  • 能登半島震災支援事業の一巡
  • 27/3期の大幅減益ガイダンス
  • 従来中計を下回る利益水準
  • 市原TRE環境複合事業の収益貢献後ズレ


2026/3期営業利益223億円と高水準だったものの、2027/3期会社計画は74億円まで大きく落ち込む見通しです。

これはかなり大きな減益であり、短期的にはネガティブに受け止められて当然でしょう。



2. ただし、悪材料はかなり見えてきた


ここで重要なのは、同社を単なる「減益銘柄」と見るのか、それとも「悪材料出尽くし後の見直し銘柄」と見るのかです。

大和証券のレポートでも、ネガティブガイダンスと新中計の公表によって、悪材料はかなり見えてきたという見方が示されています。

もちろん、2027/3期の減益幅は大きいものです。

しかし、株価は将来を織り込むものであり、ここからは次の上振れ材料が意識される局面に入る可能性があると考えます。


特に注目したいのは以下の材料です。

  • 鉄スクラップ市況
  • 非鉄市況
  • スクラップヤード規制強化
  • メタルリサイクル推進戦略
  • 市原TRE環境複合事業
  • 東芝出資価値


3. 最大の注目点はスクラップヤード規制強化


これまでは、産業廃棄物事業は土地さえあれば、誰でも営業することが可能でした。

一部地域では3~4割が不適切経営と指摘されることもあり、騒音悪臭火災土壌汚染の問題が頻発し、社会問題化していました。

 


こうした問題を受けて、
環境省は2026年4月、使用済み金属・プラスチック物品の保管または再生を行う事業について、許可制を導入する方針を示しました。

保管・再生基準の遵守を求めるだけでなく、環境汚染のおそれがある物品については国内での再生を原則とし、輸出時には環境大臣の確認を必要とする内容です。

これは、これまで不適正なスクラップヤードを通じて海外に流出していた金属資源を、国内で適正に回収・処理する方向に変える政策だと考えられます。

この流れは、TREのように適正な処理・リサイクル機能を持つ企業にとって、中長期的な追い風になる可能性があります。

つまり、政策の方向性はこうなります。




4. 市原TRE環境複合事業は中期の本命材料


次に注目したいのが、市原TRE環境複合事業です。

同社は千葉県市原市で、廃プラ再生、金属リサイクル、焼却・発電などを組み合わせた環境複合事業
を進めています。

会社資料によれば、市原市で約84,000㎡の用地を賃借し、既存事業用地37,000㎡と合わせて、TRE環境複合事業の構想を進めています。

総投資額は約300億円、本格稼働後は年間売上高120億円、新規雇用150名を予定しています。

この事業では、以下の4つが連携します。



5. 隠れた材料は東芝出資価値

もう一つ、見逃せない材料があります。

それが、東芝への出資です。

 



同社は2023年、東芝株式の非公開化を目的とするTB投資事業有限責任組合に対して、50億円の出資を決議しています。

同社はこの出資について、将来的に東芝グループの技術や知見の獲得、シナジー発揮を期待すると説明しています。

ここで注目されるのが、東芝が保有するキオクシア株式
す。


同じTB投資事業有限責任組合にLP出資しているオリックスは、東芝が計上したキオクシア関連の株式売却益・評価益について、2027年3月期1Qに税引前で約1,798億円持分法投資損益を計上する見込みだと開示しています。

もちろん、TREについて具体的にいくら利益が出るのかは未開示です。

そのため、「キオクシア関連益がTREに直接いくら入る」と断定するのは危険かもしれません。

ただし、東芝出資価値の上昇期待は、隠れた注目材料として意識しておきたいところです。


6. 株価2,100円ではどう見るか


本日の株価は2,100円です。

大和証券の目標株価1,800円はすでに上回っており、今後アナリストの目標株価見直しが期待される局面に入っていると思います。

ただし、ここは冷静に見る必要があるかもしれません。

株価2,100円は、すでに以下のような期待をある程度織り込み始めている可能性があります。

  • 会社計画が保守的だった可能性
  • 鉄・非鉄市況の上振れ
  • スクラップヤード規制強化
  • 市原プロジェクトの中長期期待
  • 東芝出資価値の上昇期待

つまり、今の株価は「安値放置」というより、すでに再評価が始まっている段階だと考えます。

ここからさらに上に行くには、8月の1Q決算で実際の業績上振れを確認できるかが重要になるでしょう。


7. 今後のチェックポイント

 

