6月4日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
https://www.nipponchuzo.co.jp/
日本鋳造(5609)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
4日付の日本経済新聞朝刊が「日本鋳造が3Dプリンターを使った金属製の機械部品の製造費を2〜3割超下げる技術を開発した」と報じています。
従来よりコストが低い同社の新技術が普及すれば、業績拡大への追い風になるとの見方から買いが膨らんだようです。
同社は、2024年度にも同技術を使った部品を産業機械などに向けて量産し、技術のライセンス販売も検討する方針です。
同社株のPBR(株価純資産倍率)は0.4倍台にとどまり株価は割安な水準にあります。
新技術がきっかけで業績が改善し、株価が中期的に上昇基調を続けることを期待した投資家の買いも入っているようです。
https://www.nagatanien-hd.co.jp/
永谷園ホールディングス(2899)が、場中値つかずのストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は3日引け後に、MBOの一環としてエムキャップ十二号がTOBを実施すると発表しました。
TOB価格を1株3,100円としており、買い付け期間は6月4日から7月16日までとしています。
買い付け予定数は1,538万9,482株(下限956万4,700株、上限設定なし)で、TOB成立後に上場廃止となる予定です。
明日の株価は完全合致が見込まれ、その後は小動きの展開が想定されます。
サーキュレーション(7379)がストップ高まで買われています。
同社は昨日引け後に、クラウドワークス(3900)およびPKSHA Technology(3993)との間でそれぞれ資本業務提携を行うと発表しました。
同社の既存株主からクラウドワークスは201万6,000株(自己株式を除く発行済み株数の24.00%)、PKSHA Technologyは、62万600株(同7.39%)を取得する方針です。
クラウドWのプラットフォームに登録されている人材の自社サービスへの送客や、パークシャのAI技術を活用した自社サービスの精度向上などを目指すとのことです。
株価は、目先、この勢いがどこまで続くのか注目されます。
グラッドキューブ(9561)が一時ストップ高になるまで急騰しました。
同社代表の金島氏がX(旧ツイッター)で自社の株価チャートを載せて「5倍に増やす。たまたま、517は僕の誕生日。まあ見ててください。」と呟いたことで思惑的な買いが入りました。
さらに、昼から「もちろん10倍どころか、100倍以上になれるよう色んなことを進めております。」とリプライしたことで、一時ストップ高になるまで買われました。
しかしながら、買いは続かず、ローソク足は長い上ヒゲを形成しています。
経験則上でも、業績が伴わないのに、経営者が大風呂敷を拡げる会社の株はろくなことになりません。
触らないほうが賢明と思います。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
ギャップダウンからスタートするも、5日線(38,571.88円)や25日線(38,552.71円)は割り込むことなく切り返し、陽線を形成して終わっています。
ローソク足は「上放れの並び赤」を形成しており、強気転換ともとれますが、高値と安値が前日水準から切り下がっており微妙な状況です。
日経平均は、ざっくり37,000円~39,000円のレンジで動いているものと思われ、上値追いをする環境ではなさそうです。
【本日のトピック】
さて、3日発表になった5月分のISM製造業景気指数は、総合指数が48.7と前回の49.2から低下になりました。
市場は49.6への小幅改善を見込んでいましたが、その予想に反する結果となっています。
景況感(景気の良し悪し)の境目になる50を2ヶ月連続で下回り、再び50以下での推移が続きそうな気配がでてきています。
これまでは、インフレ沈静化の兆しが見えると、「BadNews is GoodNews」とみなされ、株式市場は好感されていたのですが、上記S&P500 のヒートマップをみても、エヌビディアの上昇が目立つ程度でまちまちという状況です。
少し、気迷いの雰囲気がでてきたように思います。
米10年国債利回りは大きく下落し、4.4%を割り込んできました。
31日に発表になった4月鉱工業生産指数(2020年=100、季節調整済み)速報値は101.6となり、前月から0.1%下落することになりました。
民間エコノミスト予測の中央値は前月比1.2%上昇だっただけに想定外の下落になりました。
今回の自動車認証不正も、今後の鉱工業生産指数に暗い影を落としそうです。
つまり、春闘の賃上げを受けて景気回復が期待されていた日本経済ですが、回復が進んでいないということです。
ひょっとすれば、日銀は円安に目を奪われ、景気回復がなされない状況下で金利上昇を推進しているのかもしれません。
22:00現在の日経先物は下振れてきています。
レンジの下限を目指す動きがあるかもしれません。
シートベルトをしっかり締めてのぞみたいところです。