4月9日(火)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
【業種別】
【ヒートマップ】
【売買代金】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
三井物産(8031)が続伸し、連日での上場来高値更新になっています。
9日の日本経済新聞では、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが円建て社債の発行を準備していることがわかったと報じています。
発行額は未定で、市場環境次第で近日中の起債を検討しているとのことです。
バフェット氏は2020年以降、三井物を含む5大商社株の買い増しを続けており、今回の資金調達も買い増しのためとの見方から、他の投資家も追随買いを入れる動きとなっているもようです。
バフェット氏の今年2月の「株主への手紙」によると、5大商社株の発行済み株式の9%を保有していることが公表されています。
バフェット氏は、保有率9.9%を上限としているため、同氏による追加の資金投入は限られると見る向きがある一方で、「バフェット氏が発行済み株式数のほぼ10%を保有したとの事実は、他の投資家の買いを招く『宣伝効果』としては十分」(外資系証券のトレーダー)との声もあるようです。
https://www.shinetsu.co.jp/jp/
信越化学工業(4063)が続伸しています。
9日付の日本経済新聞朝刊が、「(シリコンウエハー大手の)信越化が群馬県に半導体素材の新工場をつくると8日わかった」と報じており、同社が製造する半導体材料のシェア拡大による業績向上期待から買いが集まったようです。
同社の新工場は2026年に完成する予定で、フォトレジスト(感光材)や原版材料といった半導体ウエハーに回路を描く露光工程で使う材料を生産するとのことです。
特に、フォトレジストは日本企業が強みを持つ素材の1つで、同社は世界シェアが約2割、先端品に限ると4割以上とされています。
岩井コスモ証券の斉藤和嘉シニアアナリストは「今回の国内工場新設によって、信越化が海外でもシェアの高いフォトレジストの量産を強化するという商機を逃さない経営姿勢が評価されている」と分析しています。
三菱マテリアル(5711)が急動意し、年初来高値を更新しています。
9日、ロイターは、「資源商社トラフィグラは、AIとデータセンターに関連した銅需要が2030年までに追加で最大100万トン増え、供給不足が悪化する可能性があるとの見通しを示した」と報じています。
足元、供給リスクの高まりや世界的な需要回復期待を受け銅先物相場は上昇基調となっており、同社株のほか、住友金属鉱山(5713)やDOWAホールディングス(5714)が年初来高値を更新し、銅スクラップなど手掛ける黒谷(3168)や都市鉱山関連のアサカ理研(5724)なども大幅高になっています。
短期資金中心の物色との声もありますが、明日以降の動向も注目されます。
霞ヶ関キャピタル(3498)が大幅続伸になっています。
大和証券は投資判断「1」を継続し、目標株価を15,600円から20,000円に引き上げています。
足元では仕入れの加速が顕著となっていますが、財務面にも余裕が見られており、今後も積極的な仕入れ活動が続くと判断しており、2025年8月期以降も蓄積が進むパイプランをベースに高い利益成長が続くと見ているようです。
株価は年度替わりから調整を余儀なくされてきましたが、5日の25日線タッチで底入れを確認しており、一段の戻り相場継続が期待されます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸!
日銀の植田和男総裁が9日午後、参院財政金融委員会に出席し、今後の金融政策運営について「当面緩和的な金融環境が継続すると考える」と従来の主張を繰り返したことが報じられると先物に買いが入り、ローソク足は上ヒゲのない「陽の丸坊主」を形成して終わっています。
終値では、わずかに25日線(39,753.79円)を超過し、ヒストグラムもようやく縮小する動きがみられますが、本日は売買代金が3兆9596億円と1/30以来の4兆円割れとなり、上値を追うには迫力不足が否めない状況です。
9日の19時30分現在、日経平均先物がガクンと売り込まれてきました。
恐らく、ブルームバーグで、「日本銀行が25、26日に開く金融政策決定会合では、好調な今年の賃上げなどを受け、2024年度の消費者物価(生鮮食品を除くコアCPI)見通しの上方修正を議論する公算が大きい。」と報じられたのが要因と思われます。
もちろん、本丸は10日21:30に発表になる米CPIと思われますが、日経平均は当面ボラの高い往来相場を繰り返すのかもしれません。
エミンユルマズ氏は「しばらくレンジでその後に調整入って次のステージに移行」と予想していますが、信ぴょう性が出て来たように思います。
当面は、「押し目買いと戻り売り」を繰り返す局面かもしれません。