7月10日(月)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
空売り比率が48.3%まで上昇しています。
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
良品計画(7453)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、2023年8月期第3四半期(3-5月)決算を発表し、営業利益は125億円で前年同期比2.1倍となり、市場コンセンサスを30億円近く上回ったようです。
中国のゼロコロナ政策が終わり、中国事業の売り上げが回復したことに加え、生活雑貨店「無印良品」で1月から一部商品を値上げしたことも採算改善につながったようです。
野村証券の山岡久紘リサーチアナリストは7日付のリポートで、国内事業について「価格改定などに鑑みれば収益性改善に驚きはないものの、日本の業績改善を実際に確認できた点は、先行き業績への信頼度の高まりにつながる」と指摘し、投資判断は最上位の「バイ」、目標株価は1,900円で据え置いています。
また、ゴールドマン・サックス証券が同社株の投資判断を「買い」継続とし、目標株価を1,800円まで引き上げたことも好感されたようです。
株価は、明日以降も見直し買いが続くのか注目されます。
リョービ(5851)が急伸し、年初来高値を更新しています。
7/8の日本経済新聞が、同社が、電気自動車(EV)の新しい生産技術「ギガキャスト」を使う大型車体部品の生産に参入すると報じています。
「ギガキャスト」は、一体成型で数十個の鋼板部品を1個のアルミ部品に置き換え、車体の製造コストを2割下げることが可能になるとのことです。
また、アルミ部品は、リサイクル品が使いやすく、部品製造時に排出する二酸化炭素(CO2)も減らせるようです。
報道を受けた同社は、ギガキャストの導入について「検討していることは事実」とコメントしています。
株価は2019年12月以来、およそ、3年7ヵ月ぶりの高値を付けてきていて、一段高相場が期待されるところです。
エコートレーディング(7427)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、2024年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表しています。
営業利益は前年同期比5.2倍の4億5,300万円と大幅増益となり、中間期の計画に対する進捗率は約91%に上っています。
売上高が2桁成長となった他、物流コスト上昇の抑制や配送ルートの見直し、在庫管理の徹底などで収益率も向上したようです。
株価は年初来高値を更新し、1,000円大台定着が期待されるところです。
ライフコーポレーション(8194)が大幅高になり、年初来高値を更新しています。
同社は、2024年2月期第一四半期決算を発表し、営業利益が前年同期比15.0%増の63億4,700万円となり、通期計画198億円に対する進捗率が32%超に達しています。
新規出店やネットスーパーの拡大、プライベートブランドの強化、おいしさを追求した商品施策の実施などが寄与したとのことです。
株価は上昇波動を描いていて、一段高が期待できそうです。
一家ホールディングス(7127)が大幅反発になり、年初来高値を更新しています。
同社は、6月度の月次報告を発表しています。
既存店売上高が前年同月比10.7%増となり、2桁増収基調が継続しています。
客数が同9.2%増と牽引した他、客単価も同1.4%増となったようです。
株価は、連続陰線で調整入りも匂わせていただけに本日の切り返しの意味は大きく、上場来高値を目指す動きになりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は5日続落!
ネックラインとなっていた6/27安値(32,306円)を終値ベースで割込みダブルトップが完成しています。
空売り比率が48.3%まで上昇しているので、明日は買戻しが入りやすいと思われますが、ネックラインを明確に上抜けることがない限り、ダブルトップがダマシになることはないと思います。
ダブルトップの教科書的な解説としては、直近高値からネックラインまでの値幅と同じ分、ネックラインを割り込んでから下落すると言われていますので、最大75日線(30,405円)あたりまで下落してもおかしくないということになりそうです。
もちろん、そこまで一気に急落するかはわかりませんし、価格帯から31,500円あたりでも抵抗する可能性もありそうです。
「押し目買いを狙う」というスタンスに変更はありませんが、じっくり見極めるスタンスが必要になるかもしれません。
【本日のトピック】
さて、昨日のブログでも取り上げた安川電機(6506)ですが、決算内容は、最高でなくとも、まずまずの結果であったと思います。
ところが、上記の通り、本日株価は6003円 -214円(-3.44%)で終わっています。
売られた理由としては、「コンセンサスをやや下回った」とか、「受注が伸び悩んだ」とか、「すでにPERは30倍を超えている」など様々な解説がされています。
相場の地合いが悪かったことを考慮しても、通常であれば、売られる材料とは思えませんので、やはり、ここもとの株価上昇で決算に対する期待値がかなり上昇してきていることが伺えます。
明日以降も、パラパラと決算発表が行われる会社がでてきますが、佳境になるのは7月下旬~8月中旬です。
決算も発表になってしまえば、株価が織り込み、次のステージに向かって歩み始めるのですが、今回の決算では、過度な期待が高い分野については、いったん目を覚まされる展開になるかもしれません。
「半導体」や「AI」、「太陽光」、「バフェット関連」など期待が先行して上昇している業種あたりは注意が必要と思われます。