6月5日(水)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
【業種別】
【ヒートマップ】
【売買代金】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
FEARに振れてきました!
マーケットが少し悲観的になってきたようです。
【個別株】
ステラファーマ(4888)が急騰しています。
同社は、4日、がんの放射線治療の一種である「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の中国への導入をめぐり、現地企業から基本契約に基づき10億円の保証金を受領したと発表しました。
BNCT用ホウ素医薬品「ステボロニン」の供給に関する基本契約を締結している中国生物科技服務傘下のPengbo社から、基本契約に基づく保証金を受領したとのことです。
特区におけるプロジェクトについては、2025年4月から同年6月までの治療開始に向け順調に推移していますが、BNCTセンターを運営するPengbo社はこのスケジュールを更に早めて24年末までに治療を開始することを目標に掲げて準備を進めているようです。
パートナーが中国企業とあって市場では事業の進捗や財務面が不安視されていましたが「保証金の受領は財務負担への懸念が低下する内容でポジティブ」(国内中堅証券の担当者)という見方がでています。
ジィ・シィ企画(4073)がストップ高まで買われています。
同社は4日正午に、デジタルペイメントソリューションの世界的な大手プロバイダーであるNPTのグループ会社であるニューランド・ペイメント・テクノロジー・インターナショナルと決済端末に関する販売店契約を締結したと発表しました。
日本国内でのNPT決済端末の取り扱いが可能になり、同社の端末販売およびサブスクサービスのラインアップが充実することになります。
同社は、同件が業績に与える影響は軽微としていますが、業容拡大を期待する買いが入ったようです。
株価は一段高が期待できそうです。
アソインターナショナル(9340)が急伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、同社が販売する口腔内スキャナー「WE スキャン」がデジタル印象採得装置(口腔内スキャナー)医療機器として保険適用対象機種に承認されたと発表しました。
口腔内スキャナーの導入は、歯型取りにかかる作業時間の短縮、技術力による属人的問題の解消、患者スキャンデータを永久保管できる等様々なメリットがあり、本診療報酬改定において、特に虫歯や歯周病の治療並びに矯正治療を行う GP(一般歯科医)での導入は診療効率化及び保険適用による補綴診療機会の増加等メリットが大きいとしています。
同社は、主力商品であるデジタル製造矯正装置の売上高向上に寄与するとしており、株価も新展開入りが期待できそうです。
アストロスケールホールディングス(186A)は、本日新規上場したIPOですが、公開価格850円に対して初値は1,281円となり、初値形成後も確りした推移で、一時ストップ高まで買われる場面も見られました。
同社は、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去や人工衛星寿命延長、点検・観測などの軌道上サービスの事業化に取り組む宇宙ベンチャー企業であり、将来的な期待感が非常に強い会社です。
ただ、公開株数も非常に多く、グロースIPOにしては大型案件となっており、需給懸念も言われていたものの、今日は大商いとなっており売り物をしっかりと吸収した様子です。
既存株主にはVCも多いもののロックアップが掛かっており、株価上昇による解除条項もないことから、目先的にはそれほどの売り圧力もないのではとの見方もあります。
また、公開株数の35%近くは海外での販売で、更に親引けも多いことから、意外と需給は引き締まっているのではとの見方も散見されます。
ただ、大引けに掛けては大きく垂れており、買っているのは短期資金中心だったようだとの声も聞かれ、明日以降改めて物色されるか注目される処です。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続落!
ギャップダウンからスタートし、5日線(38,558.54円)、25日線(38,574.93円)を割り込んできています。
ボリンジャーバンドをみると、バンドがスクイーズしてきており、本日は-1σ(38,255.84円)近辺を下値に下ヒゲを形成しています。
5/30同様に、-2σ(37,936.76円)あたりまでで切り返すことができれば、再びレンジの上限トライになる可能性もあります。
米株と為替次第と思いますが、下値での滞空時間が長期になり、バンドが下方にエクスパンションしてくるようなら、思わぬ下落になる可能性もありますので注意が必要です。
【本日のトピック】
さて、本日は、レーザーテック(6920)が、一時8%を超える急落にみまわれました。
原因としては、ショートセラー(空売り投資家)のスコーピオンキャピタルが、自ら空売りしていることを宣言し、同社が不正会計を行っているというレポートが出されたことにあるようです。
スコーピオンは、これまでもいくつかの企業(例えば米量子コンピューティングのIonQ)に対して「不正会計」を主張し、自らの空売りを正当化してきた輩ですが、いままで、日本の企業をターゲットにはしてこなかったため、日本での認知度はほとんどありません。
みずほ証券の菊地正俊チーフ株式ストラテジストは「日本でトラックレコードのない、空売りを専門とした会社のリポートが市場ではそのままうのみにはされない」と指摘しており、会社も即座にIRで不正会計疑惑を否定しています。
スコーピオンが主張する「完成品が棚卸資産として記載されていない」という主張は、レーザーテックのような受注生産型企業では珍しい話ではありませんし、神奈川県にある「レーザーテック・イノベーション・パーク」がほとんど稼働していないという主張も、もともとこの施設は将来的な拡張に備えて東芝の旧施設を購入し、現在は一部製品の置き場ならびに出荷場所としてたまに使われる程度であることは既に明らかになっています。
もちろん、Abalance(3856)にアメリカの空売り機関のViceroyが圧勝した例があるように、どちらの主張が正しいのかはわかりませんが、今回はレーザーテックに分があるように思います。
今後の株価の動きが注目されます。