今後見るべきポイントは、以下の6つです。

① 1Q決算の進捗

27/3期会社計画の営業利益は74億円。
この計画に対して、1Qの進捗がどの程度強いかが最重要ポイント。

② 鉄・非鉄市況

鉄スクラップや非鉄市況が好調であれば、資源リサイクル部門の上振れ要因になる。

③ スクラップヤード規制強化

許可制導入によって、国内での適正処理需要が高まるか。
これは中長期テーマとして注目したい。

④ 市原TRE環境複合事業

収益貢献は後ズレしているが、進捗が確認できれば株価再評価の材料になる。

⑤ 東芝出資価値

キオクシア関連の利益や東芝企業価値の上昇が、TREの出資価値にどの程度反映されるか。

⑥ 株主還元

新中計では総還元性向35〜40%を下限とする方針が示されている。

業績が上振れれば、還元期待も高まりやすい。



8. 私の見方

TREホールディングスは、短期的には能登復興需要の反動で大幅減益局面にあります。

この点だけを見ると、決して強気一辺倒で見られる銘柄ではありません。

しかし、悪材料はかなり見えてきました。

一方で、以下のような見直し材料が重なっています。

  • スクラップヤード規制強化
  • メタルリサイクル推進
  • 鉄・非鉄市況の上振れ
  • 市原TRE環境複合事業
  • 東芝・キオクシア関連の出資価値
  • 株主還元期待

つまり、今のTREはこういう銘柄だと考えています。

短期:減益ショック
中期:悪材料出尽くし
長期:資源リサイクル国策

株価2,100円では、すでに一定の期待は織り込まれています。

そのため、ここからは単なるリバウンド狙いではなく、1Q決算で会社計画が保守的だったことを確認できるかが重要になります。

個人的には、TREホールディングスを単なる廃棄物処理会社ではなく、

「環境インフラ × 資源循環 × 国策リサイクル × 東芝出資価値」

という中長期テーマで見ていきたいと考えます。

減益ショックで一度評価が下がった銘柄が、資源リサイクル国策を背景に再評価されるのか。

ここからの決算と政策動向に注目したいところです。

 

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7月6日(月)ティアフォー上場で動き出す自動運転革命 イーソル(4420)が本命だと考える理由

7月3日(金)



【相場概況】



【売買代金】



【ヒートマップ】



【個別銘柄】

www.nikkei.com

https://www.sumitomo-chem.co.jp/


住友化学(4005)が大幅反発しています。


同社は、2日、韓国サムスン電機と次世代の半導体パッケージ基板「ガラスコア基板」事業で合弁会社を設立すると発表しました。

AI半導体向けの需要の拡大を見据え、次世代基板の量産体制を整えるとのことです。

合弁会社にはサムスン電機66%、同社の完全子会社で半導体やディスプレー材料を手がける韓国の東友ファインケム34%出資し、2026年内の設立を予定しています。

2027年度下期を目標に量産体制を整備し、その後も段階的に供給能力を増強する予定です。

野村証券の岡崎茂樹リサーチアナリストは今回の発表について3日付リポートで、現時点では住友化全社の業績を大きく押し上げるとはみていないとする一方、「2030年度以降に本格的な業績寄与の可能性があり、成長事業の戦略を注視したい」と語っています。


minkabu.jp

https://www.innovacell.com/


イノバセル(504A)ストップ高買い気配になっています。


同社グループは切迫性便失禁の根本治療を図る「ICEF15」の国際共同第3相治験(Fidelia試験)を日本と欧州で実施していますが、2日の取引終了後、米国食品医薬品局(FDA)から同試験を米国で開始できる旨の通知を受け取ったと発表しました。

これにより、Fidelia試験に米国の施設および患者を正式に組み入れることが可能となり、今年中に米国患者を含めたFidelia試験全症例の組入れ完了を目指すとしています。

株価はストップ高の一本値で終えており、週明け以降の株価が25日線を明確に上放れてくると6月26日ザラ場を底にした反騰相場入りが見えてきます。


minkabu.jp

https://finatext.com/


Finatextホールディングス(4419)が一段高になり、上場来高値を更新しています。


同社は、3日、日本生命グループのニッセイプラス少額短期保険と業務のブラックボックス化を抑止しつつ生成AIを活用して査定業務を自動化する実践モデルを構築し、システム実装に着手したと発表しています。

株価は、本日の大幅高で、約1ヵ月半ぶりに年初来高値を塗り替え、約11ヵ月ぶりに新値を更新しています。

新しいステージに入った可能性が示唆され注目されます。


【本日のトピック】

ティアフォー上場で、自動運転関連株はどう動くのか!

