7月11日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
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SUMCO(3436)が急反発し、一時8%を超える2151.5円まで上昇しています。
11日付の日本経済新聞朝刊は「経済産業省は半導体素材大手のSUMCOが佐賀県に新設するシリコンウエハー工場に750億円を補助する」と報じています。
記事によると、同社は新工場の建物と生産設備の投資総額を2,250億円と見込んでいるようですが、経済産業省は費用の3分の1を支援するとのことです。
先に経済産業省ではJSR(4185)の買収も発表していて、世界的にも強みを持つ半導体素材を囲い込む動きの一環と捉えられます。
岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは「人工知能(AI)などの普及から半導体の需要が加速度的に増え、2020年代後半にはウエハーが足りなくなると予想されている」と指摘し、将来への投資に多額の補助が出るのは前向きな材料との見方を示しています。
ただ、足元ではウエハーの需給が緩んでいるとして、SUMCOの株価について「買い一巡後は上値が重くなるのではないか」(同)ともみているようです。
ニッスイ(1332)が大幅反発になり、年初来高値を更新しています。
同社は、10日にIRイベントとして、養殖事業説明会を開催しています。
同社の養殖事業は近年収益力を飛躍的に高めていて、水産セグメントの利益の半分近くを稼ぐようになったようです。
イベントでは、完全養殖ぶりや国内での養殖サーモンの生産拡大などの施策が打ち出されていて、今後の収益貢献を期待した買いを集めたようです。
同社の養殖成績がこの所大きく改善し、生産数量も増加、市況も堅調に推移することが想定されることから、一段上の利益水準が期待できるとの見方もあるようです。
同社は、2030年度に養殖事業の売上高を1,000億円、営業利益を100億円とする目標を掲げています。
占い携帯コンテンツ配信を手掛けるザッパラス(3770)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、KADOKAWA(9468)と「占い」カテゴリーにおける両社の既存事業の強化・拡大に向けた業務提携検討で合意を締結したと発表しています。
同社が紹介した占い師が書籍などの企画、監修、編集を行い、KADOKAWAは当該書籍等を出版することに協力します。
また、既に書籍などの出版をしている占い師に関するデジタルコンテンツの企画・制作・運営などを行い、ニコニコチャンネルにおいて占いカテゴリーを強化することなどを協議していく模様です。
株価は、この勢いがどこまで続くか注目されます。
ジャパニアス(9558)が3連騰になり、ストップ高になるまで買われています。
同社は、AI・IoT分野やクラウドサービスを軸とした先端エンジニアリング事業を展開、IT人材の派遣が収益の主力を担っています。
同社は、2023年11月期第2四半期の決算を発表し、経常利益は前年同期比64.0%増の4.1億円に大幅拡大しています。
通期計画の8億円に対する進捗率は51.9%に達しています。
先端エンジニアリング事業でオンサイト型開発支援業務、受託開発業務と共に好調に推移していて、稼働率の改善などで売上総利益率が向上したことも大幅増益に寄与したようです。
株価は25日・75日両移動平均線を突破し、目先は2月の高値3,670円が意識される動きになりそうです。
アステリア(3853)が続伸になり、年初来高値を更新しています。
同社は、企業データ連携製品「ASTERIA Warp」が、日本郵船(9101)に採用されたと発表しています。
今回の採用は、100種類以上のサービスとの連携に対応する多彩なアダプターが、各種クラウドサービスや基幹システムとの連携に加え、様々なデータの統合を実現することなどが評価されたとのことです。
株価は一段高が期待できそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅反発!
ダブルトップのネックライン水準(6/27安値 32306円)での攻防戦になるも、下落する5日線(32578円)に頭を押さえられる形での陰線になっています。
早期にネックラインを上抜けることがあれば、ダブルトップはダマシである可能性が高くなりますが、上抜けることができない場合には、下落トレンド開始になり、最悪75日線(30469円)あたりまでの下落は覚悟しなければならないかもしれません。
下落トレンド時の主な底打ちサインとしては、
・長い下ヒゲ陽線がでる
・大陽線がでる
・上値抵抗線(トレンドライン)をブレイク
・上値の移動平均線をブレイク(5日線、25日線など)
・レンジ下限、下値支持線、下値の移動平均線で反発
といった現象が見られます。
個別株の押し目買いタイミングの目安にもなりますので、頭の隅においておいたほうがいいかもしれません。