4月24日(水)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
野村マイクロ・サイエンス(6254)がストップ高まで買われています。
同社は、23日、2024年3月期(前期)の連結純利益が前期比36%増の79億円になったと発表しました。
15%増の67億円を見込んでいた従来予想から12億円上振れしています。
半導体製造の洗浄工程に用いる「超純水」装置の設置工事が順調に進んだほか、為替の円安も利益を押し上げたとのことです。
また、同社は、前期の期末配当を190円と従来計画(100円)から90円積み増す予定です。
同社は4月1日付で1株を4株に分割していますが、年間配当は前期比100円増の1株当たり250円となる予定です。
同社は、1日に株式分割を考慮した上場来高値(6370円)をつけた後、直近の安値まで3割近く下げて調整していたため、売り方の買い戻しが入りやすかった面もあるようです。
市場では「23年に策定した中期経営計画に沿って、順調に業績や配当を伸ばしている」(いちよしアセットマネジメントの大島経寛ファンドマネジャー)との見方がでています。
ルネサスエレクトロニクス(6723)が急伸しています。
同社と同様に車載向け半導体に強みがある米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)が23日夕に公表した2024年4〜6月期の業績見通しが市場予想を上回っており、時間外取引で7%を超える上昇になっています。
25日に2024年1〜3月期決算を発表する同社にも好業績を期待する連想買いが優勢となったようです。
テキサス・インスツルメンツは、産業機器向けなどで顧客の在庫調整が長引き、しばらく業績が振るいませんでした。
東海東京インテリジェンス・ラボの堤雄吾シニアアナリストは「4〜6月期の売上高見通しの改善などから、在庫調整一巡の兆しがみられた」と話しています。
同社は、閉鎖していた甲府工場を9年ぶりに再開することも発表しており、今回テキサスインスツルメンツ同様に強気の見通しを発表するのか注目されます。
淀川製鋼所(5451)が大幅上昇になっています。
本日、ブルームバーグは、「アクティビストのストラテジックキャピタルが、淀川製鋼所が6月下旬に開催予定の定時株主総会で、PBR1倍以上を目指すための具体的な計画策定を求める株主提案を行うことが24日、分かった」と報じました。
ストラテジックキャピタルは、同社のPBRは過去25年間で解散価値である1倍を安定して上回ったことがないと指摘しており、抜本的な経営改革や資本政策の変更が必要だとしています。
具体的には、PBR1倍を下回った際に、1倍以上を目指す経営計画を策定・公表する旨の定款変更を求め、資本コスト以上の収益性を持たない政策保有株や、賃貸用不動産の売却、株主資本配当率(DOE)6%となる配当の実施、買収防衛策の廃止、株主優待制度の廃止、自己株消却等を提案する予定のようです。
ストラテジックキャピタルは淀川製鋼所株式の5.03%を保有しており、同社に対して株主提案を行うのは初めてのようです。
同社の決算は5/10であり、同社がどのような対応をするのか注目されます。
リンカーズ(5131)が続伸し、ストップ高まで買われています。
同社は23日引け後に、オンデック(7360)と業務提携してM&A支援やプラットフォーム開発、ビジネスマッチングの3領域で相互に協力すると発表しました。
製造業分野でのM&Aアドバイザリー事業を協同で展開する他、オンデックが進めている企業提携に係るプラットフォーム開発で同社の技術マッチングのノウハウ・知見を提供します。
また、SaaS型ビジネスマッチングシステム「LFB」をオンデックに導入することも発表し、顧客のM&A以外のニーズに対しても幅広く支援する体制を整えるとのことです。
株価は、意識されていた75日線を超過しており、新展開入りが期待できそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸!
高値引けとなる大陽線を形成し、5日線(37,719.78円)、75日線(38,065.24円)を超過してきています。
楽天証券のシニアマーケットアナリストの土信田 雅之氏は、今回の下落が10/31を起点にした上昇幅のフィナボッチ・リトレースメントの38.2%押しで止まり、100日線を下値支持線としたトレンド転換がなされている可能性を指摘しています。
しかしながら、本日日経平均は900円超の大幅高を演じましたが、東証プライムの約3割は値下りとなっています。
24日の日本経済新聞は、東証の信用買い残が4週連続で増え、94年12月以降で最高になったと報じています。
つまり、それだけ戻り売り要因が多いことを示しています。
目先の方向性を決めるのは決算と日銀政策決定会合でしょう。
金曜日の日銀政策決定会合次第では、為替が円安か円高にどちらか大きく振れる可能性があり、どちらにしても日本株にマイナスに作用しやすいことは4/23のブログに書いた通りです。
そして、今週末から決算発表が佳境を向かえます。
本日、引け後に発表になったファナック(6954)の決算は減収減益の見通しとなり、PTSでは売られています。
信用残が多いと、どうしても、重箱のスミをつつくような悪材料で売られがちになります。
テスラ(TSLA)が4年ぶりの減収減益の決算を発表しても、次世代低価格EVの前倒し方針が好材料視され、時間外で大幅高になるのと対照的な動きになっているように思います。
26日(金)は日銀政策決定会合と共に、OLC(4661)や日立(6501)、コマツ(6301)、デンソー(6902)、村田(6981)、アドバンテスト(6857)、ソシオネクスト(6526)などなど気になる会社の決算が目白押しです。
これらの決算と発表後のマーケットの動きも、目先の日経平均の方向性を決める要素になると思います。
やはり、決戦は金曜日かもしれません。