www.nikkei.com

ティアフォー(593A)とは

日本発の自動運転ソフトウェア企業

  • 2026年7月22日 東証グロース上場

  • 想定時価総額 約700億円

  • 名古屋大学発ディープテック企業

  • 自動運転OS「Autoware」を開発

ティアフォーの強み

① 「自動運転のLinux」を目指す

  • Autowareをオープンソース化

  • 世界中の企業・大学・研究機関が利用

  • 利用企業は200社超

  • デファクトスタンダード獲得を狙う

つまり、

車を売る会社ではなく、自動運転のプラットフォームを提供する会社。

 

② ビジネスモデル

無料でOSを公開し、その周辺で収益化する。

  • 開発支援
  • システム構築
  • 安全認証
  • 運行管理
  • 将来的にはライセンス収入

ソフトウェア企業らしい高利益率モデルを目指している。

 

③ 国策の追い風

  • NEDO大型プロジェクト
  • 国土交通省
  • レベル4実証
  • ドライバー不足対策
  • 地方交通維持

日本の社会課題と完全に一致している。

 

④ 強力な資本

  • 累計調達額 約380億円
  • IPOで約190億円調達予定
  • トヨタ
  • いすゞ
  • ヤマハ
  • KDDI
  • SOMPO

大企業との連携も進む。

 

ここは注意

①大きな赤字

  • 売上 約64億円
  • 営業赤字 約105億円

まだ研究開発フェーズ。


②IPOは大型

  • 吸収額 約220億円

初値2倍・3倍を狙うIPOではない。


③NVIDIAリスク

NVIDIAは

  • パートナー

でもあり

  • 将来の競合

にもなり得る。


私が本当に注目しているのはイーソル(4420)

https://www.esol.co.jp/

 

ティアフォーを調べるほど、私が注目したのはイーソル(4420)でした。

注目する理由

ティアフォーと2021年に自動運転技術の商用化に向けた戦略的パートナーシップを締結

Autowareプロジェクトに初期から参画

リアルタイムOS「eMCOS」を開発

AutowareとeMCOSを統合し、商用レベルの自動運転システムを共同開発

機能安全(ISO26262)やリアルタイム制御など、自動運転に不可欠な技術を保有

 

イーソルの役割

ティアフォー

自動運転の頭脳

イーソル(4420)

頭脳を安全に動かす基盤

  • リアルタイムOS
  • 機能安全
  • 車載ソフトウェア
  • eMCOS

Autowareの商用化には欠かせない領域を担う。

私が考えるイーソルの勝ち筋

① ティアフォー上場で自動運転関連株への注目が高まる

② Autowareの採用企業・実証実験が増える

③ 実証から量産・商用化フェーズへ移行

④ 商用化には「安全に動くOS」が不可欠になる

  • リアルタイムOS
  • 機能安全(ISO26262)
  • 高信頼ソフトウェア

イーソルが得意とする領域です。

⑤ eMCOSが車載OSとして採用を広げる

現在、この市場ではBlackBerryのQNX(キューネックス)が世界的な実績を持つ代表的な車載リアルタイムOSです。

イーソルのeMCOSは、このQNXが強い市場に挑戦する国産リアルタイムOSとして開発が進められています。

ティアフォーとの戦略的パートナーシップやAutowareとの連携を足掛かりに、採用が広がれば企業価値の向上につながる可能性があります。

⑥ 市場から「自動運転を支える基盤技術企業」として再評価される

私は、ティアフォーが「自動運転の未来」をつくる企業なら、イーソルは、その未来を安全・確実に動かす基盤技術を提供する企業だと考えています。

 

私の投資判断

ティアフォー

世界標準を狙う夢のある企業

しかし、

  • 赤字が続く開発フェーズ
  • 大型IPOで初値の需給妙味は限定的
  • 量産化・収益化にはまだ時間が必要

まさに「未来への投資」という位置付けです。

 

イーソル

すでに事業基盤を持つ上場企業

ティアフォーと2021年から戦略的パートナーシップを締結

AutowareとeMCOSの連携による商用化を推進

リアルタイムOS・機能安全という、自動運転に欠かせない基盤技術を保有

自動運転の社会実装が進むほど、技術の重要性が高まる可能性

将来的には、自動運転時代の**「つるはし屋」**のような存在になれる可能性

 

