8月10日(木)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
アシックス(7936)が5日続伸し、上場来高値を連日で更新しています。
同社は、前日に上半期決算を発表し、営業利益が336億円で前年同期比75.4%増になっています。
4-6月期も115億円で同26.1%増になり、市場予想を30億円程度上振れています。
欧州以外の地域が好調で、粗利益率が改善していることが伺え、通期予想は従来の370億円から460億円とし、前期比35.3%増に上方修正しています。
SMBC日興証券の松尾賢弥氏は「修正自体は想定線だが、上振れ期待を残しつつの修正で安心感がある」と評しています。
「随所で持続的な収益性向上へのこだわりが確認できた点は好印象」(モルガン・スタンレーMUFG証券の古川藍氏)との声も出ているようです。
株価は25日移動平均からの上方乖離(かいり)率が20%に達し、やや過熱感がみられます。
短期的にはいったん調整の売りが出る可能性もありそうです。
INPEX(1605)が急騰し、年初来高値を更新しています。
同社は、9日引け後に、第2四半期累計決算を発表し、純利益は前年同期比38.1%増の2,542億円となり、従来計画2,180億円を上振れて着地しています。
為替の前提を円安方向に見直したことなどが主因のようです。
また、年間配当金は64円計画から74円に引き上げ、更に発行済み株式数の6.12%にあたる8000万株、1,000億円を上限とする自己株式の取得も発表しています。
足もとでは原油価格が上昇していることも追い風になり、値を飛ばしていますが、本日は、石油資源開発(1662)やENEOSホールディングス(5020)、出光興産(5019)なども大幅上昇になっています。
I-ne(4933)が急騰し、一時ストップ高になるまで買われています。
同社は9日取引終了後、2023年12月期通期の連結業績予想を上方修正しています。
売上高予想を400億円から415億円(同17.7%増)に上方修正し、営業利益の見通しも従来の40億円から43億円(前期比32.9%増)に引き上げています。
ヘアケア系カテゴリーや美容家電カテゴリー、スキンケアなど各ブランドの売り上げが引き続き好調に推移するとみているようです。
約6カ月続いた株価トレンドが変わりそうです。
イフジ産業(2924)が続急伸し、一時ストップ高になるまで買われています。
同社は9日引け後に、2024年3月期の連結業績予想について発表しています。
営業利益を16億3,600万円から前期比14.1%増の17億9,800万円へ、純利益を11億1,900万円から同28.9%増の14億4,000万円へ上方修正し、併せて中間16円・期末20円の年36円としていた配当予想を中間26円・期末20円の年46円としたことが好感されたようです。
調味料関連事業が順調に推移する一方、液卵関連事業で鶏卵の供給不足の解消が進み鶏卵相場が下降し、また販売数量が想定よりも減少することが見込まれるため、売上高は248億6,500万円(同19.0%増)の従来見通しを据え置いています。
ただ、上期に販売価格の改定及び原料調達コストや製造コストの増加に対応するためのさまざまな施策を講じたことが寄与し、利益は従来予想を上回る見通しのようです。
株価は、この勢いがどこまで続くか注目されます。
Sun Asterisk(4053)が続急伸しています。
同社は9日引け後に、2023年12月期第2四半期累計連結決算発表に合わせて通期の業績予想を上方修正しています。
最終利益は10億4,700万円から同77.3%増の14億6,000万円に上方修正していて、2期ぶりに最高益を更新する見通しです。
1~6月期においてクリエイティブ&エンジニアリング関連の売上高が計画を上回って推移し、ストック型顧客数や月次の平均顧客単価などの前提を見直し、業績予想に反映したとのことです。
今後の株価は2月に記録した年初来高値1,551円を塗り替えるかが注目になりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
長めの陽線を形成し、上向きに転じた5日線(32,300円)を上抜けてきています。
SQ値も32,013.86円と下への「幻」のまま、高値圏で終えています。
また、「陰の陽つつみ」を形成していて、買いが優勢になりつつあることもうかがえます。
一方で、上値抵抗として意識される25日線(32,528円)は抜けきらず、ナイトセッションの日経平均先物も弱含みで戻ってきています。
空売り比率は37.7%まで低下していて、どちらかと言うと下落を示唆しています。
米国のインフレ指標であるPPI(生産者物価指数)が市場予想をやや上回り、米長期金利が上昇しています。
為替も145円台に突入し、為替介入の警戒ゾーンに入ってきています。
来週はお盆の時期で、通常は「閑散に売りなし」の格言がしっくりくるのですが、それだけに商いの薄いなか、投機筋の短期資金に振り回される可能性もあるかもしれません。
日経平均は、引き続き膠着か上値の重い展開を想定しておいたほうが無難に思います。
【本日のトピック】
さて、先週半ばから、「中国政府が日本行きの団体旅行解禁」と報じられてから、にわかに「インバウンド祭り」が開催されてきています。
現状では、実際中国人がどれくらい来日し、いくらくらいの金を落とすのか未知数であり、思惑先行なところもありますが、(さすがに、炊飯器を4個も5個も買っていく爆買いはないと思いますが・・・)「Buy the rumor Sell the fact」(噂で買って事実で売る)の格言にもある通り、株式は思惑の段階が一番上昇します。
さしづめ、「同じ阿保なら踊らにゃ損々!」というところでしょうか・・・
プレミアアンチエイジング(4934)
https://www.p-antiaging.co.jp/
数あるインバウンド関連でも、週明け大きく物色される可能性がある銘柄として、プレミアアンチエイジング(4934)を紹介します。
同社は、クレンジング売上4年連続No1の「DuO」をはじめとするエイジングケア化粧品の製造・販売を手掛ける化粧品メーカーです。
2年程前には、19,190円まで駆け上がった株価は、その後の業績悪化が嫌気され、まさに「逆テンバガー」を達成してしまった銘柄です。
しかしながら、同社は四季報にも書かれているとおり、空港や免税店にチャネルを持つインバウンド関連です。
同社は、小型の貸借銘柄であり、直近の状況では、貸付残も入れれば、約2倍くらいの売り長になっていることがわかります。
日証金ベースでは、すでに株不足に陥っていて、逆日歩も0.05円発生しています。
PTSでは、目ざとく1,200円まで買われています。
直近モルガンスタンレーMUFGやゴールドマン、UBS AGあたりが貸株売りを仕掛けています。
彼らが、買戻しをしてくるようになれば、時価総額95億程度の小型株ですので、株価は急騰する可能性もあると思います。
週末に大陽線をつけてきていますが、まだまだ底値圏です。
うまくいけば、小型株だけにストップ高もあるかもしれません。
ただ、値動きは荒くなることも想定されますので、機敏な対応が必要になると思います。
回転率が・・・と言われているような営業マンはやらないほうが無難でしょう。