5月27日(月)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
日東電工(6988)が反発しています。
同社は、24日、9月30日を基準日に1株を5株に分割すると発表しました。
最低投資金額が引き下がることに伴い、投資家層の拡大につながるとの期待から買いが入っているようです。
同社は4月26日、2025年3月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)が前期比3%減の1,000億円になる見通しだと発表し、その後の株価は軟調に推移していました。
しかしながら、東洋証券の佐藤三四郎アナリストは、会社計画は保守的とみており、月期の決算発表に向けては株価のトレンドが好転しそう「光学フィルムや車載用ディスプレー部材の伸びで今期は最終増益を予想している。株式分割で10月以降は新しい少額投資非課税制度(NISA)を活用した買いも入りやすくなった。7月ごろに予定の4〜6だ」と分析しています。
株価は底値固めの動きになりそうです。
クオリプス(4894)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は先週末24日引け後に、次世代再生医療モダリティの開発と実用化を可能とする細胞大量製造バリューチェーンコンソーシアムが発足したことを発表しました。
また、同日の日本経済新聞では、同社はiPS細胞から作成した心筋シートについて早ければ6月にも厚労省に製造販売承認を申請すると報じられています。
iPS細胞由来の医療品は世界で開発が進んでいますが、承認申請は初で、認められれば実用化で日本が先行することになります。
ただ、同社が最短で6月、遅くても2024年中には承認姿勢を行う予定ということは、既に15日の決算説明会で公表済みだけに目新しさは乏しいものの、改めて期待感に繋がった様子です。
株価は、25日・75日線を突破し、4/9の上場来高値4,075円もとらえる動きになりそうです。
https://www.infocom.co.jp/
インフォコム(4348)が大幅高になり、上場来高値を更新しています。
特段目新しい材料はありませんが、5/9にブルームバーグがソニーグループ(6758)など複数陣営が電子コミックサービス大手「めちゃコミック」を運営する同社の買収を検討していることが分かったと報じたことを機に強い動きが続いています。
その時の報道では、買収総額は最大で2,000億円規模とのことですが、既に同社株の時価総額は2,000億円を大きく上回っており、2次入札により買収価格が想定以上に高くなりそうとの情報が一部で流れている様子です。
また、買収方法として、2段階TOBという可能性もあり、それなら買収総額2,000億円でもTOB価格が時価より高くなることはあり得るとの見方もあるようです。
https://www.osaka-ti.co.jp/
大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)が9営業日ぶりに急反発しています。
同社は先週末24日に決算説明会を開催し、欧米民間航空機向けのチタン展伸材需要は中長期的に拡大するとの見方を示しつつ、スポンジチタンの需給ひっ迫懸念が強まっているとし、生産能力の拡充のための投資計画の具体化を加速すると表明しました。
尼崎工場において新工場を建設し、生産能力を年間4万トンから5万トンに高める方針です。
中期的に収益が拡大するとの期待を広げる格好となり、株価も一段高が期待できそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
5日線(38,842.68円)、75日線(38,828.79円)を再度上抜けてきており、高値引けとなる陽線で終わっています。
27日は米国がメモリアルデーで休日になるからか、売買代金は3兆3,847億円と閑散な状況ですが、狭いレンジ内での下値切り上げは継続しています。
明日以降、5/23の高値(39,129.47円)を上抜ける動きになれば、一目均衡表においても三役好転となり、持合い上抜けになる可能性がありますので注目されるところです。
【本日のトピック】
さて、上記は米国の銀行融資推移ですが、昨年末あたりから底打ちし、急増していることがわかります。
銀行融資が増えるということは、世の中に出まわるお金が増えるということであり、経済が好調であるという証左になります。
仮に、米国経済にリセッションが近づいているのであれば、銀行は貸し渋りをするようになり、上記融資は増えなくなります。
いまのところ、米国のリセッションやスタグフレーションの分析は無用の長物といえるでしょう。
FEDWatchをみても、6月、7月の利下げはほとんどなく、インフレ鈍化が進めば9月に利下げ実施があるかどうかであり、市場がフルに織り込んでいるのは12月で年1回の利下げになることを示唆しています。
VIX指数は12%台まで低下しており、マーケットの下落を恐れて、オプションでヘッジをかける人が極端に少なくなっていることがわかります。
このような時にブラックスワンが発生すれば、暴落に繋がるのですが、突発的なことさえなければ、ボラがすくない状態であるため、少しくらいのネガティブサプライズとなっても下落幅は限定的となりやすい状況です。
日本株は、ドル円の動き次第で、日銀の政策が警戒される局面があるかもしれませんが、基本、米株が好調であるなら株価は好調であると思います。
今年は、有名な相場格言である「Sell in May」は当てはまらないのではないかと思います。
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