2月15日(木)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
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【売買代金】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
7日連続40%割れ。
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
サンリオ(8136)が急伸しています。
同社は、14日の取引終了後、2024年3月期連結業績予想について売上高を893億円から974億円(前期比34.1%増)へ、営業利益を188億円から268億円(同2.0倍)へ上方修正すると発表しました。
また、同社は、人気キャラクター「ハローキティ」が50周年を迎えることから2024年3月期末に1株10円の記念配当を実施すると発表しています。
更には、4月1日を効力発生日として1株を3株に分割することも、あわせて発表しました。
インバウンド(訪日外国人)効果で国内の物販やテーマパークの客単価が上昇しており、サンリオピューロランド(東京都多摩市)でも、訪日客比率が12%を超え、過去15年で最高水準で推移しているようです。
岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは「昨年は東京ディズニーリゾートの40周年イベントがあったOLCの業績が好調だった。キティの50周年関連イベントが通年で寄与するのであれば、サンリオの来期の業績拡大にも期待が高い」とみているようです。
ペッパーフードサービス(3053)が、場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社が、14日取引終了後に発表した2024年12月期単独業績予想は、売上高が前期比5.0%減の138億5,400万円、営業損益が前期の赤字から1,900万円の黒字に改善する見通しとしています。
また、株主優待制度の再開も発表しており、12月末を基準日として、保有株数に応じて3,000円~9,000円相当の自社商品を贈呈します。
6期ぶりに黒字転換を果たす見込みで回復色が鮮明となり、株価も75日線(101.48円)を突破するなど新展開入りを示唆しています。
楽天グループ(4755)が、一時ストップ高になるまで買われています。
同社は14日に2023年12月期の連結最終損益(国際会計基準)が3,394億円の赤字(前期は3,772億円の赤字)だったと発表しました。
営業赤字は4期連続で、最終赤字は5期連続となっています。
一方、モバイル事業の売上収益は増加し、赤字幅は縮小しています。
前期は無配としながらも株主優待制度を変更し、新たに楽天モバイルの音声+データプラン(月30ギガバイト)を株主全員に1年間無料で提供すると発表しています。
これらが関心を集める要因となり、投資家の買いを誘ったようです。
2024年12月期の業績予想に関しては、証券サービスを除いた売上収益について2ケタの成長率を目指すとしています。
ミマキエンジニアリング(6638)が、大幅上昇となり、一時1,000円台に乗せる場面も見られました。
同社は、14日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表しました。
売上高が前年同期比4.7%増の548.26億円、営業利益が同26.2%増の39.46億円、経常利益が同22.9%増の34.17億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同24.5%増の24.37億円で着地しています。
大幅増益で着地しており、通期は据え置いているものの、進捗率も高く、上振れ期待もある様子です。
この決算を受け、いちよし証券がフェアバリューを従来の1,600円から2,000円まで引き上げています。
同証券では、今期業績は会社計画を大きく上回ると予想しており、海上輸送コストの高騰が沈静化したことに加え、部材の値上がりを受けた価格転嫁も進んでいることが収益改善に繋がっているとしています。
同社にとって、円安は追い風になりますが、収益性改善は為替変動だけが要因でない点を認識しておく必要があると指摘しています。
株価は、長い上ヒゲを形成していますが、押し目買いが有効になると思います。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
ローソク足は、大幅ギャップアップからスタートし、ほぼ高値引けとなる陽線を形成しています。
ボリンジャーバンドを見ても、+2σ(37,767.75円)~+3σ(34,058.70円)の間で推移する動きになっており、再びバンドウォークが始まる気配を感じさせます。
バンド幅もエクスパンションし始める動きが見られ、1月初旬のように+3σに沿った上昇がみられるのか注目されます。
【本日のトピック】
さて、日経平均は、連日のごとく高値を更新しており、まさに無双状態です。
ところが、日本株全体で見ると、本日も東証プライムの値上がり銘柄数505銘柄に対し、値下り銘柄数は1106銘柄と値下り銘柄数のほうが多く、騰落レシオも93.79%まで低下しています。
日経平均だけが上昇しており、NT倍率も急上昇していることがわかります。
なぜ、このようなことがおこるのかは、日経平均の構成比率が関係しています。
日経平均の最も寄与度の高い業種は電気機器であり、中でも、半導体関連の比率は28%にも及びます。
なぜ、半導体関連が買われているのかは、言わずもがな生成AI期待です。
そして、本家本元の米エヌビディア株が異常な強さを見せているため、半導体関連が集中物色されていることが伺えます。
エヌビディア株は年初から、すでに49%の上昇率を誇り、時価総額もアルファベット、アマゾンを抜き、マイクロソフト、アップルに次ぐ3位まで上がってきています。
潮目が変わるとすれば、21日のエヌビディアの決算と思われます。
同社の、一株当たり利益(EPS)は4四半期連続で市場予想を上回っており、直近2四半期は予想を大幅に上ぶれています。
今回も大幅な増収増益が見込まれていますが、期待を上回る決算を示せなかった場合、あるいは株価が織り込み済みという反応を示した場合は、米国株全体及び半導体の組み入れ比率が高い日経平均のセンチメントが悪化する可能性は否定できません。
21日は『決戦の水曜日』になりそうです。