1月10日(水)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
京セラ(6971)が大幅反発になり、昨年来高値を更新しています。
同社は、ゴールドマン・サックス証券が、投資判断を「中立」から「買い」に格上げし、目標株価も2,150円から2,600円に引き上げています。
資産効率改善に向けた意識に変化のサインが出てきており、今後はM&Aを含む成長投資に加え、より戦略的なキャピタルアロケーションが加速する可能性があると見ているようです。
また、株主還元強化の議論が高まってくるとも予想しているようです。
株価は、本日高値圏で終了しており、一段高も期待できそうです。
エーザイ(4523)が6日続伸になっています。
同社は、は9日、米バイオジェン(Biogen)と開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」が中国国家薬品監督管理局(NMPA)から承認を得たと発表しています。
7〜9月には中国で発売する予定で、収益貢献を期待した買いが優勢となったようです。
「レカネマブ」は米国と日本に続き3カ国目の承認となります。
同社によると、中国でのアルツハイマー病による軽度認知障害などの投与対象者は2024年に1700万人と推定され、今後も増える見通しです。
市場では「中国でも高齢化は進んでおり、認知症の患者は増えていく可能性が高い。中国の市場規模の大きさから将来の業績貢献の期待は高く、今回の承認はポジティブ」(東海東京調査センターの赤羽高シニアアナリスト)との見方が出ています。
壱番屋(7630)が続急伸しています。
同社は9日引け後に、2月29日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表しています。
流動性の向上および投資家層の拡大を図ることを目的としています。
また、株主優待に関しては、分割後も100株以上の株主に対して年間2,000円相当の飲食優待券を贈呈するとしており、実質拡充の形になっています。
同時に、2030年2月期に営業利益100億円(24年2月期予想は49億円)を目指す長期ビジョンと、2027年2月期に同70億円を目指す中期経営計画も発表しました。
海外事業を成長を牽引する重点領域と位置づけ、海外店舗数を24年2月期末見込み214店舗から27年2月期末には300店舗に増やす計画です。
株価は昨年来高値5,810円を視界に捉えたと言える状況です。
https://www.inboundtech.co.jp/
インバウンドテック(7031)が大幅続伸になっています。
同社は本日10時頃に、Icheck社が提供している医師会および健康保険組合の帳票作成代行事業を譲受すると発表しています。
医師会および健康保険組合との関係を強化することで、同社の多言語コンタクトセンター事業におけるビジネスの拡大や譲受事業のクライアントへ既存サービスのクロスセルを行うことによるシナジーの創出が期待出来るとしています。
譲受価額は非開示で、同件による業績への影響は軽微としています。
株価は、目先11月の窓埋めがターゲットになりそうです。
フュートレック(2468)がストップ高まで買われています。
同社は9日引け後に、「音のAI検査 SDK for Linux」を開発し、菱洋エレクトロ(8068)に提供したと発表しています。
「音のAI検査」は、独自の音響処理とAI技術によって、機械製品や生産設備の稼働音や振動を分析し、正常状態との違いを数値によって見える化する技術のようです。
同社は、昨年「音のAI検査 SDK for Windows 」を製品化し、複数の企業に提供しています。
業績寄与を期待する買いが大きく向かう格好となったようです。
なお、2024年3月期の連結決算に投資有価証券評価損2,400万円を計上すると発表しましたが、昨年12月22日に公表した通期連結業績予想の修正に織り込み済みです。
株価は25日線(235.44円)・75日線(242.03円)を超過したものの、過熱感も台頭しているため、落ち着き処を探る展開も想定されます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸!
ローソク足は節目の34,000円を超える大陽線を描いており強い騰勢を伺わせます。
ボリンジャーバンドを見ると、これまで上値を抑えていた+2σ(34,075.84円)を上抜けており、エクスパンションが始まり、+2σと+3σ(34,506.79円)の間でバンドウォークが始まる兆しが見えてきています。
短期の騰落レシオの数値が上昇してきており、過熱感が醸成されつつありますが、通常バンドウォークが始まると3日前後続くことが多いため、一段の上昇が見込める可能性が高いものと思います。
ただ、国内では11日(木)にファーストリテイリングの決算、12日(金)にSQ 米国では11日(木)にCPI 12日(金)にPPI等、市場に影響が大きいイベントが目白押しです。
上昇基調は強いものと思いますが、しっかりシートベルトを締めて臨みたいところです。
【本日のトピック】
レーサム(8890)
さて、本日は富裕層むけ収益不動産の組成・販売を手掛けるレーサム(8890)を紹介します。
同社は、2022年9月に投資運用会社オアシスの子会社Rays Company(香港)によりTOBをされ、Rays Companyが同社株を63%保有する親会社(非上場)になった会社です。
いわば、ものを言う株主が親会社になったことになり、以降株価を意識した経営が行われ株価も様変わりになってきた会社です。
PERは9.1倍 PBRは1.73倍 配当利回りは5.03%と高配当バリューに属する銘柄です。
昨年11/10に発表した中間決算は急拡大しており、進捗も56.2%と高いものになりました。
通期見通しも順調であることが伺えます。
同社は中期経営計画のKPIとして、ROE15~20% 当面の株価目標をPBR2倍と定めています。
PBR2倍は、ざっくり4,000円くらいですね。
また、配当性向を従来の20%から40%に引き上げていて
2024年/3月期、2025年/3月期は配当の下限を175円にするとしています。(2025年/3月期は196円を予定)
財務状況も自己資本比率47.7%で不動産セクターとしては良好と思います。
株価は直近高値面合わせの水準まできていて、やや過熱感は出ています。
不動産株ですので、日銀政策が極端にタカ派に変貌することと、2026年以降の配当方針が変更になるのが同社株のリスクと思います。
逆にいえば、2025年までは高配当が約束されていますから、なるべく引き付けて新NISAで買うのも一考かもしれません。