1月11日(木)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
【業種別】
【売買代金】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
カネカ(4118)が大幅続伸になっています。
11日付の日本経済新聞朝刊は、同社がビル壁面などで使える建材と一体にした太陽光発電パネルの年間生産量を2030年までに現在の約3倍に増やすと報じています。
建材一体型の普及により、国内の太陽光発電能力は大きく増えるとの見方もあり、収益貢献を期待した買いが優勢となったようです。
都心部ではパネル設置場所が限られており、窓ガラスやビル壁面に潜在需要があると言われており、建材一体型の普及により、現在の国内の太陽光発電能力に匹敵するとの試算もあります。
同社の太陽光パネルは住宅向けが中心で現状の売上高は100億円前後ですが、大成建設(1801)と共同開発した建材一体型発電パネル以外にも複数の商品発売を計画しており、30年に建材一体型のパネルだけで現在のパネル全体と同等の100億円まで増やすとしています。
市場では、「東京都が25年度に始める新築戸建てへの太陽光パネル設置義務化などもあり、こうした技術は中長期的な業績拡大につながる」(国内証券の情報担当者)との声も出ているようです。
霞が関キャピタル(3498)が大幅反発になっています。
同社は10日、中長期的な収益の維持・拡大を目指して同社が注力している物流施設を主な投資対象とする上場リート事業に向けた準備を開始したと発表しています。
まだ準備を開始しただけで、実際に事業開始するのは当面先になる見込みながら同社グループの事業柱の一つになる可能性があることから開示したとのことです。
また、本日提出された大量保有報告書によると「ひふみ投信」を手掛けるレオス・キャピタルワークス(7330)の同社株保有比率が5.76%になり、新たに、5%を超えたことが判明しています。
同社は12日、1Q決算発表を予定していますが、最近の同社株は公募売出の影響もあり、揉み合い相場を続けていただけに、決算発表で本格的に揉み合い相場上放れとなるのか否か、12日の決算が注目されます。
プログリット(9560)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社が10日発表した2024年8月期第1四半期の経常利益は前年同期比2.2倍の3.2億円に急拡大し、通期計画の6.1億円に対する進捗率は52.6%に達しています。
英語コーチングサービス「プログリット」の継続的な品質向上と改善に取り組んだ他、サブスクリプション型の英語学習サービス「シャドテン」の有料課金ユーザーが増加しています。
株価は、頭を押さえていた75日線(969.48円)を昨日から上抜けてきており、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
https://www.curvesholdings.co.jp/
カーブスホールディングス(7085)が急伸しています。
同社は、10日引け後に、2024年8月期の1Q(9-11月)決算を発表し、売上高が前年同期比8.8%増の75億4,400万円、営業利益が同63.9%増の10億3,600万円となりました。
テレビCMを集中投下し、Webを中心としたマーケティングを展開したことでヤング層(50-64歳)の入会が増加し、シニア層(65歳以上)でも退会していた層の再入会が増えたとのことです。
驚くべきは、同社は、わずか3か月でプロテインを41億1,000万円も売りあげています。
同社は、シニア女性向けのフィットネス運営で知られていますが、「プロテイン販売業」の顔も持つようです。
https://www.kuraudia.holdings/
クラウディアホールディングス(3607)がストップ高まで買われています。
同社は、10日引け後に、2024年8月期1Q決算を発表していますが、経常利益は前年同期比0.7%増の8.4億円となり、通期計画の5.7億円に対する進捗率が148.2%と既に上回りました。
ブライダル市場全般の緩やかな回復傾向が続く中、BtoB領域にも回復が拡大し、ホールセール事業の動きが活発化しているようです。
また、ハワイウェディングの回復も大きく寄与しているようです。
足元の株価は底値圏で推移していたことで割安感もあり、買いが優勢になりました。
株価は75日線(423.00円)を突破し、新展開入りも想定されます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸!
大幅ギャップアップからスタートし、心理的な節目の35,000円も、あっさり上回ってきています。
25日線(33,278.68円)との乖離率が5.32%まで広がっており、短期的な過熱感は懸念されるものの、引け後に発表されたファーストリテイリング(9983)の決算が想定より良かったことから、同社株はPTSにおいて37,372円まで上昇してきています。
同社は日経平均の構成比が10.44%も占める銘柄ですので、今晩の米CPI発表で、よほどサプライズがなければ、12日も日経平均は上昇からスタートするものと思います。
12日はオプションのSQがありますが、とりあえずSQ値が「幻のSQ」にならないか要注目と思います。
【本日のトピック】
さて、わずか3日間で1,100円以上の上昇を記録し、33年11ヶ月ぶりの高値を更新した日経平均ですが、この急騰の要因を考えてみました。
①円安
能登震災や、10日発表された2023年11月の毎月勤労統計調査で実質賃金のマイナス幅が拡大したことから、日銀の金融正常化が遅れるとの思惑で、海外投資家が円売りに動いたものと思われます。
為替の円安は日経平均のEPSを引き上げる効果があるため、安心感が生まれていると思われます。
②海外投資家の買い
連日、売買代金が4兆円を超える大商いをこなしていることから、主力株に海外投資家の買いが入っていることが予想されますが、ブルームバーグによると中国人投資家も日本株ETFを買っている様子で、欧米以外の投資マネーも入ってきているようです。
③新NISA
新NISAの積み立て投資枠の約8割は、世界株や米国株など海外に投資する投信が占めているといわれ、この現象も為替を円安にしている要因と思われます。
そして、高配当株が盤石の強さを見せているのは、新NISAの影響も少なからずあるでしょう。
新NISAはともかく、為替や海外投資家動向が、変調を迎えるとするならば、月末の米FOMCになるでしょう。
それまでは、押し目は積極的に拾う作戦でいいのかもしれません。