4月28日(金)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
東証プライム 3兆7751億円
東証スタンダード 1016億円
東証グロース 1794億円
【米株市況】
【恐怖指数】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
キッコーマン(2801)が続急伸して、年初来高値を更新しています。
同社が発表した本決算が好感されているようです。
前期業績は計画上振れ着地となり、市場コンセンサスも上回りました。
しかしながら、今期見通しは営業利益微減益で市場コンセンサスを下回っています。
それでも、買われたのは、同時に自社株買いを発表したのもありますが、野村証券が強気のレポートをリリースしたのが追い風となったようです。
野村証券は、同社の今期の会社計画は、北米の醤油増収率予想が保守的で、4Q実績を見る限りコストインフレ影響も過大と指摘しています。
また、欧州も販促強化とロシアへの輸出停止の影響も一巡し、力強く回復すると予想しています。
同証券が、投資判断を「中立」→「買い」へ格上げし、目標株価を9,200円まで引き上げたことが、見直し買いに繋がった様子です。
電設資材大手の未来工業(7931)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、2023年3月期の経常利益が前期比5.0%増の41.5億円に伸び、従来予想の35.4億円から上方修正し、減益予想から一転して増益で着地したことを発表しています。
また、2024年3月期も、前期比39.0%増の57.7億円に拡大を見込み、10期振りに過去最高益を更新する見通しを示しています。
さらには、中期経営計画において、株主還元方針として、「配当性向50%またはDOE(株主資本配当率)2.5%」を目安に配当を実施する方針を発表しています。
これは、今後3年間、最低72円程度は配当をコミットするという計算になります。
また、「PER10倍・配当性向50%=配当利回り5%」になりますのでPER10倍以下の株価なら、どこで買っても配当利回りが5%以上になるということになります。(4/28、同社PER9.6倍)
同社は、今期の年間配当は前期比64円増の114円に大幅増配する方針を発表しています。
株価は、目先、この勢いがどこまで続くか注目されます。
小松ウオール工業(7949)が急伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、2024年3月期単独業績予想を発表しています。
売上高が前期比5.9%増の400億円、営業利益が同25.7%増の29億円、純利益が同21.6%増の19億8,000万円と大幅増益を見込み、年間配当で前期比25円増の120円を予定しています
同社も、先の未来工業同様に、2024年3月期から2028年3月期までの中期経営計画期間における配当額算定の指標として、DOE(株主資本配当率)3%を下限とすることを発表しています。
したがって、同社の純資産は概算3900円/株ですから、配当は最低117円程度が確保されることになります。
株価の上昇率からみて、業績に大きな変化がなければ、配当利回りは5%程度が確保されると思います。
株価は、本日の大幅高で、2019年12月以来、約3年4ヵ月ぶりの高値レベルまで上昇していて、当時の戻り高値2,440円をもブレイクするか注目されるところです。
カバー(5253)が一時ストップ高まで買われ、大幅高になっています。
同社は、前期業績の大幅上方修正を発表しています。
3月18日〜19日に開催された大規模イベントにおける配信チケット販売やライセンス商品の販売など、直近施策において、事前の需要予測を超えて好調だったようです。
上場まもない銘柄だけに、早速上方修正してきたことで、改めて高成長期待が意識され、寄り付きからストップ高まで買われました。
しかしながら、寄り後は上げ幅縮小の動きになっています。
この動きからも、未だVC(ベンチャーキャピタル)売りが出ているようだと見る向きもあるようです。
同社は、5/12に本決算発表を予定していますが、今期業績見通しに、保守的な数字を出してくるという懸念もあるようです。
本日は【テクニカル分析】【本日のトピック】は割愛します。