8月2日(水)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
各恐怖指数が高騰しています。
【Fear and Greed Index】
Extreme Greed→Greedに下落しています。
【業種】
【個別】
JR西日本(9021)が逆行高になっています。
同社が、発表した2023年4~6月期の連結営業利益は、前年同期比2.7倍の522億円で着地し、2024年3月期計画に対する進捗率は45%に達しています。
4~6月期の連結営業利益は市場予想平均のQUICKコンセンサス367億円(7月24日時点、5社)も上回り、本業の好発進を評価した買いが入っているようです。
新型コロナウイルスの5類移行で経済活動の正常化が進み、運輸収入が伸びたことに加え、流通業やホテル宿泊需要も好調だったようです。
三木証券の北沢淳商品部投資情報課次長は「新幹線収入やホテル業の回復が市場の予想を上回る速度で進んでいる」と評価しています。
山崎製パン(2212)が、大幅続伸になり年初来高値を更新しています。
同社は、昨日引け後に、2023年12月期の上半期決算を発表しています。
営業利益は206億円で前年同期比43.3%増となり、通期予想も従来の270億円から340億円、前期比54.3%増に大幅上方修正しています。
原材料コストの上昇を製品価格の値上げで相殺する一方、低価格品の投入で需要を取り込むことにも成功したようです。
株価は、不二家の大幅減益でやや警戒感も高まっていた中でポジティブに評価されていて、この勢いがどこまで続くか注目されます。
内海造船(7018)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社が発表した、2024年3月期第1四半期の連結経常利益は前年同期比26倍の20.5億円に急拡大し、通期計画の5億円に対する進捗率が410.8%と大きく上回っています。
船舶事業では売上対象船の船種の変化を背景に増収となり、円安に伴い売上対象船の船価の評価額が増加しました。
また、工事損失引当金の一部を取り崩したこともプラス要因となったようです。
同社株の連想で、8/8に決算発表を予定している名村造船所(7014)、8/3のジャパンエンジンコーポレーション(6016)、8/7の阪神内燃機工業(6018)、8/10の三井E&S(7003)なども買われています。
アイホン(6718)が急伸し、年初来高値を大幅に更新しています。
同社は、2024年3月期第1四半期の連結決算発表に併せて通期の業績予想を上方修正しています。
最終利益は33億円から前期比57.0%増の46億円に見通しを引き上げ、2期ぶりに最高益を更新する計画を示しています。
海外市場でのバックオーダーが解消し、国内市場での受注内定残の納入が想定よりも好調に推移したとのことです。
株価は2021年9月高値の2646円を上抜けてきていて、新値街道を駆け上がる可能性が出てきています。
アイ・アールジャパンホールディングス(6035)が急反発しています。
同社は、2024年3月期第1四半期決算を発表し、連結経常利益は前年同期比45.0%増の8.9億円に拡大しています。
大型プロジェクトが増加したことに加え、前第1四半期に発生していた株主総会対応費用などが抑制されたことなどが増益要因となっています。
同社は、通期予想を公表していませんが、通期20億円程度が市場予想とみられ、コンセンサスの大幅な切り上がりにつながる状況です。
同社株は、上記のインサイダー事件以降、約2カ月にわたり底値ボックス圏でのもみ合いを続けていたことで、売り物がこなれていた面もあるようです。
上値が軽くなっていて、一段高が期待できそうな状況です。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反落!
ギャップダウンからスタートし、5日線(33,001円)、25日線(32,787円)を下回る大陰線を形成しています。
大幅下落の要因の一つに、フィッチによる米国債の格下げがあります。
格付け会社フィッチ・レーティングスは1日、米国の長期外貨建て発行体デフォルト格付け (IDR)について、最上級の「AAA」から「AA+」に1段階引き下げたと発表しています。
現状、米国債の格付けは、S&Pグローバル・レーティングが、債務上限危機を受け、2011年にAA+に引き下げています。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスは最上級の「Aaa」を維持しています。
2011年8月5日のS&Pによる格下げの時には、S&P500は翌日約6.6%下落し、その後9か月で約25%下落しています。
日本株も、本日の下落率どほぼ同じ2.2%ほど下落し、その後9か月で約17%下落したようです。
日経平均がトリプルトップを形成しつつあると分析する向きもありますが、いまのところ、米国債が大きく売り込まれているということもなさそうです。
今回の格下げは、「11年のような市場動揺にはつながりにくい」(JPモルガン証券の山脇貴史債券調査部長)と冷静な見方も多く、私自身も、日経平均が7/12安値(31,791円)のネックラインを割り込んで、トリプルトップが完成ということにならない限り、レンジ相場が継続すると考えます。
いずれにしても、米国のマザーマーケットがどの様な形で消化していくのか注目になりそうです。