7月26日(水)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
NYダウは2017年以来の12連騰を記録!
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
大塚ホールディングス(4578)が反発しています。
同社は、第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が従来予想の8,670億円から9,475億円(前年同期比16.4%増)へ、営業利益が915億円から1,305億円(同94.4%増)へ、純利益が680億円から1,025億円(同46.9%増)へ上振れて着地したようだと発表しています。
すべての事業セグメントが堅調に推移しており、なかでも医療関連事業における持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」、抗精神病薬「レキサルティ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」のグローバル4製品が堅調に推移したほか、導出品に対するロイヤリティー・マイルストーンやニュートラシューティカルズ関連事業の「ネイチャーメイド」の売り上げも伸長し業績を牽引したようです。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の熊谷直美シニアアナリストは25日付のリポートで「第1四半期決算から好調で通期ガイダンスの上方修正が示唆されていたなか、まず上期ガイダンスの上方修正が出てきたことは想定されていたとはいえポジティブと見る」と指摘しています。
31日に予定する1~6月期の決算発表時には通期業績予想の上方修正を予想する声が複数の担当アナリストからあがっているようです。
ソースネクスト(4344)が急伸しています。
同社は、子会社ポケトークがソフトバンク(9434)と携帯翻訳端末「ポケトーク」の展開に係る包括的業務提携契約を締結したと発表しています。
国内法人市場の開拓やグローバルの販路拡大などで協業し、今後3年間で新たに100万台を販売する計画とのことです。
株価は、これが好感され買いを集めましたが、上値の重さも見られています。
同社株は信用買い残も多く、株価は安値圏ということもあり、上値では戻り売り圧力も強い様子です。
それでも陽線で引けており、戻り売りをある程度は吸収しているものと思われます。
明日以降、改めて買われるか注目されます。
なお、この材料に刺激を受けJNS ホールディングス(3627)も買われています。
子会社ジェネシスが、ポケトークの製造を受託していたことから恩恵を受けるとの思惑のようです。
ウイルコホールディングス(7831)が急騰し、年初来高値を更新しています。
同社は、2023年10月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しています。
毎年10月31日時点で10単元以上を保有する株主に対して、一律で7,000円相当の子会社製品(化粧品)などを贈呈するとのことです。
株価は本日ザラ場に、2021年12月以来となる高値水準を回復する場面があり、短中期でのレンジ相場、長期での下降トレンド脱出を匂わせています。
テクノホライゾン(6629)が急反発しています。
同社は、2024年3月期第1四半期の連結決算を発表し、経常損益が前年同期3億5,200万円の赤字から9,400万円の黒字と経常黒字に転じています。
主力の教育市場向けは、第1四半期が国内は入学時期に重なるため電子黒板などの販売は低調となるものの、ドライブレコーダーなど業務用車載機器は、半導体調達難の影響が和らぎ出荷が進展したようです。
足元の株価は調整局面を強いられてきましたが、本日の大幅高で再び6月22日の年初来高値628円に向かう態勢を整えつつあります。
AnyMind Group(5027)が7営業日ぶりに急反発しています。
同社は、ECマネジメントプラットフォーム「AnyX」で、EC業務の効率化を実現する新機能「ワークフロー」の提供を開始したと発表しています。
この機能の活用により、LINE公式アカウントの友だち追加や商品購買を手掛かりとしたメッセージ及びクーポンの自動配信、LINE上での購買完了や配送完了のメッセージ送信、顧客のステータスにあわせた効率的なCRM(顧客管理)施策の実施などが可能になるとのことです。
株価は25日線上へと浮上し、目先は現水準を保てるか否かが焦点となりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅続落!
終値で5日線(32569円)上は維持するも、25日線(32781円)に頭を押さえられる陰線を形成しています。
引き続き、持合い状況が継続していますが、かなり煮詰まってきている状況で、そろそろ上下どちらかに放れる展開になりそうです。
【本日のトピック】
さて、本日引け後に注目のアドバンテスト(6857)が2023年4〜6月期連結決算を発表しています。
売上高は前年同期比25.5%減の1,012億5,100万円、最終利益は同74.8%減の92億200万円になっています。
PTSでは、約5%の下落になっています。
スマートフォンなどの需要低迷で半導体市場が落ち込み、半導体試験装置の販売が不調だったことが要因で、概ね、先日のTSMCやASML、昨日のマイクロソフトの決算の流れに沿ったものです。
ある程度、この結果は予測できたものですが、同社の株価は、生成AIへの期待から高値水準にあったため、ある程度の調整はしかたないのかもしれません。
同社株は日経平均の構成寄与度4位の銘柄で、今後東京エレクトロン(8035)の決算も同様の可能性が考えられることを考慮すれば、日経平均もいったんは下離れの動きがあるかもしれません。
一方で、25日に、2024年3月期第1四半期決算を発表したテセック(6337)は4~6月の営業利益が前年同期比71%増の5億1,700万円と急拡大し、本日株価はストップ高になるまで買われています。
同社は、半導体用分類ハンドラや個別半導体用テスターを手掛ける会社ですが、決算短信をみると、明暗を分けたのは車載向けの「パワー半導体」にあるようです。
つまり、パソコンやスマートフォン向けの汎用半導体は回復が遅れている一方で、EV向けの「パワー半導体」は非常に好調であることが伺えます。
半導体関連は、生成AI期待もあり、総じて高値圏にある銘柄が多いのですが、これからは、車載「パワー半導体」を手掛けているかどうかで、大きく明暗を分ける動きになる可能性があると思います。
半導体関連は連動性の高い銘柄が多いですが、これからは、2極化の動きが鮮明になってくる可能性が高いように思います。