7月28日(金)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
アマノ(6436)が急反発になり、年初来高値を更新しています。
同社は、2024年3月期第1四半期の連結決算を発表しています。
売上高が前年同期比15.3%増の318億4,000万円、最終利益が同2.0倍の15億5,700万円で着地しています。
アマノ単体のパーキングシステムが大きく伸長したほか、清掃ロボットが好調のクリーンシステムも増収となっています。
国内のグループ会社では、就業管理のクラウドサービス事業が引き続き堅調だったほか、改正電子帳簿保存法への対応ニーズを背景に、デジタルタイムスタンプ事業が好調だったようです。
同社に関しては第2四半期、第4四半期に業績が偏重しやすい傾向にあり、業績上振れが意識される展開が想定されます。
大幅増益を受け株価は、ショートカバーを巻き込み、2020年1月以来約3年半ぶりの高値を付けた訳ですが、この波乱相場のなか、たいして押し戻されてもおらず、2019年12月高値3,480円を目指すことになりそうです。
相鉄ホールディングス(9003)が大幅続伸になっています。
同社は、2024年3月期通期の連結業績予想修正を発表しています。
営業収益予想を2,694億円から同9.3%増の2,729億円に上方修正し、営業利益の見通しも従来の193億円から前期比55.4%増の223億円に引き上げています。
鉄道業やホテル業で需要の回復傾向が見られることが主な要因としています。
目先の株価は5月17日の年初来高値2,804円がターゲットになりそうです。
ログリー(6579)がストップ高になるまで買われています。
同社は27日にマイクロアド(9553)と資本業務提携契約を締結すると発表しています。
ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」関連ビジネスでの案件創出や営業力強化の他、データプラットフォーム関連ビジネスでの事業開発やサービス展開などで協業するとのことです。
マイクロアドは第三者割当増資や株式売出しでログリー株38万0300株(議決権比率10.01%)を取得し、ログリーは調達資金の約1.06億円を短期借入金の返済に充てるとのことです。
今後の収益拡大を期待する買いが向かい、目先は900円台復帰が期待されます。
グローバルダイニング(7625)が急騰し、場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、27日の取引終了後に2023年12月期業績予想の上方修正を発表しています。
連結経常利益を従来予想の3.1億円から5.7億円へと83.1%上方修正し、増益率が5.7%増から93.6%増に拡大する見通しを示しています。
同時に非開示だった2023年12月期第2四半期累計の業績予想は連結経常利益が前年同期比3.8倍の2.6億円に拡大する見通しと発表しました。
インバウンド需要の復活や人流増加に伴う既存店の客数・客単価の伸びが寄与していて、各種コストの増加を増収によって吸収できる見通しのようです。
株価は年初来高値を更新し、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
アプリックス(3727)が急反発しています。
同社は、光通信グループの光通信(9435)が関東財務局に提出した大量保有報告書で、光通信と共同保有者の同社株保有割合が5.16%となり、新たに5%を超えたことが判明しています。
報告義務発生日は7月20日となります。
同社は、前日にTangerine社との資本業務提携契約締結を発表しましたが、株価は、寄りから大陰線を形成していました。
本日は即前日高値に迫る値動きをしていて、明日以降の株価の動きが注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
ご存じの通り、日銀が金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用の柔軟化を決めたことから、日経平均も、一時850円を超える下落になるも、引けにかけて下げ渋り、5日線(32,740円)、25日線(32,733円)上を維持する下影の長い陽線で終わっています。
ナイトセッションの日経平均先物は33,100円 +330円の大幅高で戻ってきています。
今回のYCCの修正は、極めて巧妙に実施されたと思います。
「0.5%を目途に」という文言を入れることで、単に指し値オペの上限を1.00%として定めるだけの金融政策より投機筋は空売りを仕掛けにくくなっています。
というのは、指し値オペの上限を1.00%とするだけの政策の場合はこれまでと同様に上限付近までは何もしませんと言っているようなものなので、おそらくは現在のように金利がおとなしく0.5%台に留まっておらず、0.8%〜0.9%台あたりまで一気に上がっていた可能性が高いと思われます。
しかしながら、この「0.5%を目途に」という文言を入れて牽制する事により、もしかすると途中の0.6%や0.7%でもオペレーションを発動させてくるかもというプレッシャーを与えることに成功しているのです。
加えて、上限を前回の0.25%幅の2倍である0.5%に一気に引き上げるという点も巧妙で、売り方にとっては今年2月に日本10年国債の品貸料が0.25%から1.00%の4倍に引き上げられて空売りコストが割高になっている中では、かなりの心理的な負荷が生じることになります。
次の会合までは2ヶ月近くあるため、先程の品貸料による空売りコストや新たな買い圧力の登場を考慮するとしばらくは投機筋も大人しくしているしかないと考えるのが定石と思われます。
いまのところ、金利を抑えつつインフレにも対処できる内容の金融政策となり、マーケットを反転させる要因になったものと思われます。
週明け、日経平均が、33,517円を上抜けて終わるようなことになれば、月足での5カ月連続の陽線となり、日経平均の非常に強い中期上昇トレンドは継続ということになります。
カギを握るのは、やはり海外投資家動向で、ここもと逆張りスタンスになっていた海外投資家が上値追いの順張りスタンスを取り戻すのかが注目になりそうです。
【本日のトピック】
さて、7/29に大和証券本店で開催されたダスキン(4665)の会社説明会に出席してきました。
同社は清掃用品レンタルと「ミスタードーナツ」を主とした外食運営をやっている会社です。
同社は5/15に今期「減益減配」見通しになることを発表しています。
決算短信によると、訪販グループの戦略的投資を進めたことが要因と記されています。
株価も、この発表がなされた後は大きく値下がり、その後は一進一退で推移しています。
四季報も、この発表をもとに業績予想を出していますが、来期の2025年の営業利益予想を、やや回復程度の60億円としています。
ところが、会社説明会で配られた資料には、2025年の営業利益は120億円に大幅回復する計画が記されています。
訪販グループの戦略的投資であるRFID(電子タグ)に約50億円の投資をしてきたようですが、その投資が今期で終了するようです。
その分、来期は営業利益も大幅に回復する見込みのようです。
もともと、株主還元には積極的な会社ですので、利益が回復すれば増配もあり得ると思います。
8/4には決算発表もありますので、その時は来期の計画も出してくる可能性が高いと思います。
株主優待も年2回もらえますので、投資してみてもいいのではないかと思います。