8月1日(火)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
空売り比率が37.90%まで低下しています。
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
トヨタ自動車(7203)が大幅続伸になり、年初来高値を更新しています。
同社が、13時25分に発表した2023年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、連結営業利益が、前年同期比93.7%増の1兆1,209億円で着地しています。
市場予想の平均であるQUICKコンセンサスの9,400億円を大幅に上回り好感されたようです。
自動車の生産が上向き販売が伸び、円安・ドル高の進行も利益を押し上げたとのことです。
2024年3月期(今期)の連結業績見通しは従来予想を据え置いています。
東洋証券の大塚竜太ストラテジストは「利益の進捗率から考えて今後の上方修正は必至だ」と指摘し、「株式分割考慮後の上場来高値(2475円)超えが視野に入った」とコメントしています。
マキタ(6586)が一時ストップ高になるまで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は昨日引け後に第1四半期連結決算を発表しています。
営業利益が前年同期比7.1%増の163億1,100万円と増益で着地し、75億円程度であった市場予想を大幅に上回っています。
為替のプラス効果や販管費の削減などによって、会社計画もやや上振れの推移となっているようです。
本日の大幅高で株価は居所を一段上方に移しましたが、5,000円手前から増えると思われる戻り売りを吸収できるか注目になりそうです。
マースグループホールディングス(6419)が続急伸しています。
同社は、7/31に2024年3月期第1四半期決算を発表しています。
営業利益は27.9億円で前年同期比9.3倍と大幅増益で着地し上半期計画28億円をほぼ達成しています。
通期計画67億円、前期比62.4%増に対する進捗率も41.6%に達しています。
スマート遊技機専用ユニット「スマートユニット」の販売が好調に推移し、空気の力で紙幣を搬送するAir紙幣搬送システム及びハイスペックモデルの立体Air紙幣搬送システムも新規出店案件や居抜き案件の獲得につながったようです。
本日は業績上振れ必至との見方から、大きく買いを集めましたが、スマートユニットの需要は特需面も強いとの見方も少なくなく、中々強気では買い難いとの声も聞かれました。
同社の大幅増収増益決算を受け本日は連想的に9日に決算発表予定のゲームカード・ジョイコHD(6249)が一時ストップ高まで買われた他、10日に決算発表予定のダイコク電機(6430)、2日に決算発表予定のマミヤ・オーピー(7991)、9日に決算発表予定の円谷フィールズHD(2767)なども大幅高になっています。
キッセイ薬品工業(4547)が大幅続伸になり、年初来高値を更新しています。
同社は昨日引け後に、2024年3月期第1四半期の連結決算を発表しています。
売上高が前年同期比18.6%増の193億1,300万円、経常利益が同3.4倍の27億1,200万円で着地し、経常利益は中間期の計画15億円を大きく上回っています。
医薬品事業は、昨年度に発売した潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠」などが伸長し、輸出売上高や国内販売提携先供給額も増加しています。
利益面では増収効果に加えて、研究開発費を中心とした販売費及び一般管理費の減少も寄与しています。
また、営業外収益として有価証券評価益、特別利益として投資有価証券売却益を計上しています。
株価はこの勢いで、3,700円台に入ると景色は一変しそうです。
ラバブルマーケティンググループ(9254)が急伸し、ストップ高まで買われています。
同社は、アジアへの越境ECを支援するアジアンブリッジと資本業務提携したと発表しています。
タイ子会社のDTK ADとアジアンブリッジが持つSNSマーケティングやWEB制作のノウハウを相互に提供し、互いの事業の発展を目指すとのことです。
また、子会社のコムニコが東アジア地域を対象としたインバウンド支援パッケージをアジアンブリッジと協業して提供する予定です。
株価は目先2,000円大台復帰となるか否かが焦点となりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸!
上昇する5日線(32993円)上を維持し、終値で、昨日の高値を超える陽線を形成しています。
本日も、売買代金は4兆円を超えてきていて、海外投資家の買いが流入していることが伺えます。
プライム銘柄の約4割が値下りしていますが、新高値銘柄数は250超と高水準を維持していて、堅調地合いに変化はないものと思われます。
TOPIXは連日で33年ぶりの高値を更新していて、出遅れ日経平均もTOPIXにサヤ寄せする動きが見られます。
7月3日高値33,762.81円、そして6月19日の年初来高値33,772.89円に向け態勢を整えつつある状況です。
【本日のトピック】
さて、本日は村田製作所(6981)が大幅続伸になっています。
同社は、2023年4~6月期の連結決算(国際会計基準)を発表していますが、純利益が前年同期比34%減の500億円で着地するという、5四半期連続の減益のきびしいものとなりました。
4~6月期は世界的なスマートフォンの需要低迷が響き、関連部品の販売が減ったのが要因のようです。
ところが、株価は、同日記者会見した村田恒夫会長が「7~9月期の後半からスマホ需要はゆるやかに改善に向かう」と述べたことを好感し、悪決算にもかかわらず逆行高になっています。
ここもとの半導体関連の流れは、車載EV用のパワー半導体こそ好調なものの、PCやスマホ等の汎用半導体は苦戦が続くというのがコンセンサスになりつつありました。
ところが、同社がスマホ市場の在庫調整は7月時点では解消するという見解を示したのは、今後の半導体関連にも一筋の光明になるものと思われます。
SOX指数も上昇してきていて、4000㌦を超えてくれば、ショートカバーが一気に入るという観測もあります。
今週は、8/3にアップルの決算発表があります。
振り返ってみれば、今回の上昇相場の起点は5月のアップルの決算でした。
今回の決算でも、スマホ市場の復活を予感させるものであれば、マーケットの一段高に繋がる可能性があると思います。
8/3はアマゾンの決算もありますので、要注目になりそうです。