7月31日(月)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
コクヨ(7984)が急騰し、年初来高値を更新しています。
同社は、2023年12月期第2四半期累計(1-6月)の決算を発表し、連結経常利益は前年同期比18.1%増の172億円に伸び、従来の4.2%減益予想から一転して増益で着地しています。
併せて、通期の同利益を従来予想の214億円→252億円(前期は213億円)に17.8%上方修正し、増益率が0.2%増→18.0%増に拡大する見通しです。
また、業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の58円→65円(前期は57円)に増額修正しています。
さらには、同社は、取得総数300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.3%)、取得総額50億円を上限とする自社株買いの実施と発行済み株式総数の5.6%に相当する720万株の自己株消却も発表しています。
株価は、2018年来の高値を超えてきていて、新ステージ入りが期待できそうです。
ヘッドウォータース(4011)が5日ぶりに反発し、ストップ高まで買われています。
同社は、自社のマルチAIプラットフォーム「SyncLect」と自動音声認識を利用した音声ソリューションを日本マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」に連携させ、「音声認識×GPT」サービスをラインナップに追加したと発表しています。
今後、「Microsoft Fabric」などに利用されるオフィス社内データなどを「音声×自然言語」でデータ参照する取り組みを行うとしています。
株価は、短期トレンドが転換したことに注目が集まりそうです。
ブロードメディア(4347)が、一時ストップ高になるまで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、28日に、2024年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表しています。
売上高は前年同期比11.0%増の35億5,600万円、経常利益は同25.3%増の3億9,400万円で着地しています。
経常利益の通期計画に対する進捗率は約33%と順調な滑り出しとなり、決算内容を評価した買いを集めたようです。
ルネサンス高等学校グループの入学生徒数が8期連続で過去最高を更新し、教育セグメントは増収増益となり、メディアコンテンツ事業でも、広告収入が増加に転じたほか、コスト抑制も奏功し、赤字幅が縮小したとのことです。
株価は急反発していますが、過熱感も伴っていますので目先は調整りも想定されます。
元気寿司(9828)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は先週末28日引け後に、2024年3月期第1四半期(23年4~6月)決算を発表しています。
連結経常利益は前年同期比94.8%増の10.5億円に拡大し、通期計画の15.5億円に対する進捗率は68.1%に達していて、業績上方修正への期待感も膨らんでいます。
脱コロナで客数が伸び、足もとの業績は絶好調に推移しているようです。
株価は、上昇に弾みがつく格好になっていますが、短期的な過熱感も出ていますので注意が必要です。
東邦システムサイエンス(4333)が急騰し、年初来高値を更新しています。
同社は、8月31日を基準日として1株を1.5株に株式分割すると発表しています。
加えて、配当予想は従来予想通りとすることで実質増額し、株主優待制度は保有株数に応じてQUOカード1,000円分または2,000円分から一律で2,000円分を贈呈するとしています。
株価は、月足で大陽線を形成していて、2019年7月、2021年9月との違いを見せたい局面です。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
マドを開けたコマ線に近い陽線となっていて、もし、明日マドを開けて下落するようなら「三川宵の明星」、数日後に、マドを開けて下落するようなら「アイランドリバーサル」という形になりますので注意が必要です。
先週の日銀YCC修正を受けて、約9年ぶりに10年債金利が0.6%台に上昇しました。
しかしながら、日銀は、すかさず臨時の国債買いオペを実施していて、投機筋に主導権を渡さない姿勢を鮮明にしています。
そのため、為替も円高にはならず、むしろ円安に動いています。
本日、TOPIXがわずかながら年初来高値を更新しています。
プライム市場の売買代金が5兆円を超えるなか、バリュー株優位の流れを形成していて、海外投資家の好むTOPIX寄与度の高いトヨタ(7203)やソニーG(6758)、日立(6501)等に強い動きが見られます。
本日は月末で金融機関等のリバランス売りが出たことが推測されますが、それを吸収したのは海外投資家の買いと思われます。
ここもと、逆張りのスタンスが観測された海外投資家の手口ですが、日銀のイベントを通過して、順張りスタンスに転換してきているのかもしれません。
日経平均がTOPIXにサヤ寄せする形で上値追いの動きになるのか、TOPIXが、レンジを抜けきれない日経平均にサヤ寄せして調整に入るのか注目されるところです。
いずれにしても、日経平均が「三川宵の明星」や「アイランドリバーサル」にならないためには、本日の安値付近の33,000円を割り込まないことが条件になります。