私の考え

私は、ティアフォー「自動運転という金鉱を掘りに行く企業」だとすれば、イーソル「その金鉱を掘るための道具(基盤技術)を提供する企業」になれる可能性があると考えています。

もちろん、現時点でそのポジションを確立したとは言えません。

しかし、Autowareの普及や自動運転の商用化が進み、eMCOSが幅広い車両やOEMに採用されるようになれば、イーソルは特定の企業だけではなく、自動運転市場全体の拡大から恩恵を受ける存在へ成長する可能性があります。


だから私は、

ティアフォー「未来を切り開く企業」

イーソル「その未来を支える基盤技術企業」

そして将来的には自動運転時代の“つるはし屋”になり得る企業という視点で、中長期の成長に期待しています。

 

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7月3日(金)日本株を襲う2つの危機 ⁉ AI効率化ショックと保護主義が市場を揺らす。

7月2日(木)



【相場概況】



【売買代金】



【ヒートマップ】



【個別銘柄】

www.nikkei.com

https://www.capcom.co.jp/


カプコン(9697)が大幅続伸しています。


同社は、2日、人気シリーズ「鬼武者」の新作ゲーム「鬼武者 Way of the Sword」の発売日を従来の9月25日から、9月4日に前倒しすると発表しました。

2027年3月期への業績貢献が大きくなるとの期待から、買いを集めたようです。

鬼武者シリーズでは20年ぶりの最新作になり、同社は、「なるべく早く顧客に届けられないか検討した結果、前倒し発売を決めた」(広報担当者)と話しています。


11月には、テトリス、マインクラフトに並ぶと言われる人気アクションゲー「グランド・セフト・オート(GTA)」の新作が発売予定となっており、市場では「GTAとの競合を避ける面でも、鬼武者の発売前倒しはカプコンの株価と業績にポジティブ」(企業調査会社のアナリスト)との見方が聞かれています。


minkabu.jp

https://www.taiyo-bussan.co.jp/


大洋物産(9941)が急反発し、ストップ高まで買われています。


同社は、宅配ピザ「ナポリの窯」を展開するいちごHDを、7月1日付で完全子会社化したことを発表しました。

また、6月30日の定時株主総会での決議を経て、取締役に実業家の堀江貴文氏が就任しています。(胡散くさ!)

これを機に物色人気化し、商いを伴って株高に弾みをつけていますが、目先筋の買いがどこまで続くか注目されます。


【本日のトピック】

日本株を襲う2つの危機

AI効率化ショックと保護主義が市場を揺らす


さて、日本株に新たな試練が訪れています。

一つは、OpenAIによる「推論コスト半減」の報道。

もう一つは、トランプ政権によるUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)見直しです。

一見すると全く別のニュースですが、実は共通するメッセージがあります。

「これまでの勝ちパターンが変わり始めた」


ということです。


AIも製造業も、新しい時代へ入りつつあります。



危機① OpenAIショック

aiweekly.co


The Informationが「OpenAIが推論コストを半減させるソフトウェア最適化技術を開発した」と報じました。

報じられている内容

複数の引用記事を総合すると、ポイントは次の通りです。

  • OpenAIのエンジニアが推論(Inference)コストを50%以上削減する方法を開発した。

  • 新しいGPUを導入したわけではなく、既存GPUの利用効率を改善したことによる。

  • ChatGPTのログインしていないゲスト利用者向けに適用したところ、必要なNVIDIA製GPU台数が、ある時点では数百台程度まで減ったとされ、市場に衝撃を与えました。


市場が最も驚いたのは、OpenAIがGPUを新しくしたのではなく、

ソフトウェアだけで推論コストを半減させた

と報じられたことでした。


市場は瞬時に、

「GPUが今までほど必要なくなるのではないか」


と考えました。


その結果、

・SOX指数は約6%超下落

・AMDは約7%下落
・インテルは約9%下落
・マイクロンは10%超下落


本日の日本市場においても

・キオクシアは13%超下落
・三井金属は11%超下落
・太陽誘電は約10%下落
・アドバンテストは約10%下落

ここもとの相場のけん引役であった半導体関連が軒並み売られています。


しかし、本当にAI需要は減るのでしょうか?

