7月27日(木)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
カプコン(9697)が急騰し、上場来高値を更新しています。
同社は、2024年3月期第1四半期の決算を発表し、連結経常利益が前年同期比2.0倍の258億円に急拡大し、通期計画の560億円に対する進捗率は46.2%に達しています。
6月に発売した新作ゲーム「ストリートファイター6」が約200万本のヒットとなり、3月発売の「バイオハザードRE:4」なども収益を押し上げる要因となったようです。
また、アミューズメント施設事業も新店、既存店の貢献により、増収増益になっています。
SMBC日興証券の前田栄二シニアアナリストは26日付のリポートで「過去作のデジタル販売の数量や単価が市場の期待値を上回った」とみて、決算の印象をポジティブと評価しています。
株価は年初来高値更新となりましたが、過熱感も台頭しているため、注意が必要です。
JFEシステムズ(4832)が急反発し、年初来高値を更新しています。
同社は、2024年3月期第1四半期の決算を発表し、連結経常利益が前年同期比44.9%増の18億円に拡大し、通期計画の61億円に対する進捗率は29.6%に達しています。
また、中間期末に、記念配当を10円実施し、年間配当は102円に増配しています。
鉄鋼部門の製鉄所システムリフレッシュの進展をはじめ、各部門での事業が堅調に推移したことが業績を押し上げたとのことです。
株価は一時2,945円の高値を付けたものの、売りに押されて上げ幅を縮小させていて、目先はボラティリティの高い動きも想定されます。
シャープ(6753)が大幅上昇になっています。
7/27の日本経済新聞では、台湾の鴻海精密工業が傘下の同社に対し、改善計画の策定を要請したことが分かったと報じています。
経営トップの劉揚偉董事長が、18〜21日に東京都内や千葉市のシャープの事業所を訪れ、幹部らに3ヵ月以内の提出を求めたとのことです。
2023年3月期に6期ぶりの最終赤字に転落した同社に、黒字回復の道筋を示すよう促した形です。
株価も安値圏での推移となっていたこともあり、劉揚偉董事長の檄を受け今後業績回復へ繋がるとの期待から、本日は見直し買いが入ってきた様子です。
同社は8月4日に1Q決算発表を予定していますが、明日以降も見直し買いが続くのか注目されます。
同社は本日13時頃に、2024年3月期第1四半期の連結決算を発表しています。
営業利益は前年同期比2.7倍の28億1,400万円となり、上半期計画40億円に対する進捗率が70%強に達しています。
主力の外航海運業部門が大幅な増収増益となったことなどが寄与しています。
目先の株価は、2月27日に記録した年初来高値743円にどこまで近付けるか、更新出来るかが焦点になりそうです。
エアクローゼット(9557)が急反発し、ストップ高になるまで買われています。
同社は、ウォルト・ディズニー・ジャパン社とライセンス契約を締結し、ディズニーアイテムのファッションレンタル「Disney FASHION CLOSET」を今秋から提供すると発表しています。
新サービスは、月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」の新たなラインアップとなる都度課金型サービスで、秋の第1弾以降サービスの順次拡大を予定しているようです。
また、サービス開始に先駆け、7月27日からティザーサイトを公開し、事前登録受付を開始しています。
本日は前場の商い1,900株に対して差し引き138万株超の買いを残して終えていて、1月24日の年初来高値560円をも視界に捉えたと言えそうです。
(休みの朝は、西船橋や舞浜の駅はネズミやアヒルだらけになりますので、このサービスうけるかも・・・)
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
ここもと、頭を押さえられていた25日線(32754円)を上抜いてきていて、持合い離れの動きになってきています。
持合い離れによって、ショートカバーが加速している可能性が高く、7/19高値の33040円を上抜けるようなら、売り方は、かなり苦しい展開になりそうです。
7/18-21の週の海外投資家の売買動向は、現先ともに商いが細るなか、3週連続の買い越しになっています。
ただし、これまで一致していた海外投資家の売買動向と日経平均の動きが日本株がレンジ相場に入った今月以降反対に動いており、海外投資家のスタンスが逆張りに変化していることが伺えます。
海外投資家スタンスが逆張りに変化したとの見方が正しければ、想定レンジの上限に近づくに連れてロングの利食いが加速する可能性が高いものと思われます。
海外投資家が売り転するタイミングが戻り高値になる可能性があり、先物手口が先行指標として注目されることになりそうです。
【本日のトピック】
さて、明日7/28(金)の正午ごろ、いよいよ日銀政策決定会合の結果が公表されます。
現状では、金融政策は変わりがなく、10年金利の誘導上限を0.5%とするYCCの修正もないとの見立てが優勢です。
植田総裁が7/18に「持続的・安定的な2%の物価目標実現には距離がある」「距離があるとの認識に変化がなければ、粘り強く金融緩和を続ける姿勢も変わらない」と述べたことが影響しているようです。
ただ、YCC修正は事前に地ならしすると、市場で大量の国債売り(金利上昇圧力)が発生し、日銀は逆に大量の国債購入に動かざるをえなくなるため、事前に修正予告の難しい政策といえます。
ゆくゆくは修正・撤廃が必要な政策との認識は日銀内でも少なくなく、いずれ通らねばならない道ならば、なるべく波乱が少ない時期に修正しておいた方が得策という面もあるかもしれません。
仮に修正があった場合、市場で想定されているシナリオは…
① 「0.50%」を「0.75%」や「1.00%」に引き上げ
② 誘導金利を10年から5年に短縮
③ 上限を撤廃
などが考えられ、①→③へと下にいくほど、修正の度合いは強いとみられています。
いずれにせよ、修正があれば、これまで0.5%以下に抑えられていた10年金利には上昇圧力がかかり、金利があがれば、国内外の金利差の観点から円高が進みやすくなります。
現状の日本株市場にとってもサプライズになり、下落圧力がかかることは間違いないと思います。
私も現状維持の可能性が高いと思いながらも、ひょっとしてという気持ちも捨てきれないため、ポジションは減らして臨んでいます。
せっかく、持合いを離れてきた日本株だけに、ダマシにならなければいいのですが・・・明日は今夏最大の注目になりそうです。