5月9日(火)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
東証プライム 3兆2746億円
東証スタンダード 1012億円
東証グロース 1429億円
【米株市況】
【恐怖指数】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
JFEホールディングス(5411)が急騰し、年初来高値を更新しています。
同社が発表した2024年3月期の業績予想は、最終利益が前期比17%増の1900億円と2ケタ伸長を予想しています。
これは事前のコンセンサスを大きく上回る水準で、買いを呼び込む流れになりました。
更に、今期年間配当見通しを1株100円とし、前期実績から増配となる計画も発表しています。
中国経済の回復が市況押し上げ効果をもたらすほか、鋼材需要は自動車向けを中心に好調を見込んでいるようです。
同社株の決算と株価反応を受け、日本製鉄(5401)や神戸製鋼所(5406)など、これから決算発表控えている他の鉄鋼株も大幅高になっています。
立花証券は、「(JFEが)期初に年間の配当計画を出すことは珍しく、今期の増益に対する会社側の自信の表れだと評価できる」と評する一方で、SMBC日興証券では、「外部環境は急速に悪化している」と指摘し、「会社計画の販売数量では業績リスクがあり、配当に関しても業績が悪化した場合は、引き下げのリスクもある」と指摘しています。
他鉄鋼株の決算も踏まえて、見ていくのが得策と思われます。
Abalance(3856)が後場に入り、カイ気配になり、ストップ高まで買われています。
同社は、この日、2023年6月期の連結業績予想の再々上方修正を発表しています。
今期の売上高は1750億円→2150億円(前期比2.3倍)、最終利益は34億円→57億円(同6.6倍)に予想を見直ししています。
太陽光パネルの製造販売を手掛けるベトナムのVSUN社において、欧米市場向けの販売が想定を上回って推移し、利益率も改善したとのことです。
また、2月24日に上方修正した中期経営計画については、合理的な将来見通しが可能となった時点で、改めて目標値の見直しを行う予定とのことです。
同社株は先月増担保規制が入ったことを機に調整していましたが、今回の上方修正を受け改めて上値を目指す展開になるのか、明日以降の動向が注目されます。
マクニカホールディングス(3132)が大幅高になり、約2カ月半ぶりに年初来高値を更新しています。
同社が発表した、2023年3月期決算では営業利益が前期比68%増の616億4600万円と急拡大し、過去最高益を大幅に更新しています。
年間配当も、前期が140円(前の期実績100円)と大幅増配になっています。
半導体はスマートフォンやパソコン向けメモリー需要が停滞しているものの、産業機器向けが好調で収益に貢献しているようです。
また、注力するセキュリティー関連がエンドポイントセキュリティ分野を中心に大幅な伸びを示しています。
一方、2024年3月期は620億円で前期比0.6%増の見通しになっています。
増益率鈍化を見込むものの、年間配当金は150円と一段の増配を計画しているのが好感されているようです。
また、PER5倍台と株価指標面から割安感が顕著なことも、物色人気を増幅させているようです。
ピアズ(7066)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、2023年9月期業績予想の上方修正を発表しています。
純利益を4億8000万~5億2200万円(前期1億100万円の赤字)とし、従来予想のレンジ(300万~6500万円)から大幅に引き上げたことが好感されているようです。
非対面型で接客を行う「オンライン接客サービス」の需要が想定を上回り、オンライン接客による成約率向上など収益率が大幅に改善したことが寄与しています。
また、イベントプロモーション案件の受託が回復傾向にあるようです。
株価は、高値圏での揉み合いとなっていた刺激材料となり、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
ラバブルマーケティンググループ(9254)が急騰し、一時20%を超す上昇になっています。
同社は、同社子会社で企業のSNSマーケティングを支援するコムニコのチャットボットツール「autou」が、提供開始から1ヵ月間で大手食品メーカーやディベロッパーなど複数の企業で導入することが決まったと発表しています。
「autou」は、Instagramのダイレクトメール(DM)の自動応答に対応するチャットボットツールで、担当者の業務負担軽減とInstagramのエンゲージメントやリーチ数などを増やすために重要となるシグナルを向上させることができると期待されているようです。
本日の株価は高寄り後、売り買いが交錯しましたが、上昇トレンドを確立できるか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
5日線(29066円)上をキープし、5/2高値(29278円)に肉薄しています。
しかしながら、騰落レシオが、6日、10日、15日、25日すべてが140%超になるという、ここしばらく見たことない過熱を示しています。
米株もナスダック100がダイバージェンス現象を引き起こしていて要警戒と見る人もいます。
日本株も、今週末には決算発表が佳境を迎えますので、決算期待が一巡すれば、いったんは要警戒と思われます。
【本日のトピック】
ユークス(4334)
さて、本日はゲームソフト受託開発を手掛けるユークス(4334)を紹介します。
同社の事業は主に4つの事業で成り立っています。
① パブリッシング事業
②ゲーム事業
③遊技機事業
④XR事業
同社は、プロレス格闘ゲームの開発を手掛け、人間のリアルな動きを再現する技術に定評があり、リアルタイムでCG化するライブイベントなど、さまざまな状況で応用が可能とのことですが、なんといっても、今年の目玉といわれているのが、今夏にリリースする予定の「DCデュアルフォース」と言われています。
同ゲームは、全世界で歴史的人気を誇る「DCコミックス」のキャラクターをテーマにしたオンライン・トレーディングカードゲームで、海外で注目度が先行しているようです。
スーパーマンやバットマンなどお気に入りのキャラクターを組み合わせて自分だけのデッキを構築し、世界中のプレイヤーとゲームを楽しむことができるとのことです。
私はゲームをやらないので、ピンときていないのですが、一説によると、一世風靡したバンクオブイノベーション(4393)の「メメントモリ」に匹敵するとの声もあるようです。
業績は、今期最高益の見通しで、成長株でありながら、PERも13.2倍程度です。
株価は、ここもと上昇してきていますが、監視しておいてもいいと思います。