4月30日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
日立製作所(6501)が大幅続伸になり、上場来高値を更新しています。
同社は、26日、2025年3月期(今期)の連結業績(国際会計基準)について、調整後営業利益が前期比13%増の8,550億円になる見通しだと発表しました。
市場予想のQUICKコンセンサスの8,398億円(14社、24日時点)を上回っており、好感されたようです。
堅調な国内外のデジタル需要を背景にIT部門が増収増益となるほか、社会インフラ部門の受注堅調、タレス社の鉄道信号関連事業買収効果などが寄与する見通しです。
併せて、同社は、発行済み株式数(自己株式を除く)の2.27%にあたる2,100万株、2,000億円を上限とする自社株買いの実施と、6月30日を基準日として1株を5株にする株式分割も発表しました。
更には、同社は、今期の年間配当は未定としましたが、前期は1株あたり180円と23年3月期の145円から増額しました。
前期配当の市場予想は160円程度だったとみられ、市場では「増配や自社株買いと株主還元を強化し、総じてややポジティブな印象だ」(国内証券)とみる声が聞かれています。
タムロン(7740)が場中値つかずのストップ高比例配分になり、年初来高値を更新しています。
同社は、26日の取引終了後、第2四半期累計(1~6月)連結業績予想について、売上高を343億円から410億円(前年同期比25.2%増)へ、営業利益を62億円から84億円(同29.7%増)へ、純利益を46億5,000万円から63億円(同18.2%増)へ大幅上方修正しました。
第1四半期において各セグメントで販売が計画を上回ったことに加えて、円安影響、コストダウンや生産性向上の原価低減推進効果などにより売上総利益率が向上したことが要因としています。
主力の写真関連事業や車載事業を中心とするモビリティ&ヘルスケア、その他事業なども伸長しています。
株価も、引き続き買い優勢の展開が期待できそうです。
ぺプチドリーム(4587)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、本日寄り前に、ノバルティスとのペプチド創薬における提携を拡大すると発表しました。
2019年に発表されたペプチド-薬剤複合体(PDC)の共同研究開発の取り組みを拡大するもので、同社独自の創薬開発プラットフォーム技術であるPDPSを用いて、ノバルティスが選定する複数の標的に対する新たな環状ペプチドの同定・最適化を実施します。
なお、同社は契約一時金として1億8,000万ドルを受け取る他、今後特定の開発・承認・販売マイルストーンフィーとして総額27億1,000ドルを受け取る可能性があるとしています。
株価は、今後の期待感から大きく買いが向かっており、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
東京自働機械製作所(6360)が急伸し、ストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、先週末26日引け後に集計中の2024年3月期単独業績を発表し、営業利益が従来予想の9億5,000万円から前期比40.9%増の13億8,800万円、純利益が7億1,000万円から同39.7%増の11億1,600万円に上振れて着地したようだとしています。
売上高は135億円の従来予想に対して134億5,800万円(同1.1%増)とやや下振れたものの、生産性の向上や価格転嫁の取り組みなどにより原価率が改善したことが利益を押し上げたようです。
また、利益の上振れ着地に伴い期末一括配当予想を60円から120円へ引き上げています。
本日の株価は寄り付き後に売りをこなしながらの一段高となっており、先高期待を感じさせます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸!
ギャップアップからスタートし、ローソク足も陽線を形成しています。
上向きの75日線(38,230.39円)を上抜けてきており、パラボリックも陽転。
短期的な地合い転換を示唆しています。
目先は、上値抵抗線として機能しやすい25日線(39018.36円)を上抜けることができるか注目されます。
【本日のトピック】
さて、4/29のGWの真っただ中、一時160円をつけたドル円が、一気に154円台まで急落しました。
神田財務官は「ノーコメントだ」とコメントしたらしいですが、休日にわざわざ出勤してるのですから介入したことは間違いないでしょう。
そして、今回の介入のタイミングも、なかなか上手かったように思います。
先週開催された日銀会合後の会見で、植田総裁は円安容認とも受け取れるコメントをしたことで「まだ介入しないのね」という見方が広がる中、市場参加者の少ないGW期間に介入を実施し、約5兆円ほどの資金で、160円という防衛ラインを投機筋に印象づけたのですから、まずまずの成果と思います。
SNSでは、「日本一の逆張りFXトレーダー」とか「界王神様に潜在能力をMAXまで引き上げられたクリリン」とか「運動ができる東大生の最終形態」などなど、神田財務官がパワーワードになっていました。
それは、ともかく、なぜこのタイミングで介入したかを考えると、昨日のブログにも書いた、パウエル議長がハト派発言をする情報を得ているからではないかと思います。
日本単独の介入では限界があり、米国と情報共有しているのは当然でしょう。
FRBのリークを務めると言われるニック記者は、このタイミングでニューヨーク連銀のインフレ持続指標が下方修正してきていることをポストしています。
補選全敗で6月解散はなくなったと見る向きが多いですが、自民党の中では代役不足で「岸田おろし」の気配が薄いようです。
岸田首相が9月の総裁再任を目指すのであれば、電気代・ガス代の補助金が切れる5月末までに、物価高に苦しむ国民の気持ちを沈めるために「インフレ対策」等を手掛けると思います。
小手先のバラマキに終始するのではなく、「レパトリ減税」まで踏み込むことが出来れば、介入よりもかなり強力な円安牽制になると思います。
人口減少、国力低下で円安トレンドは変わらないと見る向きも多いと思いますが、「為替はしばらくの間、落ち着きどころを探る動き」になると思います。