1月9日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
アドバンテスト(6857)が一時8%を超える大幅上昇になっています。
8日の米株式市場では画像処理半導体(GPU)のエヌビディア(@NVDA/U)が、生成AIの処理を最大7割高速化する半導体を開発したと発表した他、中国のEVメーカー4社が自動運転システムにエヌビディアの技術を採用すると発表したことが好感され上場来高値を更新しています。
主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前週末と比べ3%強高くなったことも追い風になり、同社株の他、東京エレクトロン(8035)やTOWA(6315)など半導体関連銘柄に買いが波及しています。
市場では「世界で半導体の荷動きが活発化してきており、半導体の市況改善期待がいっそう高まっている」(アセットマネジメントOneの岩本誠一郎ファンドマネジャー)との声が聞かれます。
コメ兵ホールディングス(2780)が大幅反発になっています。
同社は、本日2023年12月度の月次売上高を発表しました。
月次売上高は84.83億円で前年同月比54.6%増と2022年2月以来の高い伸び率となり免税売上高比率は15.2%(11月度は13.3%)でした。
12月25日まで「Christmas SALE」を開催していたことで、通常3月に続く商戦時期となる12月の月次好調を高く評価する流れになっています。
株価は、本日の大幅高で株価は昨年11月急落時に空けた窓を埋め、上げ一服となるか、一気に上値追いが進むか、明日の反応に注目が集まります。
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ファーマフーズ(2929)が大幅反発になっています。
同社は先週末5日引け後に自社株買いの実施を発表しました。
上限を110万株(発行済み株数の3.80%)または10億円としており、取得期間は1月9日から24日までで、現在の株価水準はディスカウントされている状況であると捉え、適正な株主価値の実現を図ることを取得目的としています。
株価は安値圏にあるため、短期的な自社株買いによる株価押し上げ効果は大きいとの見方が先行する動きとなりました。
株価は25日線(1,096.48円)を超過し、75日線(1,301.95円)に向けた動きが期待されます。
リケンNPR(6209)が5連騰になり、上場来高値を更新しています。
同社は、先週末5日引け後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資会社のMI2と共同保有者による同社株保有割合が5.05%となり、新たに5%を超えて保有する大株主になったことが明らかになっています。
保有目的は投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしています。
MI2は村上世彰氏の長男である貴輝氏が代表取締役を務めていたファンドで、旧村上ファンド系の流れを汲んでいると見られます。
今後の買い増しや株主還元策拡充の要求など思惑的な買いの流入により株価は位置どころを変えてきています。
ナルネットコミュニケーションズ(5870)がストップ高まで買われ上場来高値を更新しています。
同社は自動車メンテナンス受託事業などを展開していますが、先週末5日引け後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、伊藤忠商事(8001)と伊藤忠エネクス(8133)が設立したMobility & Maintenance Japanが、同社株式を35.62%保有していることが明らかになっています。
伊藤忠商事(8001)の岡藤正広会長最高経営責任者(CEO)は先週末5日に記者団の取材に応じ、ビッグモーターの買収に関する結論を予定していた3月末よりも急ぐ考えを示したと報じられています。
ビッグモーターの再建の進展は自動車メンテナンスを手掛ける同社の事業拡大に繋がるとの思惑から、本日の株価高騰につながったようです。
同社は、昨年12/25に新規上場した直近IPOであり、上場来高値を更新してきたことから一段高が望めそうな動きです。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸になり、昨年来高値を更新しています。
5日線(33,486.54円)を上抜いてくるも、ローソク足は、やや上影の長い陽線になっています。
円が主要通貨に対して全面高の展開になるに連れて上値が重くなる動きになっていて、円安基調に戻らない限り寄与度の大きい輸出関連株が指数の上値を抑える動きになりそうです。
通常は、日経平均が上昇すると、オプションのヘッジ需要が低くなり、日経VIは下落する傾向があるのですが、今回は上昇しています。
今週はSQ週であり、恐らく34,000円コールの買戻しが殺到したものと思われます。
今週はSQ週でもあり、ボラタイルな動きになる可能性があると思いますが、米国では国債の入札や12月CPI等、為替の動きに左右する材料が目白押しです。
ドル円の200日線は142.74円の水準です。
今後は米株の動きはもちろんですが、為替の動きが日経平均の生命線になる可能性もあり、為替のトレンドには注意が必要です。
【本日のトピック】
ナカノフドー建設(1827)
さて、本日は東証スタンダードに上場するナカノフドー建設(1827)を紹介します。
同社は、医療・物流など民間建設が主体の中堅ゼネコンです。
同社は、高い免振・制振技術を保有するほか、外観を変えずに施工できるハイパー耐震工法を手掛けており、能登震災復興のタイムリーな技術を保有しています。
正直、業績の伸びは芳しくなく、成長率も褒められたものではありません。
しかしながら、同社は時価総額173億程度であるにもかかわらず現金等を274億円保有しておりキャッシュフローは潤沢です。
したがって、PBRは0.46倍と低く、PERも8.6倍と典型的なバリュー株になっています。
しかしながら、同社は昨年11月27日のIRにおいて、低PBRを問題視する姿勢を示し、次期中期経営計画において配当性向とDOEに関する数値目標を策定することを発表しています。
現中期経営計画は2025年3月までですので、少し期間はありますが、次回中期経営計画発表時には、配当が大幅増配になることは確実でしょう。
株価は本日昨年来高値を更新してきましたが、タイムリーな耐震工法や増配可能性が材料視されれば、PBR1倍とまではいかなくとも、最低2017~18年につけた700円台はあってもおかしくないものと思います。
長期で仕込むには手堅いのではないでしょうか?