5月2日(木)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
紳士服専門店などを展開するAOKIホールディングス(8214)が急反発しています。
同社は、1日、前期(2024年3月期)の連結純利益が前期比34%増の75億円になったと発表し、従来予想から7億5000万円上方修正しました。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が「5類」に移行して、初の入学式シーズンを迎え、新大学生向けのスーツなどが伸びたほか、セールの見直しなどで採算も改善したようです。
また、同社は、利益の上方修正に伴い、前期の配当は従来見通しから10円増額して50円と、前期(23年3月期)より30円増配する予定です。
今期も同水準の配当額となった場合、配当利回りは前日終値(1107円)を基準にすると4.5%に高まる計算とあって、長期保有を目的とした買い安心感も広がっているようです。
https://www.ainj.co.jp/corporate/
アインホールディングス(9627)が3日続伸し、年初来高値を更新しています。
1日、香港のアクティビスト(物言う投資家)、オアシス・マネジメントが同社の株式を買い増したことが判明しました。
オアシスが同日に関東財務局に提出した変更報告書によると、4月23日時点の保有比率は前回報告時の9.6%から14.89%に高まっています。
3月6日に、オアシスによる9.6%の大量保有が判明した際には、同社の株価は制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇しました。
ドラッグストア業界では2月末に首位のウエルシア(3141)と2位のツルハHD(3391)が経営統合の協議を発表しており、調剤薬局の再編にも市場の期待が高まっているようです。
2017年に改定された日本版スチュワードシップコードによると、「必要に応じ、他の機関投資家と協働して対話を行うこと(集団的エンゲージメント)が有益な場合もあり得る」との文言が盛り込まれており、今後もアクティビスト(物言う株主)の存在感は高まりそうです。
TOWA(6315)が続伸しています。
同社株は、2日、東海東京証券が新規「OP」、目標株価12,000円でカバレッジを開始しており、追い風になったようです。
同証券は、同社は、生成AI向けで需要が急拡大する超高速DRAM技術(HBM)の封止に最適なコンプレッション方式の装置において支配的な地位を占め、既に韓国のDRAM大手2社から受注を獲得していると指摘しています。
加えて、同社は新技術「レジンフローコントロール」方式に基付くチップレット向け装置を2023年9月に製品化しており、今後ファウンドリー向けなどで受注・売上貢献が期待され、これが本格的に立ち上がれば、同社の競争力は更に強化されると考えるとしています。
同証券は、利益率の高いHBM向けコンプレッション装置の業績貢献や民生品向け需要の回復、中国での高水準の需要継続などを背景に同社の営業利益は今期133億円(前年比58.8%増)、来期 185億円(同39.1%増)と拡大し、2期連続で最高益更新すると予想しており、四季報と比べても、かなり強気の予想をしています。
なお、同社は5月10日に本決算発表を予定しており、注目されるところです。
タカラトミー(7867)が大幅反発しています。
同社は、1日引け後に、2024年3月期業績予想の修正を発表しました。
営業利益は従来予想の170億円から前期比41%増の185億円に増額しており、5期ぶりの過去最高益更新見通しにあった今期業績を更に上乗せした格好になっています。
日本、アジア地域における玩具及び玩具周辺事業が好調に推移しているようです。
また、同社は、2024年3月期年間配当は従来計画の43円から7円増額し50円とすることも併せて発表しました。
同社株は、1月には、ソニーグループ(6758)と共同開発した、変形型月面ロボット「Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2)/愛称SORA-Q」が、月面に軟着陸した小型月着陸実証機「SLIM」の撮影に成功したとして話題にのぼりました。
同社が、玩具づくりで培った小型化、軽量化の知見と変形機構にかかわる技術が活用されたとのことです。
同社株は、今後も、隠れた宇宙関連銘柄として注目されるかもしれません。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅続落!
連休の谷間で、ローソク足は4日連続での陽線となり、5日線(38,095.80円)上はキープするも、75日線(38,308.83円)で頭を抑えられる形での強弱入り乱れる気迷いの動きになっています。
3日のナイトセッションの日経平均先物は、大きく上下があったものの、38,380円 +190円で戻ってきています。
5/6の11:37現在の日経平均先物は、さらに上昇して、38590円 +400円で推移しています。
日経平均の週足は「陰の陽はらみ」からの陰線ながらの上寄りになっています。
6日の先物の動き次第にはなりますが、とりあえず13週線(38,907.96円)を目指す動きが期待できそうです。
【本日のトピック】
さて、ご存じの通り、GW期間中、介入があったことにより、ドル円は大きく動きました。
日銀金融政策決定会合が、ハト派的会合であったことをきっかけに、160円台までかけあがったドル円は、約5.5兆円と言われる介入がきっかけで、一時154円台まで急落しました。
しかしながら、介入の効果は一時的とみなしたヘッジファンドが「介入で3円以上動いた場合は、逆張りで入れ」という経験則から巻き戻しに入り、158円台までドル高円安に戻しました。
その後、市場が注目するFOMCを迎え、パウエル議長の記者会見が終了して、安心しているところに、再度サプライズ的な追撃介入が入り、一時152円台後半まで円高が進みました。
NY時間深夜 #為替介入 の憶測
— よう【サイクル理論トレーダー/10億万長者を目指す】 (@Yoinverster) 2024年4月29日
財務省に今からドル円再度下げるために神田財務官が入りました。
前回は3度叩いて落としたので、今夜か明日の未明に2度目の神田バズーカが炸裂する恐れがあります!
ドル円ロングはお気をつけて、ドル円ショートは利食いを間違わないように… pic.twitter.com/oW137yms32
これは、ボクシングで言うと、フラフラと立ち上がった投機筋にカウンターを食らわせたようなもので、実に効果的な形になり、ネット空間では「神田財務官」の話題で持ち切りになっていました。
そして、雇用統計を迎えて、予想を下回る結果を受けて、151円台まで円高が進行しましたが、米4月ISM非製造業景況指数の仕入れ価格が60乗せを迎えたこともあり、5/6 10:28現在では153円台で推移しています。
予想を下回った雇用統計を受けて、年1回の利下げを織り込んでいたマーケットは、再び年2回の確率を取り戻しつつあります。
この結果を受けて、ゴールドマン・サックスのチーフ・エコノミスト、ヤン・ハチウス氏は7月利下げの予想を維持した一方で、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙のニック・ティミラオス記者は影響は限定的として、6月FOMC前にもう1回、米雇用統計を控えるほか、Fedにとって今回の弱含みは予想の範囲内と指摘しています。
S&P500は、今回の良好な決算発表を受けて、年初EPSが221.15であったものが、247.96まで上昇する流れとなり、米2年国債利回りが6%をつけていた時から上昇の兆しが見えていましたが、金利がやや落ち着きをとり戻してきたことから、短期的には渡りに舟になるものと思います。
利下げ期待バックオンでゴルディロックス経済万歳と読み取り、米株高・米債高(利回りは低下)になるものと思います。
米株高は日本株にとっても、リバウンドの助けになると思います。
しかしながら、日経平均の6割は輸出産業であり、為替の円高はEPSの縮小に繋がります。
ドル円が150円を割り込む動きが出てくれば、日経平均も下押す動きが出てくるものと思われます。
休み明けの市場では、5/8のトヨタ自動車(7203)の決算を皮切りに、主要な輸出産業の決算が発表されてきます。
市場の影響の大きな銘柄の想定為替と業績への影響はチェックしておいたほうがいいと思います。