7月25日(木)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
睡眠センサーを開発するエコナビスタ(5585)がストップ高まで買われています。
同社は、24日引け後に、エーザイ(4523)と認知症領域でエコシステム構築を目指した業務提携契約を締結すると共に協業を開始したと発表しました。
同社が展開する「ライフリズムナビ」や特許技術「認知症予測モデル」と、エーザイが保有する脳の健康度セルフチェックツール「のうKNOW」を用い、高齢者施設の入居者に対して認知機能の変化への気付きを促す実証実験を推進します。
将来的に健常な高齢者も対象としたMCI・認知症発見の早期化に向けた共同研究や、認知症予測モデルの在宅介護領域における適用可能性の検討などを進めていく方針です。
業容拡大を好感視する買いが向かい株価は新展開が期待できそうです。
小林製薬(4967)が大幅続伸しています。
24日引け後に、アクティビストとして知られる香港のオアシス・マネジメントが、同社株に関し新たに5%を超えて保有していることが明らかになりました。
関東財務局に提出された大量保有報告書によると同アクティビストの保有割合は5.20%となり、保有目的の項目には「ポートフォリオ投資および重要提案行為」と記載されています。
「紅麹」成分入りのサプリメントを巡る健康被害問題により、経営トップから創業家が退くことになった直後のタイミングでもあり、思惑買いを誘う展開にもなっているようです。
⚫︎小林製薬
— ちょうなん貴則|墨田区議会議員 (@Takanori_Chonan) 2024年7月24日
大事なことを言います。
小林製薬は…
ヨウ素によって新型コロナウィルスを不活化できることを発見した日本が誇る素晴らしい会社です。
基礎研究に積み重ねによって
多くの人の命を守る術を発見した、素晴らしい会社です。
pic.twitter.com/Wmg35YIYyS
ネット上では、ワクチンビジネスの弊害となり、天下りを受け付けない同社が厚労省と医師会(武見と河野)から迫害を受けているという論調をよく見かけます。
今、政府はあり得ない状態にあります。
— ひで2022真実を追求 (@hide_Q_) 2024年7月5日
厚生労働大臣 武見「ワクチン強制あり得る。」pic.twitter.com/Xg6Kope59w
真偽はわかりませんが、株価は世論を映しているように感じます。
大栄環境(9336)が大幅上昇しています。
SBI証券が中長期的成長力がある環境関連企業として、同社の投資判断を新規に買い、目標株価4,100円でカバレッジを開始しています。
最終処分場を持つ強固なビジネスモデルが魅力的で、プラスチック新法による新たな事業拡大のチャンスが高まっていると指摘しています。
また、公民連携による重要なインフラ企業になる可能性が高いとの見方も示しています。
同社は8月8日に1Q決算発表を控えていますが、同証券ではカタリストは短期的には1Q決算数値が通期会社計画に対し進捗度が高い場合であり、大型M&Aの実施のリリースもカタリストとなろうと指摘しています。
逆にダウンサイドリスクは短期的には1Q決算数値が会社計画に対し進捗度が低い場合であると指摘しています。
株価は、3月に付けている上場来高値2,874円を超られるかが注目されます。
東北新社(2329)が後場の売買再開から一気にストップ高を付けています。
同社は24日引け後に、大株主でシンガポールの投資会社である3Dインベストメント・パートナーズから非公開化に向けた提案を受けたと明らかにし、提案への対応を検討する特別委員会を設置すると発表しました。
更に今朝方には3Dインベストメントは同社に対し、1株600~650円の買収対価で非公開化を行うことを提案したと報じられています。
この報道を受け同社株は8時55分から売買停止となっていましたが、同社は報道の内容にに付いて事実だというコメントを後場にリリース。
これを受け13時46分に売買が再開されストップ高で寄り付き、そのまま張り付いています。
既に3Dインベストメントによる提案価格を上回っていることから、今回提案された価格では安過ぎると見る向きが多い様子です。
【テクニカル分析】
日経平均は7営業日大幅続落!
75日線(39,083.95円)を寄り付きから割り込み、ほぼ安値引けとなる大陰線を形成しています。
7月19日の週の投資主体別売買状況が発表になりました。
海外投資家が売り越しに転じているのに対し、個人が信用で買い向かっています。
下落と共に、信用買い残が積み上がる、典型的な下落パターンに陥っています。
本日は売買代金が5兆2,000億弱まで膨れ上がりましたので、多少整理が進んだかもしれません。
ただ、リバウンドに入ったとしても、当面、下落に転じた25日線(40,091.99円)までであり、中期的には200日線(36,656.15円)が意識される動きになると思います。
反発のきっかけは、日銀が追加利上げを見送り、FRBが利下げを実施する8/1でしょうか?
仮に、日銀が追加利上げを実施し、FRBが利下げを見送るようなら「〇〇ショック」と名がつく下落があるかもしれません。
【本日のトピック】
さて、半導体関連には、厳しい逆風が吹いています。
①高水準のPER
②米国による対中半導体規制強化懸念
③中国景気悪化懸念
④高水準の信用買い残
⑤TSMC決算から類推されるエヌビディアの利益率低下懸念
などでしょうか?
ところが、その半導体関連に新たな懸念が追加される可能性がでてきました。
23日、MetaはチャットGPT-4oを凌ぐ性能のAIモデル「Llama3.1」をオープンソース(無料)公開すると発表しました。
利用者にとっては、うれしい話ですが、これまで、自社でAIを開発し、自社製品として囲い込みを図ろうとしていたマイクロソフトやアップル、アマゾンなどにとっては、たまったものではありません。
例えば、AI搭載パソコンなどは、AIが無料で誰でも使えるなら、付加価値を払ってまで買わなくなります。
そして、競争がなくなれば、AI半導体のエヌビディアの利益率が低下することになり、ゆくゆくは、AI半導体のシリコンサイクルが終わる可能性がでてきます。
今のところ、「Llamaは、開発者にとって大きな負担となる。不透明すぎて安全に使用できない」ともいわれており、オープンソースであっても、すぐに幅広く普及するものではないかもしれません。
しかしながら、ザッカーバーグ氏は「当社の見積もりでは、405Bモデル上で推論を直接実行する場合、GPT-4と比べて50%安価になるだろう」と語っており、今後の半導体動向に大きな影響を与えてくる可能性があると考えます。
「へたなナンピンスカンピン」と言われないように、半導体関連については、少なくともエヌビディアの決算を待つべきと考えます。