 

私はむしろ逆だと考えています。

歴史を振り返ると、効率化は需要を減らすのではなく、

需要を爆発的に増やしてきました。


蒸気機関。


パソコン。


インターネット。


クラウド。


どれも効率化によって市場は拡大しました。


今回も同じかもしれません。


推論コストが半分になれば、今まで高すぎてAIを導入できなかった企業が、一斉にAIを使い始めます。

AIエージェント

ロボティクス

自動運転

工場の自動化

医療AI

創薬AI

つまり、GPU1台当たりの処理量は増えても、AIを使う回数そのものは何倍にも増える可能性があります。

 

市場は今、「GPUが減る」ことばかり見ています。

しかし本当に重要なのは、「AI利用量は何倍になるのか」という点です。



危機② USMCA見直し


ロイターのスクープによると

  • トランプ政権はUSMCAを現行のまま16年間延長することを拒否。

  • ただしUSMCAがすぐ失効するわけではない。

  • これにより2036年までの10年間、毎年レビューが行われることになる。

  • 米国は協定改定を求めており、特に
    • 自動車の原産地規則強化
    • 米国製部品比率の引き上げ
    • 中国企業の「メキシコ経由」の迂回輸出防止

      を重視している。

      といった内容です。

 

協定はすぐに失効するわけではありません。

しかし企業経営で重要なのは、制度そのものではなく


「将来どうなるかわからない」


という不確実性です。


これまで企業は、


「最も安く作れる場所」


としてメキシコへ投資してきました。


しかし今後は
「最も安全に供給できる場所」へ投資する時代になります。

自動車業界では

日産、マツダ

 

部品メーカーでは

デンソー、アイシン

 

などは短期的に逆風となる可能性があります。



逆に恩恵を受ける企業は?

 

市場は悪材料ばかりに目が向きます。

しかし、危機の裏側には必ずチャンスがあります。


AI効率化で恩恵

・東京エレクトロン

・ソシオネクスト

・ソフトバンクグループ

GPUだけではなく、ASICSSDAIソフトウェアAIインフラへ市場の関心は広がっていくでしょう。

 

北米サプライチェーン再編で恩恵

・ファナック

・安川電機

・SMC

・JX金属


米国で工場が増えれば、
工場自動化電力設備AIインフラ高機能材料の需要も増えていきます。



投資家が本当に見るべきこと



今回のニュースを見て「AIは終わった」と考える人もいます。

私はそうは思いません。

今回終わり始めたのは

「GPUを大量に買えば勝てる時代」


です。


これから始まるのは、


「AIをいかに効率よく使うか」


という競争です。


同時に、
製造業も


「最も安く作る」


から


「最も安全に供給できる」


という時代へ移っています。


AI革命と経済安全保障。

この二つは、日本株の新しいテーマになるでしょう。


短期的には株価が大きく揺れるかもしれません。


しかし、その揺れこそが、中長期の投資チャンスを生み出す可能性があります。


目先の株価だけを見るのではなく、


「5年後に勝つ企業はどこか」


という視点で、この変化を見つめたいと思います。

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6月29日(月)「AIバブル崩壊」は本当か? 半導体急落の真相と、次に資金が向かう先

6月26日(金)



【相場概況】



【売買代金】



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www.nikkei.com

https://www.kao.com/jp/


花王(4452)が大幅続伸しています。


同社は、25日午後に、セルサイドアナリスト向けのスモールミーティングを開催しました。

同社の長谷部佳宏社長が参加し、2027年度までの中期経営計画「K27」の進捗や長期目線の展望などについて説明があったようです。

SMBC日興証券の山中志真氏は25日付リポートで、会社説明は人工知能(AI)の活用の精度向上や、強みである界面制御技術の適用可能性など多岐にわたったと指摘しています。

また、同社は2026年8月に化粧品の新ブランド「SOFINA BASIC+」を発売予定ですが、2027年にかけても多数の大型新製品の発売が控えているとして、山中氏は「(ミーティングは)K27達成に向けた自信が示され、好印象」との見方を示しています。


minkabu.jp

https://www.isechem.co.jp/


伊勢化学工業(4107)が急伸し、ストップ高まで買われています。


同社は26日、米国で油田かん水からヨウ素を抽出・商業化する権利を取得したと発表しました。

テキサス州などでサテライトプラントを順次建設し、2030年までに年間約3,000トンの生産を目指す計画です。

米国で新たなヨウ素供給源を確保し、中長期的な生産能力拡大や需要増加の取り込みへの期待から買いを集めたようです。

www.nikkei.com


また、26日の日本経済新聞で政府は薄くて軽い次世代型の「ペロブスカイト太陽電池」を工場などに設置する場合の安全基準を緩和することが報じられたことも追い風になっているとの見方もあるようです。


