1月29日(月)
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今年に入って、初めての4兆円割れ!
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
カゴメ(2811)が急伸しています。
同社は、前週末26日、米国のトマト加工大手のインゴマーパッキングを買収すると発表しました。
米子会社であるカゴメ・USA・HDを通じて持ち分50%を取得し、出資比率を70%に引き上げて連結子会社化します。
トマトは消費量が増える一方、気候変動の影響で生産が不安定になっており、今回の買収は、原料の安定調達や米国事業の強化につながるとの見方があります。
同社は、インゴマーの連結子会社化により24年12月期(今期)に連結売上収益で500億〜600億円、純利益で90億円程度の押し上げ効果があると試算しています。
業績への影響を精査したうえで2月1日に24年12月期の業績予想を発表する予定です。
本日の株価は商い急増を伴っての大幅高になっており、5月2日に付けた昨年来高値3,585円を視野に捉えた動きになっています。
https://www.ultrafabricshd.co.jp/
ウルトラファブリックス・ホールディングス(4235)がマドを開けての大幅反発になっています。
同社は、前週末26日の取引終了後、23年12月期の連結最終利益を従来予想の21億円から26億円へと23.8%上方修正し、増益率が2.4%増から26.8%へと拡大する見通しを示しました。
円安効果や物流費の下振れが寄与したとのことで、移転価格税制による日米間の税金調整によって実効税率が低下したことも利益を押し上げる見込みです。
また、業績好調に伴い期末一括配当を従来計画の31円から39円へと増額修正することも、併せて発表しています。
好調な業績を評価する動きで株価は意識されていた75日線(1,316.52円)を超過し、新展開入りも示唆しています。
https://www.kankyo-kanri.co.jp/
環境管理センター(4657)がストップ高まで買われています。
同社は26日取引終了後、24年6月期第2四半期累計(23年7~12月)の連結決算を発表しました。
営業損益が200万円の黒字(前年同期は1億1,500万円の赤字)に浮上しています。
売上原価や販管費が減少したことが営業黒字に繋がっています。
第1四半期は1億3,300万円の赤字で同6,200万円の損益悪化となっていたため、10-12月期の連結営業損益は1億3,500万円の黒字に急改善したことになります。
通期計画の達成確度なども一転して高まる方向になり、株価も一段高が期待できそうです。
https://i-qps.net/
QPS研究所(5595)がストップ高まで買われ、上場来高値を更新しています。
同社は先週末26日引け後に、2024年5月期第2四半期決算説明会の動画・書き起こしを公開しました。
市來敏光副社長COOが黒字化のタイミングについて「稼働機数が8機くらいになってくると明らかに利益が出る。24年度に商用機が少なくとも8機に達していれば、恐らくそこに至るまでのどこかで黒字化する」と述べています。
また、「今期の第2四半期も黒字化しており、黒字化はそれほど遠い先の話ではない」との考えを示しています。
株価も一段高が期待できそうです。
ELEMENTS(5246)が大幅続伸し、ストップ高まで買われています。
同社は先週25日引け後に、ケアネット(2150)の持分法適用会社でヘルスケア事業やWEB広告事業などを手掛けるアドメディカを子会社化すると発表しました。
更にはケアネットとヘルスケア領域やヘルスケア関連メディア領域の双方で業務提携することも公表しています。
ケアネットの医師会員向けメディアや今後立ち上げを予定している新規メディアに対し、ELEMENTSの個人認証技術及び生成AI技術を活用した新たな広告商品やコンテンツ生成などを提供していく予定です。
これを受け先週末も買われていましたが、上値の重さも見られており、陰線で引けていました。
先週末は週末要因ということもあって戻り売りも出易かった様子で本日改めて好材料視されているようで、ストップ高まで買われています。
昨年後半から随分と売り込まれてきた銘柄ですが、本日の動きからも下落トレンドが止まったとの見方もあり、戻り相場に期待した買いも入ってきている様子です。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
ローソク足は、陽線を形成しながらも、5日線(36,151.71円)に頭を抑えられる形で上ヒゲを引いています。
ボリンジャーバンドを見ると、+1σ(35,982.01円)を、かろうじて回復しています。
+1σは1日で約100円ほど上昇しており、明日以降も+1σ上を保てるのか注目です。
上記は、2月にSQを迎える37,000円のコールですが、本日、日経平均が上昇したにも関わらず、まったく上昇していません。
それに対し、35,000円のプットも下落していることがわかります。
つまり、オプション市場は2/9まで、37,000円も35,000円もつける可能性は低いと見ていることになります。
むしろ、若干プットのほうが下げ渋っているように見えますので、しばらく持合いで、どちらかというと下落するというイメージでしょうか?
月末は年金等のリバランスで売りが出るとも言われていますが、基本的には、値幅調整ではなく日柄調整になるものと思われます。
【本日のトピック】
さて、ご存じの通り、今年に入ってから海外投資家は一貫して日本株を買い越しています。
NISAが始まっても、個人投資家は売り越しており、年始からの日経平均の急騰は海外投資家の買いが原動力になったことは疑いの余地はないものと思います。
そのような環境の中、中国人投資家が日本株ETFに殺到しているというニュースも記憶に新しいところと思います。
一方で、25日のブルームバーグは、日本株をショート、中国株をロングするロングショート戦略をとっていたアジア・ジェネシス・アセット・マネジメントというヘッジファンドが閉鎖に追い込まれたことを報じています。
ここ何年もの間、日本株の上昇は一時的で、中国は景気刺激策のたびに株価が上昇してきた経験則が完全に裏目にでたということです。
上記は日経平均と上海総合指数ですが、きれいに逆相関になっていることがわかります。
中国当局は、中国株の下落を食い止めるため、2兆元(約41兆円)の買い支えを検討というニュースで、ここ数日、中国株が切り返し、日本株が下落するという現象がおきました。
しかしながら、これで中国株が底を打ったとは、とても思えません。
結局、日本がバブル崩壊後歩んできたように、銀行への資本注入と本格的な不良債権処理を進めないと底を打つことはないと思います。
したがって、しばらくすれば、中国人の資金が日本株を買うという構図は復活するでしょう。
ただ、その時は、前述の閉鎖に追い込まれたヘッジファンドのような反対売買は一巡していると思いますので、月初のような極端な値動きにはならないと思います。
本日、売買代金が今年初めて4兆円を割り込んでいますが、海外投資家の買いが鈍ってきた可能性もあると思います。
しばらくは、ヨコバイもしくはじり安という展開が続くのではないかと考えます。