5月10日(水)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
東証プライム 3兆1887億円
東証スタンダード 1541億円
東証グロース 1206億円
【米株市況】
【恐怖指数】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
三菱商事(8058)が大幅続伸し、上場来高値を更新しています。
同社は、2023年3月期の決算を発表し、純利益は1兆1807億円で前期比25.9%増益となり、2024年3月期は9200億円で同22.1%減の見通しとしています。
実績値、ガイダンスともにほぼ想定線ですが、減益見通しながらも、2024年3月期配当金は200円と前期比20円の増配を計画しています。
また、発行済み株式数の6.0%に当たる8600万株、3000億円を上限とする自社株買いの実施も発表しています。
積極的な株主還元策を評価する動きが優勢になったようです。
丸井グループ(8252)が大幅続伸になり、年初来高値を更新しています。
同社は、取得総数2200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の11.62%)、取得総額400億円を上限とする自社株式の取得枠設定を決めたと発表しています。
また、2024年3月期の年間配当予想は42円増配の101円としていて、材料視されたようです。
同社は、今期から資本政策を変更する方針です。
株主資本配当率(DOE)8%程度を目安に長期安定的な増配の実現を目指すとしています。
自己株式の取得については、財務状況や株価水準などを総合的に勘案し、資本効率と株主利益の向上に向け、機動的に実施する方針です。
同社は、あわせて24年3月期の業績見通しも開示しています。
売上収益は前期比7.4%増の2340億円、最終利益は同21.1%増の260億円を見込んでいます。
小売セグメント、フィンテックセグメントともに好調で営業増益を見込んでいるようです。
日本冶金工(5480)が大幅続伸になっています。
同社が、発表した本決算は前期業績計画超過となったものの、今期見通しは大幅減益計画となっており、四季報予測を大きく下回っています。
しかしながら、嫌気する動きは見られず、本日は朝から買われています。
今期配当を1株200円で据え置いた他、最大20億円の自社株買いを発表したことが好感されているようです。
また、同社は、中期経営計画を策定していて、株主還元については安定的且つ継続的な配当を実施し、必要に応じて自己株式の取得を機動的に行うなど、総還元性向35%を目指すとしています。
前中計期間は、総還元性向25%程度で、中長期的な視点では時価総額1,000億円超をターゲットに、企業価値向上に向けて財務基盤強化と収益力向上に取り組んでいくとのことです。
明日以降、株価は年初来高値4,770円を取りに行けるか注目されます。
トーモク(3946)が急騰し、年初来高値を更新しています。
同社は昨日引け後に、2024年3月期通期の連結業績予想を公表しています。
営業利益の見通しを前期比54.3%増の115億円とし、年間配当を前期比10円増配の70円としていることが好感されたようです。
主力の段ボール事業では、顧客の多様化したニーズに的確に対応できる高品質・高付加価値製品の供給体制をデザイン部門や紙器部門と一体となって強化するとしています。
株価は昨年来のレジスタンスレベルを明確に上回ってきており、2021年9月以来の2,000円台を目指すことになりそうです。
True Data(4416)がストップ高まで買われています。
同社は、実店舗におけるYouTube広告の売上効果の検証・予測が可能となる新サービスの提供開始を決定したと発表しています。
Googleのオープンソースで公開する統計モデル「Causal Impact」を活用したサービスにより、実店舗での売上効果を定量的に把握することで、効果的な広告戦略の立案が可能になるとのことです。
同社は、この売上効果の検証サービスを、YouTube広告を対象にスタートし、将来的にはテレビCMやその他のウェブ広告など、さまざまな広告配信へと拡大していく予定とのことです。
本日の株価は高寄り後も、長い下影を残しており、新値更新へ態勢が整いつつあるように見えます。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
ギャップダウンからスタートするも、5日線(29119円)は、なんとかキープしています。
ローソク足は「陽の陰はらみ」を形成していて、明日の値動きが重要になりそうです。
明日の動きが、上振れるようなら一段高につながり、30000円に向けた上昇が継続する可能性がある一方、下振れるようなら、下落トレンドに転換する可能性もあります。
今晩のCPIをふまえた米株市況も、トレンドを決定づけるファクターになりえますので注意が必要です。
【本日のトピック】
さて、本日は、5月~6月にロックアップ解除になる銘柄一覧を見つけましたので掲載しておきます。
上場から間もない銘柄、特にVC(ベンチャーキャピタル)が大株主に並んでいるような銘柄は、いつロックアップが解除になるか、もしくは、いくらの水準で解除になるか把握しておけば、売買の判断に役立つと思います。
参考にしてみてください。