関連してK&Oエナジーグループ(1663)積水化学工業(4204)なども買われています。


minkabu.jp

https://www.accrete-inc.com/


アクリート(4395)ストップ高買い気配になっています。


同社は、25日引け後に、コンテナ型データセンター事業をITインフラ企業のゲットワークス社と共同で開始することを発表しました。

今後5年間で50億円~100億円の売上規模を目指すとしています。


株価は足元1ヵ月以上にわたり下げ局面を強いられてきましたが、目先25日線超を固めることにより、反騰相場入りを印象付けます。

【本日のトピック】

 


さて、先週の米国株式市場では、AI関連株をけん引してきた半導体セクターが大きく調整しました。

 

エヌビディアやブロードコムをはじめとするAI関連の主力銘柄がそろって下落し、SOX指数は5%超下落しました。

 

そのため「AIブームは終わったのではないか」「AIバブルが崩れ始めたのではないか」といった声も聞かれます。

 

本日のブログでは「AI半導体株はバブル崩壊なのか?」「今市場でなにがおこってるのか?」にフォーカスをあて、考察していきたいと思います。


① AI半導体株の下落=AIバブル崩壊ではない


私は現時点では、「AIバブルは崩壊した」という見方は、やや短絡的だと考えています。


② バブルと業績サイクルは違う

 

本来、バブルとは単に株価が上がることではありません。

一般的には、資産価格が企業の利益やキャッシュフローといったファンダメンタルズから持続的に乖離し、利益では説明できないほど価格だけが上昇している状態のことをバブルと呼びます。

EX. ドットコムバブル住宅バブルなど

 


ところが、
AI半導体企業の多くは、依然として受注・売上・利益を大きく伸ばしており、株価の調整は業績悪化ではなく、金利上昇への警戒や利益確定売りによるバリュエーション調整という側面が強いと考えます。


実際、マイクロンの好決算が示したように、AIインフラ需要そのものはなお力強く拡大しています。

✅ HBM需要

✅ AI SSD需要

✅ データセンター需要

すべて好調。

例えば、

  • 純利益
     前年同期比 約15倍

つまり、

AI需要は終わっていない。



③ 今市場で起きていること

『二重のセクターローテーション』


一方で、市場では新たな局面も始まっています。

それが「二重のセクターローテーション」です。

一つは、GPUやHBMなど「AIを作る企業」から、AIソフトウェアやデータセンター、電力設備など「AIを使う・支える企業」へ資金が広がる流れです。


もう一つは、AI関連株からヘルスケアや金融、不動産など、これまで出遅れていたセクターへ資金が循環する流れです。

つまり、「AI相場が終わったのではなく、市場全体がより成熟したステージへ移行し始めている」可能性を示しています。

今後は「AIか、それ以外か」という単純な見方ではなく、AIという巨大テーマの中で、次に資金が向かう分野を見極めることが重要になるのではないでしょうか?


④米国株は依然強気


もっとも、企業業績に目を向ければ、2026年・2027年のS&P500のEPS成長率は近年まれに見る高水準が予想されており、アナリスト予想も引き続き上方修正が続いています。


PERにも極端な過熱感は見られず、中長期的には米国株に対する強気スタンスを維持できる環境は大きく変わっていないと考えています。


⑤ 7月はここだけ注意!


短期的には、7月前半の雇用統計FOMC議事録CPIといった重要イベントを控えており、相場の変動が大きくなる可能性があります。


特に重要なのは、「M7決算のCapex動向」です。

M7はここ1~2年、AIインフラ構築のために設備投資(Capex)を急拡大してきました。

そのため今後は、

  • 償却費(減価償却費)の増加
  • 営業利益やEPSへの影響

が徐々に表れ始める可能性があります。

現時点では影響は限定的とみられますが、今後の利益率には注意が必要です。

 

M7のCapexが株価を左右する

① Capexが拡大する場合

  • AI投資継続
  • 半導体・メモリー需要は堅調
  • 一方で設備投資負担が増え、M7の利益率が低下する可能性
  • M7株にはマイナス要因

② Capexが縮小する場合

  • M7の利益率は改善しやすい
  • しかしAI投資減速と受け止められる可能性
  • 半導体・HBM・メモリー需要への懸念が強まる
  • 半導体・メモリー株には大きなマイナス要因

 

M7が今後も設備投資を拡大するのか、それとも縮小するのか。

これがAI投資の持続性を判断する重要な指標であり、今回の決算シーズン最大の注目ポイントと考えられます。



⑥ まとめ(私の考え)

