えのキングの投資日記

日本株投資日誌

7/6(木) 明日は半導体関連試練の日⁉ ソシオネクスト(6526)売出し発表!

7月5日(水)


【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング



【騰落レシオ】



空売り比率】



【売買代金】



【米株市況】



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【業種別】



【個別】

www.nikkei.com

燃料タンクなどを手掛ける八千代工業(7298)が大幅に続伸し、一時前日比226円(19.1%)高1409円まで上昇しました。

昨日親会社のホンダ1株1,390円TOBを実施し、同社をインド自動車部品大手企業に売却すると発表しています。

ホンダは、165億円を投じてTOBを実施し八千代工業を完全子会社とした後に、インドの自動車部品大手のサンバルダナ・マザーソン・グループのオランダ子会社に190億円で議決権の81%に相当する株式を売却する方針です。

同社株は、これを受けTOB価格にサヤ寄せする格好で買われましたが、一時TOB価格を大きく上回る場面も見られました。

同社株は低PBR銘柄で、実質無借金経営のキャッシュリッチ企業だけにTOB価格は安過ぎるとも言え、物言いを付けるアクティビストが出てきても不思議はないとの思惑で買われた模様です。

しかしながら、同社株はホンダが既に過半数保有しており、今回TOB16.26%分取得出来れば、ホンダの議決権比率は全部で3分の2以上となるため、スクイーズアウトで全株取得が可能となります。

それだけにTOBを阻止するのは難しいとの見方も多く、結局TOB価格以下で本日は引けています。

尚、ホンダ(7267)は材料視されることなく、小幅高で終わっています。


kabutan.jp


霞が関キャピタル(3498)ストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。


同社は前日の決算発表において、2023年8月期第3四半期累計連結経常損益9億円の黒字に浮上して着地したことを公表し、通期の同利益も、従来予想の27億円から38億円へと40.7%上方修正しています。


また、期末一括配当を従来計画の50円から60円へと増額修正しています。

アパートメントホテル事業と物流事業での案件収益拡大や売却早期化などで利益が上振れる見通しとなったようです。

株価は、目先、昨年11月の高値5,550円が意識される動きになりそうです。


kabutan.jp


アスクル(2678)が急伸し、年初来高値を更新しています。

同社は、2023年5月期決算を発表しています。

営業利益が前期比2%増146億2,000万円過去最高利益更新となり、2024年5月期についても前期比13%増165億円予想と2桁成長で最高益更新基調が続く見通しを示しています。

また、前期の年間配当は従来計画に2円上乗せの34円とし、今期もそこから2円増配となる36円を計画しています。

脱コロナでオフィス用品関連需要が復元しているほか、個人向けEC「ロハコ」が前期に初めて黒字化するなど回復色を強めています。

目先、株価は2,300円台を固めることができるか注目です。


kabutan.jp


免疫生物研究所(4570)ストップ高まで買われています。


特に材料は見当たりませんが、同社はアルツハイマー病の診断薬原料を手掛けています。

エーザイ(4523)と米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病新薬「レカネマブ」について、明日にも正式にFDAから承認される見通しとなっていて、正式承認されれば、米国の高齢者向け公的医療保険の適用対象となり、普及することが期待されています。

それに伴い、アルツハイマー病の診断薬の需要拡大も見込まれていて、同社も恩恵を受けるのではとの思惑に繋がっている様子です。

明日も思惑物色が続くのか注目されます。



kabutan.jp


フュートレック(2468)が、一時ストップ高になるまで買われ、年初来高値を更新しています。


昨日、同社は、GROOVE Xが提供する家族型ロボット LOVOTの中国での販売開始に際して、同社の音声認識技術vGateASR(中国語)が採用されたと発表しています。

LOVOTは2019年の出荷以降、1万体以上の販売実績があり、同社は日本語の音声認識技術を提供していました。

音声認識言語モデルの自動作成システムを日本語版以外で提供するのは、同社にとって初めてのことであり、今後も市場拡大が想定される音声認識技術での同社の存在感の高まりにつながっていくと見られているようです。

本日の株価は朝方の高寄り後上げ幅を大幅に縮めて終えていて、次なる一段高を考えると先ずは340円処は維持したい処です。



テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は続落!

陽線を形成するも、5日線(33387円)を割り込んできています。

7/3終値ベースでの、バブル崩壊後の高値(33753円)を取ったのもつかの間、同日形成したマドを早くも埋めてしまい、6/19高値(33772円)とのダブルトップを形成する可能性も出てきています。

25日線(32844円)で止まらずに、6/27安値(32306円)を下抜ける動きになれば、ダブルトップ完成で、中期下落トレンドスタートになりますので要警戒になります。

海外投資家次第とは思いますが、夏枯れ相場になる可能性も高くなっていると思います。


【本日のトピック】

www.nikkei.com


さて、3日の日本経済新聞によると、


「中国商務省と税関総署は3日、半導体などの素材になるガリウム関連の製品を輸出規制の対象にすると発表した。ゲルマニウム関連も許可制とする。8月1日から中国の輸出業者は当局の許可がない限り輸出できなくなる。米国が主導して先端半導体の輸出など対中規制を強めてきたことへの対抗措置とみられる。」

と報じています。

ガリウムを使う化合物半導体は電子機器に欠かせないと言われ、窒化ガリウム(GaN)はレーザー用途などに使われ、同基板シェアは日本勢が世界トップとされています。

中国のガリウム生産量は全世界の98%を占めると言われ、ガリウムを大量供給する中国からの仕入れができなくなると、安価に入手できなくなる可能性があり、最先端の技術の実用化に影響がでかねないと言われてます。


jp.reuters.com
一方で、ロイターは

中国のレアメタル採掘・精製における優位性もずっと続くわけではない。中国政府がレアメタルを対外政策手段に用いるほど、外国政府と企業は中国への依存度を減らす。輸出規制でレアメタル価格が押し上げられるほど、中国以外の鉱山業者にとって投資価値は高まる。そのため、今回の輸出規制強化は実質的な制限というより、米国に対するけん制という意味合いが強そうだ。」

と報じています。

実際、ガリウム等は日本でも取れると言われていて、コスト面に目をつぶれば、日本の半導体産業も、致命的なダメージは受けないと見る向きもあります。

もしこのニュースが日経28000円の時に出ていれば
「まあ代替品もあるだろうし織り込んでるでしょ」と思うのですが、決算と指標前のこの時期だと、上がりに上がった半導体株をいったん利益確定する動機になりえるかもしれません。


そして、このタイミングで、半導体関連のシンボル的存在ソシオネクスト(6526)1,262万4,800株の海外売出しをやることを発表しています。


同社株はPTSストップ安になっています。


同社は、信用買い残が、かなり積み上がっているため、明日は追証祭りになるかもしれません。

 


それにしても、主幹事のNomura International plcが貸株売りって許されるんやろか・・・⁉

明日は半導体関連の試練の日になるかもしれません。

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