11月17日(金)
【相場概況】
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【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
恐怖&欲指数は、1週間前の40(恐怖)から58(欲)に上昇です。
【個別】
伊藤忠商事(8001)が後場から動意づき、年初来高値を更新しています。
同社は、17日、保険金不正請求問題などで揺れる中古車販売大手、ビッグモーター(東京都多摩市)の事業再建の可能性を検証するためデューデリジェンスを始めると明らかにしました。
発表資料によると、同社と子会社のエネルギー商社伊藤忠エネクス、ジェイ・ウィル・パートナーズがビッグモーターと基本合意書を締結したとのことです。
伊藤忠の広報担当者は、現時点では出資や買収は決まっておらずグループでも手掛けている中古車販売や整備、保険やローンといった分野で今後シナジーを検討していくと述べています。
輸入車販売最大手だったヤナセを再建した実績のある伊藤忠が再生可能と踏んだのだから問題ないと見る一方、依然として残る訴訟リスクや、クリーンな経営では同様の利益は出せないのではとの声もあり、現時点での評価は様々です。
一旦は意外な結末を迎えることとなりそうなビッグモーターと伊藤忠の今後に目が離せませんが、株価の過熱感は高まっており、順張り投資の得意な方以外でリスクを取りたくない場合は、静観頂くのが賢明かもしれません。
TOWA(6315)が大幅続伸になり、上場来高値を更新しています。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が強気なレポートを出しており、それが刺激になっている様子です。
同証券は、同社の業績予想を上方修正し、投資判断は「Buy」継続、目標株価を従来の4,400円から8,000円まで大幅に引き上げています。
生成AI市場拡大に伴いHBM(High Bandwidth Memory)用モールド装置や先端パッケージ向け装置の需要が中長期的な拡大局面を迎えていることに加え、中国の半導体生産活動活発化の恩恵を享受し得る開発・生産・サービス体制を評価するとのことです。
生成AI関連および中国関連需要はこれから本格化する見通しにあり、これらを織り込む局面はこれからと指摘しています。
来週も確りとした展開を続けられるか注目されます。
酉島製作所(6363)が大幅続伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、16日、マーケット・経済専門チャンネルの日経CNBCに同社CEOが出演しています。
省エネ効果の高い「スーパーエコポンプ」の販売を開始したことや液化水素昇圧ポンプの開発に取り組み2030年の商用化を目指していることなどがコメントされたようです。
また、豊富な受注残や為替レートの円安推移などから、通期予想の上振れにも含みを持たせています。
株価は現状で値固めができれば新展開が見えてきそうです。
FRONTEO(2158)が急反発しています。
同社は16日引け後に、テキストデータの中の関連度・非関連度を色彩に置き換えて認知・解析する技術について特許査定を取得したことを発表しました。
テキストデータに含まれる単語や文章を解析し、見つけたい内容への関連度・非関連度を色彩に置換し、AIによる解析精度がどの程度正しいかを自己検証するとのことです。
同社は、AIを活用したリーガルテック事業を主力に、ヘルスケア分野にも自然言語解析AIなどで横軸展開を図り業容を広げてきています。
株価は、先月末を底にした反騰トレンドを形成していて、一段高が見込める状況になってきています。
C&Fロジホールディングス(9099)が急反発しています。
同社は16日引け後に、取得総数340万株(自己株式を除く発行済み株式総数の13.82%)を上限として、自社株買いを実施すると発表しています。
取得期間は11月17日から2024年9月30日までで、東証での市場買付と自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により取得する予定です。
また、同社は、ToSTNeT-3において17日午前8時45分に買い付けの委託を実施すると発表し、同日、260万株(取得金額で35億5,940万円)の買い付けを完了したと開示してます。
一株当たり株主価値の向上につながるほか、今後の市場内での自社株買いに伴う需給改善を期待する動きが優勢になっています。
株価は高寄り後、押し戻されて終えていますが、早期の9月15日年初来高値(1,502円)の更新が期待されるところです。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
ローソク足は中陽線を描き、節目の33500円を超えて終了しています。
上ヒゲは昨日の高値に届きませんでしたが、下値は7営業日連続で切り上がり、買い意欲の強さを確認する形になっています。
ナイトセッションの日経平均先物は33,520円 -80円で戻ってきています。
高値持合いを形成していて、週初のマーケットは静かなスタートになりそうです。
今週は、23日(木)に日本と米国がそれぞれお休みとなり、24日(金)は米国株の取引時間が短縮となります。
21日(火)は米エヌビディア(NVDA)の決算がありますが、500㌦近辺を上抜けるようなら株価指数も連れ高する可能性もありそうです。
例年、感謝祭あたりは商いも薄く、値動きが緩やかになることが多いため、エヌビディア決算を過ぎれば小動きになるかもしれません。
「今週のトレードは実質水曜まで」と見て、週後半は休むに徹するのも良いかもしれません。
【本日のトピック】
さて、米長期国債利回りが低下してきています。
先週のCPIやPPIなどでインフレが鈍化する傾向が示されたため下落が続いています。
これを受けて、ナスダック100は、いよいよ今年最高値である15,940突破を視野にいれつつあります。
そして、日本においてもグロース250(旧マザーズ)の週足が2点底からの底入れになる可能性が出てきています。
先行指標の米バイオテクノロジー指数も底打ちの兆しが見られ、グロース250も抵抗線を抜けつつあります。
やられっぱなしだったグロース250が日経平均をアウトパフォームするような動きになれば、個人投資家にとっては、今年最後の稼ぎ場になるでしょう。
ぼちぼち、『森を見るより木を見る相場』が始まるのかもしれません。