えのキングの投資日記

日本株投資日誌

8/4(金)正念場を迎えるマーケット 日米ともに「決戦は金曜日!」か⁉

8月3日(木)



【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング



【騰落レシオ】



空売り比率】



【売買代金】


【米株市況】

8/2(水)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【業種】



【個別】

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サンリオ(8136)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。


同社は、2024年3月期第1四半期の決算を発表し、連結経常利益前年同期比2.5倍63.7億円に急拡大しています。

併せて通期の同利益を従来予想の118億円から180億円へと52.5%上方修正し、一転して31.2%増益見通しを示しています。

同時に4-9月期の同利益を従来予想の51億円から110億円へと2.2倍上方修正しています。

また、業績好調に伴い今期の上期配当下期配当共に17.5円から22.5円へと増額修正しています。

脱コロナでの経済再開(リオープン)効果が追い風になり、国内で運営する店舗やテーマパークへの来客数が増勢顕著となっています。

ハローキティ」を主軸とするキャラクターの販売やライセンス事業なども絶好調の様子です。


上昇場面にある株価の刺激材料となり、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。


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伊藤忠テクノソリューションズ(4739)が大幅続伸しています。

前日に、親会社である伊藤忠商事(8001)が、同社株を1株4,325円でTOBを実施し、完全子会社化すると発表しました。

同社は昨日13時に1Q決算を予定していましたが、開示されず思惑的に伊藤忠商事によるTOBがあるのではとの見方から買われていました。

その思惑通り、TOBが発表された格好です。(漏れてたな・・)

本日はTOB価格にサヤ寄せするどころか、寄り付きからTOB価格を上回っています。

寄り後も確り買われていて、一度もTOB価格を付けずTOB価格に不満との見方が多いのか、物言いを付けるアクティビストが買ってくるとの思惑もあるようです。

ただ、伊藤忠商事は同社株を61.24%保有していて、1255万株(5.43%)TOBで取得すれば、議決権数は3分の2を超えるため、その後はスクイーズアウトで全株取得出来るだけにTOBを阻止するのは難しく、数日の内にTOB価格以下に落ち着く可能性が高そうです。


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湖池屋(2226)が大幅に年初来高値を更新し、ストップ高まで買われています。


同社は、本日13時15分頃に、2024年3月期第1四半期の連結決算を発表しています。

営業利益前年同期比3.2倍8億4,700万円となり、通期計画19億円に対する進捗率は44.6%に達しています。

前期に大型リニューアルを実施した「コイケヤポテトチップス」をはじめとした大半のブランドの販売が好調に推移したようです。

本日7万株超の買いを残していて、上値追いが見込まれます。


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日本高周波鋼業(5476)が大幅高になり、年初来高値を更新しています。

 




同社は未定としていた、2024年3月期最終損益予想を発表し、前期の1億5,000万円の赤字から75億円の黒字に転換する見込みとしています。

連結子会社の高周波精密が千葉県市川市保有する土地の売却に伴って、固定資産の譲渡益100億円を特別利益に計上するとのことです。

本日の大幅高で株価は2021年5月以来の高値を付けましたが、その前の3月高値470円をブレイクすると更なる加速も見込めると思います。


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Aiming(3911)が大幅反発しています。


同社は、2023年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表しています。


利益面は計画下振れで着地していて、好感される決算ではありませんが、一緒に開示された決算説明資料で、カジュアルゲームのプロジェクトと新作アニメ系のプロジェクトを2つ計画していることを明らかにしています。

配信日やジャンルなどは未定ですが、先行き期待に繋がっている面もあるようです。

また、8月24日から全世界80ヵ国で配信開始される予定の「ダンクロ(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル)」への期待も強い様子です。

決算発表を通過したことで、ダンクロへの期待買いが入ってきたとの見方も多く、ダンクロ配信へ向け明日以降も物色が続くのか注目されます。



テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅続落!

大幅ギャップダウンからスタートし、ほぼ安値引けになる大陰線を形成しています。


19:00の日経平均先物は続落していて、明日も厳しい展開が予想されます。

 


明日の動きで7/12安値(31791円)のネックラインを割り込むとトリプルトップが完成してしまい、その後も下降トレンドが継続する可能性が高くなります。



現状、さまざまなテクニカル指標が下落トレンド入りを示唆していますが、唯一期待したいのは坂田五法の「三空叩き込み」でしょう。

明日もギャップダウンからスタートすれば、3空が完成し反転する可能性があります。

日経平均 週足 MACD

明日は週末で、週足でも13週線(32,044円)が下値抵抗線として機能するか注目されます。

明日は、まさに正念場になると思います。


【本日のトピック】


さて、米長期国債利回りが上昇してきています。

フィッチの格下げが引き金になったことはあると思いますが、今回の金利上昇の本質的要因はそこではないと思います。

一般的に、国債が格下げされれば、売られるのは格付けの低い債券です。

機関投資家は債券ポートフォリオの平均格付けを一定水準に保とうとしますので、売却されるとすれば、格付けの低い債券ということになります。

jp.reuters.com


ロイターによると、米財務省は、四半期定例入札(クオータリー・リファンディング)における米債の発行規模を第3・四半期に「漸増的に」引き上げ、その後も引き続き増加させると発表したと報じています。

公募増資をやった株を連想すれば、わかりやすいのですが、米国債も発行量が増えて需給が悪化、債券単価が下落し金利が上昇するという構図です。

その後も引き続き増加させるということなので、金利はしばらく上昇していくのかもしれません。

www.nikkei.com


米国債金利が上昇してくると、どうしても株式は売られる流れになります。

「低リスクの債券で4%以上とれるなら、わざわざリスクの高い株で運用する必要はない」と考えるからです。

ただでさえ、S&P500の予想PER24倍まで上昇していて、1990年からの平均16倍~17倍を大きく上回る割高な状況ですので、債券の魅力が増せば資金シフトが起こりやすい環境になっているということです。


そういう意味では、今晩のアップルの決算や週末の雇用統計は極めて重要になります。

もし、アップルの決算が超絶にいいということになれば、お金の流れが株式に回帰してくるかもしれません。

そして、雇用統計でインフレの沈静化がすすむ結果がでれば、金利上昇にも、いったん歯止めがかかると思います。

日米ともに、「決戦は金曜日!」になりそうです。

 

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