10月30日(月)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
【業種別】
【売買代金】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
空売り比率が54.3%まで上昇しています。
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
キーエンス(6861)が大幅続伸しています。
同社が、27日発表した2023年4〜9月期の連結純利益は前年同期比1%減の1790億円で着地しています。
市場予想平均のQUICKコンセンサス(25日時点、7社)で見込んでいた1772億円を小幅に上回り、ショート筋の手仕舞いを誘発したとみられます。
中国などアジアの設備投資が減少し、ファクトリーオートメーション(FA)関連機器の販売が落ち込んでいます。
7〜9月期ベースでは売上高が前年同期比3%減の2438億円、純利益が7%減の939億円になっています。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の小宮知希シニアアナリストは27日付リポートで「(7〜9月期は)減収減益だが、事業環境が悪化する中でも、粗利益率は82.9%と高水準であるなど、安心感のある決算の印象」と指摘し、株価への影響は「ややポジティブ」としています。
大阪ガス(9532)が急騰しています。
同社は、27日引け後に、取得総数1500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.6%)、取得総額200億円を上限とする自社株買いの実施を発表しています。
取得期間は10月30日から2024年2月29日までで、取得した株式は消却する予定です。
併せて公表された2024年3月期の業績予想では、売上高を2兆170億円から前期比7.9%減の2兆950億円に引き上げています。
原燃料調整制度に基づくガス販売単価の上昇による影響を反映したようです。
株価は年初来高値を大きく更新していて、上値余地も残されていそうです。
日清製粉グループ本社(2002)が急騰し、年初来高値を更新しています。
同社は先週末27日引け後に決算を発表しています。
2024年3月期第2四半期累計の連結経常利益は前年同期比54.0%増の265億円に拡大し、通期の同利益を従来予想の395億円から470億円へと19.0%上方修正しています。
また、業績好調に伴い今期の年間配当を従来計画の41円から42円へと増額修正し、11年連続の増配になっています。
製品価格の値上げ効果が発現し、前期の赤字から一転、過去最高益の大幅更新となる見通しです。
ただ、株価は過熱感も台頭しているため、注意が必要かもしれません。
M&A総研ホールディングス(9552)が大幅続伸になっています。
同社が先週末27日引け後に発表した、今期見通しは売上高前期比77%増、営業利益57.2%増、純利益76.7%増と大幅増収増益を計画しています。
しかしながら、この数字は市場コンセンサスには届いていません。
同社株は今月売り込まれてきていて、決算期待の先回り買いは殆ど入っていなかったようで、素直に大幅増収増益計画を好感して買われたようです。
説明資料によれば、今期見通しについて、1人あたり売上高など保守的に見積もっていると書かれていることから、結局はコンセンサス以上になるとの期待もあるようです。
また、中長期の成長戦略として、新規事業の立ち上げにも取り組むとしています。
ただ、株価は買いが続かず陰線引けになっていて、戻り売り圧力も強い様子です。
明日以降も買いが続くか注目されます。
栗本鐵工所(5602)が急伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、先週末27日引け後に、2024年3月期第2四半期累計の連結業績について発表しています。
最終利益が計画の12億円から前年同期比75.1%増の28億6,000万円に上振れし、年間配当予想も10円増額の100円に見直しています。
ライフライン事業や産業建設資材事業で、下期に予定していた案件の売り上げが上期に計上されたことや原価低減活動の効果もあって、収益が予想を上回る形となったようです。
株価は、高寄り後も更に上値を追って終えていて、シコリの少ないゾーンを駆け上がる可能性も出てきています。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
ローソク足は寄り引け接近の小陽線の胴体部分から上下ともに短いヒゲを出す「星」に似た形状を描き、短期的な売り買い拮抗状態を窺わせています。
しかしながら、高値と安値はいずれも先週末水準を下回り、下向きの5日線(30,924円)を超えることなく推移し、売り手優勢の地合いを確認する形となっています。
今週は10/30~31 日銀金融政策決定会合 10/31~11/1にFOMCが開催されます。
本日はTOPIXのリバランスの影響もあってか、空売り比率が54.3%まで上昇しています。
日銀政策が無難に通過すれば、ショートカバーが入ってもおかしくないと思うのですが・・・
ちなみに、11月は日経平均が最も上昇しやすい月と言われ、過去10年では9勝1敗になっています。
中東戦争は長引く公算ですし、米株もMag-7(マグニフィセント・セブン)の決算がマーケット下落の歯止めになっていません。
悪材料満載の状況の中、日経平均がアノマリー通り騰勢を取り戻すことができるのか注目されます。