✅ AI半導体株の下落はバブル崩壊ではなく、利益確定や金利上昇を背景とした健全な調整と考えています。

✅ 一方で、市場では「AIを作る企業」から「AIを使う・支える企業」、さらに出遅れセクターへ資金が循環する二重のセクターローテーションが始まっており、その行方は注視する必要があります。

✅ AI需要そのものは依然として強く、企業業績やEPSも近年まれに見る高い成長が見込まれていることから、中長期では米国株に対する強気スタンスを維持しています。

✅ ただし、今回の決算シーズンで最も重要なのは**M7(マグニフィセント・セブン)のCapex(設備投資)**です。

  • Capexが拡大すれば、AI投資の継続が確認され、半導体・メモリー需要には追い風となる一方、設備投資負担の増加からM7の利益率が意識される可能性があります。

  • Capexが縮小すれば、M7の利益率にはプラスでも、「AI投資が減速する」と受け止められ、半導体・メモリー株には大きな逆風となる可能性があります。

つまり、M7のCapexはAI投資の持続性を占う最重要指標であり、今回の決算で最も注目すべきポイントだと考えています。

短期的には、7月前半の雇用統計やFOMC議事録、CPIなどの重要イベントを控え、相場の変動が大きくなる可能性があります。

しかし、それらを無難に通過し、M7がAI投資継続の姿勢を示し、企業業績の強さが改めて確認されれば、今回の調整は「AIバブル崩壊」ではなく、強気相場の中の押し目として、再び買い場になる可能性が高いと考えています。

6月26日(金)AIバブルを吹き飛ばしたマイクロン決算⁉

6月25日(木)



【相場概況】



【売買代金】



【ヒートマップ】



【個別銘柄】

www.nikkei.com

https://www.makino.co.jp/


牧野フライス製作所(6136)が大幅続伸し、上場来高値を更新しています。

www.nikkei.com


25日付の日本経済新聞朝刊は「日系投資ファンドの日本産業推進機構(NSSK)が、工作機械大手の牧野フに対して1株あたり16,000円程度での買収を再提案したことが24日分かった」と報じました。

新たなTOB(株式公開買い付け)価格にさや寄せする形で買いが活発となったようです。

同社を
買収するはずだったアジア系ファンドのMBKパートナーズは4月に政府からの中止勧告を受けて買収を断念し、NSSKはMBKのTOB価格(11,751円)を上回る買収提案を提出していました。

今回は提案価格を一段と引き上げたもようです。

同社は25日朝、報道を巡り「新たな法的拘束力のない提案を受領したのは事実」だと説明しており「設置した特別委員会における協議を含めて、本提案に関する検討を開始している」とコメントしています。


www.nikkei.com

https://www.jx-nmm.com/


JX金属(5016)が反発しています。

同社は24日、半導体検査部品向けの金属材料の生産能力を、2028年度までに25年度の2倍超に高めると発表しました。

投資額は数億円を見込んでおり、対象は貴金属のロジウムを使った「ロジウムめっき液」で、半導体の集積回路を検査する「プローブカード」に用いるとしています。

人工知能(AI)データセンターの普及に伴う半導体検査需要の拡大に対応する投資で、同社は16日にも光通信に使う半導体材料「インジウムリン基板」生産能力を25年度の7〜10倍に引き上げる方針を打ち出しており、半導体分野の投資に非常に積極的に動いています。

岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは「AI関連投資の拡大を背景に検査工程向け材料の需要は底堅い。今後は成長製品としての寄与拡大が期待され、中長期の収益押し上げ要因になりそうだ」と指摘しています。


minkabu.jp

https://www.trsc.co.jp/


RSC(4664)が急騰し連日のストップ高になっています。

www.newsweekjapan.jp


24日開催された、ソフトバンクグループ(9984)の定時株主総会で孫正義会長兼社長が、フィジカルAIによりロボットの量産を始めたことを明らかにしています。

孫社長は「ロボットがロボットを量産するのは世界初だと思う」とコメントしています。

同社は、警備や清掃業務をはじめビルメンテナンス関連事業を展開しており、ソフトバンクロボティクスとAI警備ソリューションの共同推進を目的に資本・業務提携を行っています。

孫社長の発言を受け、警備ロボットの普及と同社の事業への好影響を巡る思惑が台頭しており、投資マネーの流入が続いています。

株価はシコリの少ないゾーンに入ってきています。


【本日のトピック】

www.nikkei.com


さて、前日までAI関連株が調整する場面では、AIバブルの終わりを懸念する声が聞かれましたが、今回発表されたマイクロンテクノロジー(MU)の決算はその見方を大きく覆す内容となりました。

