5月24日(金)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
王将フードサービス(9936)が大幅高になり、上場来高値を更新しています。
同社は、23日に10月1日を効力発生日として1株を3株に分割すると発表しました。
足元で89万円ある最低投資金額を引き下げることで流動性を高め、個人投資家などの取り込みを狙うとのことです。
また、分割に伴い、2025年3月期の期末配は75円から25円に変更しています。
株主にとって配当金の実質的な変更はありません。
一番好感されたのは株主優待の拡充です。
同社の株主優待は、現在、100株を保有する株主に年4000円分の優待券を贈呈していますが、分割後も100株で4000円分という優待を残すため、実質的に拡充になります。
ケイ・アセットの平野憲一代表は株主優待の拡大を受け「(王将フード株を保有する)個人投資家が急増するだろう。最低投資単位の100株だけ買い、優待を受けたいと考える個人がきょうは買っている」と話しています。
本日は全体相場軟調の中、高値圏で終えており、人気の高さが伺えます。
エーアイ(4388)がストップ高まで買われています。
同社は23日取引終了後、生成AIと連携して高速に発話開始を可能にする音声合成ソリューション「入力ストリーミング音声合成API」を新開発し、miibo(東京都渋谷区)に採用されたと発表しました。
この機能は、チャットGPTのような生成AIのストリーミング出力(生成文章をトークンごとに順次返答する形式)に対応して、順次テキストトークンをそのまま音声合成APIに入力できるようにするものです。
同社は、この機能をサーバー設置型製品「AITalk 6Server」として2024年上期に発売開始予定です。
同社株は、小型の貸借銘柄ということもあって、この材料をもとに、短期資金が物色したものと思われます。
なお、同社と経営統合する予定のフュートレック(2468)も、本日は一時ストップ高になるまで買われています。
株価は、目先、4月16日の高値915円へと向けた動きが期待されます。
キャスター(9331)が急騰し、一時ストップ高になるまで買われています。
同社は23日引け後に、パーソナルAIなどを研究開発するオルツ社と生成AIを活用したプロダクト開発およびサービス運用を主な内容とする合弁事業で基本合意書を締結すると発表しました。
同社が培ってきたフルリモートワークを前提としたプロダクト開発に関する知見と、オルツのAI要素技術を組み合わせ、生成AIを活用したプロダクト開発やサービス運用を行う計画で、「労働バイアス」の解除と「人の非生産的労働からの解放」に向けて事業展開する方針としています。
株価は、今後の業容拡大および業績寄与期待感から買いが向かいましたが、引けに掛けて売り込まれており、現水準を突破出来るか否かが焦点となりそうです。
那須電機鉄工(5922)が急騰し、年初来高値を更新しています。
23日付で関東財務局に提出された大量保有報告書によると、英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが、共同保有分を含む同社株の保有割合が5.43%と新たに5%を超えたことが判明しました。
保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としています。
株価は、需給思惑的な買いで高寄り後も大きく上げ幅を拡げましたが、急速に押し戻され終えており、今週の株価の動きが注目されるところです。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反落!
ギャップダウンからスタートし、5日線(38,876.61円)、75日線(38,792.23円)を下回るも、25日線(38,295.69円)手前では下げ渋り、陽線を形成しています。
ナイトセッションの日経平均先物は、38,800円 +200円で戻ってきています。
引き続き、上値が重たい状況に変わり有りませんが、下値も固く、緩やかに下値切り上げになってきている様子です。
25日線もわずかながら、上向き転換してきており、下値を固める動きが見て取れます。
今しばらくは、狭いレンジの往来相場を続けながら、上抜くタイミングを探っている状況と思います。
【本日のトピック】
西部技研(6223)
さて、本日は西部技研(6223)を紹介します。
同社は、創業者である、隈利實氏が、1962年に、九州大学在籍中に創業した、今でこそ、珍しくない大学ベンチャーの先駆けのような会社です。
同社は、コア技術であるハニカムに様々は機能材を添着させ、空気中の水やCo2を取り除いたり、熱、VOCを濃縮・除去させる、まさに「空気を自在にコントロールできる技術」を持つ会社です。
主要製品は「デシカント除湿器」と「VOC濃縮装置」になりますが、リチウム電池、半導体などの工場ラインや商業施設等の省エネ、大気汚染の空気清浄など、さまざまな用途に使われています。
特に、ここもとは、EVリチウム電池に必要な特殊なドライルームや半導体製造の排ガス除去のニーズが急速に高まってきているようです。
同社は開発・生産・販売からアフターサービスまで一気通貫に手掛け、米国、中国、スウェーデン等にも関連会社を持つ、まさに「グローバルニッチトップ企業」と言える存在です。
売上は3年連続2桁成長しており、営業利益率も14.96%と高い水準です。
5/15に発表した2024年12月期1Q決算は中国不況で減収減益になりましたが、想定内に留まっており、通期の見通しは据え置いています。
また、年間配当は配当性向を40%にすることにし70円を実施する計画です。
配当利回りは直近株価においても4.31%と高水準です。
22日には、大型案件受注の発表もしています。(2025年計上予定)
同社株は、2023年10月3日に2,600円の公募価格で東証スタンダード市場に上場しましたが、その後は小型株市場不調のあおりを受けて、下落基調になっています。
しかしながら、PER9.1倍 PBR1.25倍 配当利回り4.31倍
自己資本比率68.1%と割安な水準まで下落してきており、当面、1300円台で底入りしたものと思われます。
EV・半導体関連の高配当株として物色される局面もあると思いますがいかがでしょうか?