7月12日(水)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が大幅高になっています。
国内の賃金に上昇圧力が高まったことを受け、日銀が長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を修正するとの観測が強まっていて、利ザヤ改善への思惑から銀行株を選好する姿勢が広がっているようです。
厚生労働省が7日発表した5月の毎月勤労統計で、名目賃金にあたる1人あたりの現金給与総額の伸びが顕著となり、YCC修正観測が広がったようです。
SMBC日興証券は7月会合でYCCが廃止される確率を50%程度と見込んでいます。
アイザワ証券の三井郁男投資顧問部ファンドマネージャーは「金融政策の正常化による業績改善期待に加え、足元のPBR(株価純資産倍率)が0.7倍程度と割安感があるのも買いを後押ししている」と指摘していて、本日は同社のほか、三井住友FG(8316)やみずほFG(8411)もしっかりの動きになっています。
建築確認検査のERIホールディングス(6083)が急伸し、ストップ高になるまで買われています。
同社は、決算を発表しています。
2023年5月期の連結経常利益は前期比17.8%増の23.4億円になり、2024年5月期も前期比2.6%増の24億円の伸びを見込みます。
同社は建築物検査の民間最大手で、省エネ関連の法改正前の需要拡大が追い風となり、業績は好調に推移しています。
また、前期の年間配当を50円から60円へと増額し、今期も60円を継続する方針を示しています。
目先は4月4日の高値1,675円が意識され、ここを突破出来るか否かで今後の方向性が定まりそうです。
ローソン(2651)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は昨日引け後に決算を発表しています。
2024年2月期第1四半期の連結最終利益は前年同期比92.1%増の160億円に拡大し、3-8月期計画の175億円に対する進捗率は92.0%になりました。
中国やシネマなど子会社の上振れの他、販促費などの費用抑制効果も想定以上だった模様です。
株価は、年初来高値を更新し、今後は更なる上値も想定されますが、やや過熱感もあるため、目先は調整入りもあるかもしれません。
安江工務店(1439)が、場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は昨日引け後に、第2四半期累計連結業績予想について発表していて、営業利益を2,900万円から8,000万円へ、最終利益を300万円から3,600万円へ上方修正しています。
また、2023年12月末時点の株主から株主優待制度を導入することも発表しています。
株価は、2月3日の年初来高値1,796円を目指す動きが期待されます。
ボードルア(4413)がストップ高まで買われ、上場来高値を更新しています。
同社は昨日引け後に、2024年2月期第1四半期の連結決算を発表し、営業利益は前年同期比2.4倍の2億6,600万円と大幅増益になっています。
同社は下期に業績が偏重するとするものの、第1四半期が大幅な増益で着地し、営業利益率が上昇したことを受け、本日は一段の成長を期待した買いが集まったようです。
株価は、この勢いがどこまで続くか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
5日連続の陰線になり、心理的な節目の32,000円を割り込んできています。
日銀YCC修正懸念を背景にしたJGB利回り上昇/円買いの影響から安値を切り下げる展開です。
現在の日本株は米国株高より円高懸念が勝っていて、押し目買いが機能しにくくなっています。
テクニカル的にも、昨日のブログに書いた
・長い下ヒゲ陽線がでる
・大陽線がでる
・上値抵抗線(トレンドライン)をブレイク
・上値の移動平均線をブレイク(5日線、25日線など)
・レンジ下限、下値支持線、下値の移動平均線で反発
といったシグナルは出ておらず、今しばらくの下落も覚悟すべきかもしれません。
目先的に注目されるのは、今晩21:30に発表になる米CPI発表によるマーケットの反応です。
上記のように米国では、中古車価格も下落してきていますので、インフレが抑制される結果がでるものと思いますが・・・
基本は、個別対応の押し目買いと思いますが、決算発表や7/28の日銀政策決定会合を通過しないとマーケットは落ち着かないのかもしれません。