11月7日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
松屋フーズホールディングス(9887)が10連騰になり、連日で年初来高値を更新しています。
同社は、6日、2024年3月期(今期)の連結純利益が前期比75%増の22億円になるとの見通しを発表しています。
従来予想(68%減の4億円)から一転して増益への上方修正とあって、好感した買いを集めているようです。
auカブコム証券の河合達憲チーフストラテジストは「新型コロナウイルス禍で売り上げが苦戦していた時期にコスト削減などが進み、売り上げの伸びが利益に反映されやすくなった」と指摘し、株価は20年に付けた上場来高値(5130円、株式分割考慮ベース)を目指す展開が期待できるとしています。
高田工業所(1966)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせて、通期業績予想の見直しを発表しています。
最終利益の見通しを10億円から15億円(前期比8.9%減)に引き上げていて、好感されたようです。
また、同社は、ふくおかフィナンシャルグループ(8354)傘下の福岡銀行が保有するB種株の全てを2024年3月末までに取得して消却することで、同行と基本合意したと発表しています。
取得価額の総額は15億円で、臨時株主総会での承認を前提としています。
業績の回復基調が鮮明となってきたことが好感されていて、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
ティラド(7236)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社は6日引け後に決算を発表しています。
2024年3月期第2四半期累計の連結経常利益は前年同期比35.7%増の26.1億円に拡大し、従来の6.7%減益予想から一転して増益で着地しています。
併せて通期の同利益を従来予想の27億円から38億円へと40.7%上方修正しています。
また、業績好調に伴い今期の年間配当を従来計画の20円から160円へと大幅増額修正しています。
これに伴い配当利回りは前日終値換算で7.2%に跳ね上がることになり、ポジティブサプライズにつながりました。
更に発行済み株式数1.79%相当の12万株の自社株を消却することも併せて発表していて投機資金の流入に拍車をかけています。
株価は1月の高値水準に達していて、年初来高値更新も視野に捉えたと見られます。
イルグルム(3690)が急騰し、一時ストップ高になるまで買われています。
同社は6日引け後に、取得総数20万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.18%)・取得総額1億円を上限とする自社株買いの実施を発表しています。
また、100株以上を保有する株主に1,000円分のAmazonギフト券を年2回贈呈する株主優待制度を導入することも発表しています。
年間配当予想も前期比50銭増配の7円90銭にするこを公表しています。
2024年9月期の業績見通しは、インキュベーションやEC構築・運用支援領域での売り上げ拡大を見込む半面、成長に向けた投資も継続する方針のため、増収減益になる予想になっていますが、積極的な株主還元が好感されたようです。
サンウッド(8903)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社は6日引け後に、京王電鉄(9008)が完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表しています。
TOB価格は1株1,250円になります。
京王は現在、同社株の21.13%を所有していますが、これまでの資本・業務提携に基く連携を更に進めたいとの考えのようです。
なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定です。
株価は明日も1,250円にサヤ寄せする動きになりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反落!
酒田五法の「三空踏み上げ」から、セオリー通り大幅安になりましたが、本日は押し目買いの好機を示す「上放れタスキ」を形成しています。
本日のローソク足は陰線になっていますが、75日線(32,125円)を下回る場面はなく、昨日ゴールデンクロスを形成した5日線(31,878円)と25日線(31,501円)がともに上向きをキープしています。
短期的な上昇圧力は温存されているものと思われ、押し目は積極的に狙いたいところです。
【本日のトピック】
さて、アトランタ連銀のボスティック総裁は、金融政策当局者には金利変更を急がずに経済の動向を見守る時間の余裕があるとの認識を示しています。
同氏は「金融当局はこの緩やかで着実な姿勢を続けるというのが、今の私の見通しだ」と発言し、インフレ率を政策当局の目標である2%まで低下させるのに、金融政策は十分に景気抑制的だと述べています。
同氏は、米金融政策当局者の中ではハト派に属する人物で6月から利上げ見送りを主張しています。
同氏は過去の積極利上げが景気を減速させ、徐々に物価圧力を和らげるとの見方を示していて、「リセッション(景気後退)に至ることなく」インフレ率を目標に近づけることは可能だと考えているとも述べています。
米国では、本日の3年国債の入札を皮切りに、10年、30年の国債入札も順次おこなわれます。
仮に応札が活況で、金利低下ということになれば、グロース株の一段高に繋がるかもしれません。
日本でも、本日、日経平均が大幅安になる中、マザーズの後継指数であるグロース250は、しっかりの動きでした。
グロース株の筆頭格であるエムスリー(2413)あたりが切り返すのであれば、グロース株の逆襲が始まるのかもしれません。