📌 マイクロン決算のポイント

売上・利益とも市場予想を大幅超え
・売上 414.6億ドル(予想356.9億ドル)
・EPS 25.11ドル(予想20.7ドル)

次四半期見通しも市場予想を大幅上回る
・売上予想 500億ドル(市場予想約432億ドル)
・AI需要の強さを会社自身が確認

HBM需要が想像以上に拡大
・2026年分HBMはすでに完売
・供給不足は2028年頃まで続くとの見方

「メモリー市況株」から「安定成長株」へ変化
・16社と3~5年の長期契約(SCA)締結
・契約総額220億ドル、将来は最大1000億ドル規模
・価格下限・テイクオアペイ契約で利益が安定

利益率は歴史的な高さ
・粗利益率 84.9%
・次四半期は**約86%**を見込む
・HBMの高収益化が進展

AIメモリー時代が本格到来
・HBM4量産開始
・HBM4Eも順調に開発
・SSD・DDR5・LPDDR・車載メモリーも好調

 

なぜここまで強いのか?

 

理由はAI向けメモリー不足です。生成AIではGPUだけでは動きません。GPUが性能を発揮するためには、大量のデータを高速でやり取りするHBMが不可欠です。

現在、ハイパースケーラーなど世界中のAI企業が巨大AIデータセンターを建設しています。

その結果、HBMの需要が急拡大しています。

HBM4がすでに量産開始


マイクロンは今回の決算資料でHBM4の量産出荷を開始したことを明らかにしました。

さらに、次世代のHBM4Eについても2027年量産に向け順調に開発が進んでいると説明しています。

これは非常に重要で、HBMは一度採用されると、サーバーのライフサイクルが終わるまで継続採用されるケースが多く、売上の予測が立てやすくなります。

 

「複数年契約」が最大のサプライズ

今回CEOが最も強調した言葉があります。それはStrategic Customer Agreementsです。

つまり複数年契約ということですが、複数年契約によって「業績の持続性と予測可能性が大幅に向上する」と説明しています。

これは非常に重要で、従来のメモリー業界は、価格変動が激しく「景気循環株」と呼ばれていました。

しかしAI時代では、大手クラウド企業が数年先まで必要なメモリーを確保するため、長期契約を結ぶケースが増えています。

つまり、これまでのような「好況→供給過剰→暴落」というサイクルが緩和される可能性があります。

 

利益率が異常に高い

特に、粗利益率が大きなサプライズとなりました。

第3四半期は84.9%で、第4四半期見通しも約86%としています。

これは半導体企業としては極めて高い水準です。

HBMは一般的なDRAMよりも付加価値が高く、高価格で販売できるためです。

売上が伸びるだけではなく、利益率も改善していることが、今回の決算の大きな特徴です。

過去最高の投資も継続

会社は今四半期だけで設備投資71億ドルを実施しましたが、それでも調整後フリーキャッシュフロー183億ドルを確保しています。

つまり、巨額投資を行いながら、十分なキャッシュを生み出せる体質になっています。

これはAI市場の拡大が一時的ではなく、数年単位で続くとの自信の表れとも考えられます。

 

日本本企業への影響

今回の決算は、日本企業にはかなりの追い風となります。

特に恩恵を受けやすいのは、以下の銘柄ですが、マイクロンの決算を見る限り、波及効果は大きく半導体関連株は高くなりそうです。

 

・東京エレクトロン(半導体製造装置 8035)
・KOKUSAI ELECTRIC(成膜装置 6525)
・ディスコ(ダイシング装置 6146)
・アドバンテスト(半導体テスター 6857)
・SCREENホールディングス(洗浄装置 7735)
・キオクシア(NAND 285A)

AIデータセンター投資が続く限り、日本の半導体関連企業にも恩恵が広がる可能性があります。

まとめ

 

これまでメモリー業界は景気循環の代表格と見られてきました。

しかしAI時代では、GPUだけでなくHBMやSSDなどの高性能メモリーがインフラそのものとなりつつあります。

今回の決算は、AIブームがGPUだけではなく、メモリーにも本格的な成長期が到来していることを示した象徴的な内容です。

今後は、マイクロンだけでなく、AIサーバー向けメモリーやその製造装置を手がける企業にも、引き続き注目が集まりそうです。

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