6月19日(月)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
ANYCOLOR(5032)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社株は先週14日の決算発表を受け、株価は利益確定売りに押される展開が続いていましたが、先週末16日に開示された決算説明会の内容を手掛かりに業績再評価の動きが強まり、本日大きく値を飛ばしています。
業績は増収増益トレンドを継続しており、前期に続き2024年4月期も過去最高業績を更新する見込みで、株価の上値余地はありそうです。
また、同業のカバー(5253)も大幅高になり、連日で年初来高値を更新しています。
特段、材料は見当たりませんが、ここに来て見直し買いが強まっている様子です。
個人投資家による買いだけでなく、ファンド勢による買いも入っているとの見方もあります。
同社株は、時価総額で同業のANYCOLORに迫る勢いだったものの、本日はANYCOLORが大きく反発したことで、再び引き離されています。
ただ、将来的な成長は同社の方が期待出来るとの見方もあり、ANYCOLORの上昇は同社株にも追い風になるようです。
明日以降も強い動きを続けられるか注目されます。
エーアイ(4388)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、米OpenAI社の生成AI「ChatGPT」のAPIを活用した法人向けAIチャットサービス「AIPal Chat」の提供を開始すると発表しています。
AIチャットに様々な質問が出来る他、自動で文章を生成させることも可能とのことです。
また、同社の音声技術を組み合わせることで、ユーザーは音声インタフェースを使ってAIに入力出来るとしています。
同社株は安値圏での推移を強いられていましたが、25日・75日両移動平均線を突破し、新展開入りも期待できそうです。
ポート(7047)がストップ高まで買われ、上場来高値を更新しています。
同社は、2024年3月期業績予想を上方修正し、売上高を138億円から前期比34.6%増の153億円へ、純利益を12億円から同27.6%増の13億7,000万円へ引き上げています。
エネルギー事業者向け業務支援サービスを手掛けるFive Line、電力・ガス事業者向け成約支援サービスを運営するINEの子会社化が業績を押し上げるようです。
なお今回の業績修正には、今月13日に開示した第2四半期以降の成約単価改善見込みに関する影響は織り込まれていないとのことです。
株価は、今後青天井圏を駆け上がる可能性が出てきています。
Arent(5254)が急伸し、ストップ高まで買われています。
同社は、経産省・厚労省・文科省が、ものづくり企業や技術の動向をまとめた「2023年版ものづくり白書」で、同社の取り組みが紹介されたと発表しています。
同社と千代田化工建設(6366)との合弁事業である業界特化型SaaS「PlantStream」が紹介されています。
PlantStreamは、熟練エンジニアのノウハウをアルゴリズム化し、自動設計を実現したCADシステムです。
株価は6月6日の上場来高値7,540円が意識される動きになりそうです。
ピアズ(7066)が大幅反発になり、ストップ高まで買われています。
同社は、子会社のQualiagramが、凸版印刷(7911)の提供する音声翻訳ソリューションサービス「VoiceBiz」にオンライン接客システムの機能を提供すると発表しています。
VoiceBizは、訪日外国人や外国人就労者などとの多言語コミュニケーションを支援するサービスで、訪日外国人や在留外国人の支援を目的に、自治体や教育機関、医療機関、商業施設などに導入されているとのことです。
今回の機能提供により、テレビ電話通訳を通じた円滑なコミュニケーションが期待できるようになるようです。
尚、同社は引け後1:2の株式分割を発表しています。
グローバルウェイ(3936)のカカムーチョと同じ穴のムジナですから、株価は短期的に人気化するかもしれません。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反落!
高値圏での包み線に近い形状で、5日線(33416円)をわずかに割り込んできていますので、明日の値動きが弱ければ、短期的な調整に入る可能性が出てきています。
【本日のトピック】
さて、本日は、日経平均も、一時400円以上の下落になる局面がありました。
6/19が米国休場で、米系の外国人買いが薄い中、四半期のGPIF等のインデックス運用をやる機関投資家のリバランス売りも出たのではないかと思われます。
リバランス売りは、通常四半期ごとに機械的に見直されることが多く、今年は株高で株の運用比率を抑えるためのリバランス売りが出やすいものと推測されます。
本日も東証プライムでは値上がり銘柄数のほうが多く、日経平均寄与度の高い銘柄に売られるものが散見されたことから、インデックス運用の一定の売りがでていたのでしょう。
例年、この時期は、日経平均の急落も出やすく、今回は日経平均で1000円くらいの押し目はつけてもしかるべしかもしれません。
しかしながら、142円に迫る円安は、日本株の下支えになるものと思われます。
ウォーレン・バフェットが商社株の保有を増やしているというニュースもあり、外国人買いがより活発化する可能性も出てきています。
そして、例年、リバランスが終了した後には、配当の再投資も入ります。
今週から来週にかけて、リバランスの売りは警戒されますが、「押し目買い」の好機になるものと思います。
案外「押し目待ちに押し目なし」という格言通りになる可能性もあると思います。