8月8日(火)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
レーザーテック(6920)が大幅続伸しています。
同社は、2023年6月期の決算を発表し、営業利益は623億円で前期比91.7%増となり、24年6月期は640億円で同2.7%増の見通しとしています。
直近3カ月間の4~6月期の受注高は、前期11%減の584億5000万円となったものの、前四半期(1~3月)比では73%増と回復基調を継続しています。
年間配当は1株当たり183円と前期実績から3円増配することを発表しています。
先端半導体の製造工程向けの「EUV(極端紫外線)露光技術」に対応したマスク検査装置が堅調に推移したとのことです。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の和田木哲哉シニアアナリストは「半導体製造装置市場は調整局面にあるが、EUV用マスク検査装置の需要は増加傾向にある」と指摘し、レーザーテックが開発を進める次世代機について、高価格化が期待できるとして「27年6月期まで業界平均を上回る成長が持続する」とみています。
ブラザー工業(6448)が急伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、7日引け後に、2024年3月期第1四半期の連結決算を発表しています。
最終利益が前年同期比6.6%減の162億4,300万円と減益での着地となったものの、通期計画500億円に対して進捗率は約32%と順調な滑り出しとなりました。
為替要因のほか、プリンティング&ソリューションズが大きく上振れているようです。
株価は、売り方の買い戻しを誘発し株高に弾みがついていて、高寄り後も上値を追う動きがみられます。
次なるターゲットは昨年高値2,690円が意識されることになりそうです。
日本山村硝子(5210)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、2024年3月期第1四半期の連結決算発表に併せて通期の業績予想を上方修正しています。
最終損益の黒字額の見通しを75億円から90億円(前期は30億700万円の最終赤字)に引き上げています。
上期(4~9月)の国内のガラスびん関連事業において、ガスや電力、原料の価格面での負担が想定よりも小さくなることが見込まれるほか、価格改定や品種構成の変化を背景とした販売単価の上昇も想定しています。
為替差益の発生などもあり、影響を業績予想に反映したようです。
本日差し引き219万株超の買いを残していて、2018年以来の高値水準への上昇も見込まれます。
データ・アプリケーション(3848)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、7日引け後に、4-6月期単独決算を発表しています。
営業利益は2億2,400万円(前年同期連結は8,200万円)になり、通期計画4億1,000万円に対する進捗率は55%にまで達しています。
積極的な販売推進活動や新規ビジネスの創出など各種施策に取り組み、サブスクリプション販売強化も順調に推移したようです。
本日の大幅高で株価は1月の年初来高値1,081.5円を視野に捉えた格好です。
日本ラッド(4736)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、2024年3月期第1四半期の単独決算を発表しています。
営業損益が8,000万円の黒字(前年同期は3,400万円の赤字)に浮上したことが好感されたようです。
ソフトウェア面での競争力強化ニーズが引き続き強く、インダストリアルIoT分野および医療IoT分野では既存大型顧客からの増員要望や開発案件の増加により受注が拡大したようです。
本日の株価は長い下影を残していて、上値追いが期待できそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は続伸!
下降する5日線(32,338円)は回復するも、25日線(32,611円)は奪還するに至らず、上下のヒゲをつける陰線を形成しています。
夏枯れのレンジ相場が続く中、日経平均採用銘柄の決算が芳しくなく、ここもと、日経平均EPSが低下する傾向があります。
海外投資家の先物取引も出来高が減少し、売り先行になっていますので、なかなか上値は重い状況です。
いまのところ、32,000円割れには買いが入りますが、いましばらくトレンドが見えない日柄調整が続くものと思われます。
【本日のトピック】
さて、ここもとの株式の調整の大きな要因となっているのは日米の金利上昇です。
特に、物色対象に、はっきり差別化が出てきていて、PBRが高く、益回りの低いグロース株が売られ、PBRが低く益回りの高いバリュー株が物色される流れが顕著になっています。
したがって、どうしてもグロースの比率の高い日経平均やマザーズ指数は苦戦することになります。
ただ、米国の長期国債利回りの上昇の要因の一つに投機筋のショートが積み上がったからと分析する向きもあります。
そして、NY連銀のウィリアムズ総裁が、「インフレが減速すれば来年には利下げが正当化される可能性がある」との考えを示したことも作用してか、米長期国債利回りは4%を割り込んできました。
そして、日本も30年債の応札が需要旺盛で利回りが低下してきています。
もちろん、10日のCPIは、かなり注目されることになりそうですが、ぼちぼちグロース株物色の準備をしておいてもいいのかもしれません。