5月15日(水)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
ソニーグループ(6758)が続伸しています。
同社が、14日に発表した、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)は前期比5%減の9,250億円になる見通しで、市場予想の平均(9,889億円)を下回りました。
音楽やゲーム、半導体事業などで増益を見込むものの、税額控除が減少するため法人所得税の負担が増えるとのことです。
しかしながら、米CNBCは日本時間15日未明、ソニーGなどが米パラマウント買収を「再考」していると報じました。
CNBCのデービッド・ファーバー記者は関係者の話として「少なくとも会社全体への買収案を提示する可能性はやや薄れてきているようだ」と語っています。
これまで米メディアは、同社傘下のソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)と、米国のプライベートエクイティ(PE)投資会社のアポロ・グローバル・マネジメント(APO)が、パラマウントに対し共同買収を提案し、買収金額は全額現金で260億ドル(約4兆円)に上る見通しだと伝えていました。
同社株には、買収による費用負担への懸念が後退したとの受け止めが広がったようです。
また、同社は決算発表時に、2025年3月期が実質増配となる見通しと、取得総数3,000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.46%)、取得総額2,500億円を上限とする自社株買いの実施、9月30日を基準日とし、10月1日付で1株を5株に分割することも発表しました。
これらが好感されて、幅広い投資家の買いを集めたようです。
ただ、株価は上ヒゲの長い陰線で安値引けになっています。
明日以降も物色されるのか注目されます。
新家工業(7305)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は14日引け後に、2024年3月期の連結決算と2025年3月期の業績・配当予想を開示しました。
この内、配当に関して前期の配当を15円増額した上で、今期の年間配当予想は前期比145円増配の300円としています。
前日引け値ベースで配当利回りは約7.9%にまで上り、インカムゲイン狙いの投資家の買いが集まったようです。
同社の、2025年3月期の売上高は前期比4.2%減の427億円、最終利益は同0.5%増の17億円を見込んでいます。
中小建築分野での需要回復には時間を要するとみる一方で、自動車生産の回復を想定し、ステンレス需要の新規開拓にも取り組むとのことです。
株価は100万株を超える買いを残しており、明日も一段高が期待できそうです。
山一電機(6941)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社が、14日発表した、2024年3月期の連結経常利益は前期比69.2%減の29.1億円に落ち込みましたが、2025年3月期は前期比2.5倍の72億円にV字回復する見通しです。
今期はメモリー半導体用ソケットにおいて、生成AIを含めてデーターセンター向けを中心にDRAM関連の需要が増加すると想定し、自動車関連向けも堅調に推移すると見込むようです。
また、前期の年間配当を30円から31円に増額し、今期も前期比43円増の74円に大幅増配する方針です。
同時に発行済み株式数の2.44%にあたる50万株、10億円を上限とする自社株買いの実施も発表しています。
株価は、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
東洋エンジニアリング(6330)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、15日、2024年3月期の連結決算と共に、2025年3月期の業績と配当予想を開示しました。
今期は売上高が前期比3.5%増の2,700億円、経常利益は同7.2%増の75億円と計画を上振れして着地した前期の水準を更に上回る見通しを示しています。
インドや中国で進行中のプロジェクトの一部で進捗が想定を上回り、円安効果もあって完成工事高が増加したほか、粗利率が高い非EPC(設計・調達・工事)案件が堅調に推移したことも利益を押し上げる要因となったようです。
また、年間配当予想は同13円増配の25円に設定し、大幅増配予定としています。
明日以降も、業況と大幅な増配計画を好感した買いが継続するか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅続伸!
ローソク足は長めの上ヒゲを伴う陰線で、終値では25日線(38,426.95円)を下回っています。
引き続き、25日線が上値抵抗線として機能し、上値の重さを感じさせますが、下値も38,000円までであり、狭いレンジ相場が継続していることがうかがえます。
しかしながら、信用評価率が徐々に改善する流れが見えてきており、レンジも微妙に下値切り上げになってきています。
25日線を終値ベースで上回り、収れんしてきている75日線(38,532.42円)を上回ることになれば、三角持合い上放れになり、新しい上昇トレンドが始まることになりそうです。
【本日のトピック】
さて、米オープンAIが発表した「チャットGPT-4o(フォーオー)」が話題になっています。
処理スピードが高速化され、システムに話しかければ、わずかミリ秒で音声で返答し、流れるような会話が可能になっています。
あまり好きではありませんが、上記YouTubeに出てくるAIホリエモンは、ほとんど人がしゃべっているのと遜色ありません。
日本語を含む50か国以上の言語に対応し、ある程度までは無料で使えるようです。
恐らく、このシステムは世間を席巻するでしょう。
当然このシステムを利用したビジネスが広がるでしょうし、人の仕事の在り方自体も変えることになるかもしれません。
そして、アナリストはこうしたビジネスを評価するため、EPSが上昇する予想をたてるはずです。
パウエル議長は粘着質なインフレに対応するため、政策金利をより長期にわたって高水準に維持する必要性を強調しました。
一方で、議長は「次の金利の動きが引き上げとなる可能性は低い」と利上げ観測には明確な否定のコメントを出しています。
FEDWatchをみると、一時年6回の利下げ予想であったものが、現状は年2回の利下げを織り込んでいます。
つまり、利上げがなく、PERが維持される中、EPSが上昇すれば、当然株価は高くなります。
今回のチャットGPT-4oは、米株高シナリオを正当化させる強力な援軍となるでしょう。
日本株も、まだ紆余曲折あるかもしれませんが、結局米株上昇の流れに同調すると思います。
今年最大の買いチャンスが近づいているのかもしれません。