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1月5日(金)
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楽天銀行(5838)が続伸しています。
同行は、4日夕に2023年12月末に預金残高(単体)が10兆円を突破したと発表しています。
預金増に伴う貸し出し余力の高まりが、今後の収益拡大につながるとの見方から買いが優勢となっているようです。
ただ、5兆円突破は2020年12月末、6兆円突破は2021年6月末、7兆円突破は2021年12月末、8兆円突破は2022年6月末、9兆円を突破したのは2023年3月末だけに、10兆円突破は時期的にも想定されていたことで目新しさは乏しく、それよりも本日は銀行株が総じて買われており、その流れで同社株も買われていると見る向きもあります。
米長期金利上昇を受け、銀行株が買われたとの見方があり、同行株は、昨年12月に楽天グループが保有する楽天銀行株の一部を売却すると発表し、需給悪化を嫌気する売りが強まり、23年12月6日に付けた上場来高値(2789円)から2割あまり安い水準にあるところも注目された要因と思われます。
また、銀行株には新NISAによる個人投資家の買いも入っているとの声も聞かれ、来週も同行株など銀行株買いの流れが続くのか注目されます。
コナミグループ(9766)が3日続伸しています。
4日に、ソニーグループ(6758)の家庭用ゲーム機「プレイステーション5」向けで、24年発売予定の作品タイトルが、PlayStationのYoutube公式チャンネルで明らかになりましたが、この中で、「SILENT HILL 2」リメイク、「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」など、発売日が未定であった同社タイトルが確認されました。
野村証券の三木成人リサーチアナリストは「両タイトル共に200万本程度の販売が期待できる」とし、25年3月期の業績期待が高まるとしています。
株価は意識されている75日線(7,696.31円)を突破し、一段高も期待される動きです。
http://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/
東急不動産ホールディングス(3289)が買われ、75日線(920.49円)を上抜けています。
同社株は、モルガン・スタンレーMUFG証券が、新規に「Overweight」、目標株価を1,200円としています。
また、同証券は、不動産セクターの業界投資判断を最上位の「Attractive」としており、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)、東京建物(8804)、いちご(2337)、リゾートトラスト(4681)の投資判断を「Overweight」としています。
同証券は、インフレ経済移行により、2016年のマイナス金利政策導入後も縮小してきた不動産業界にバリュエーション修正の機会が訪れていると指摘し、日本の不動産ファンダメンタルズは堅調で、不動産業界の2024年度EPS成長率、ROE改善は業界平均を上回るとしています。
これらの銘柄は何れも確り買われており、明日以降も見直し買いが続くのか注目されます。
ダイハツディーゼル(6023)が続伸し、昨年来高値を更新しています。
同社は4日引け後に、米運用会社のカナメキャピタルが同社株を買い増していたことが明らかとなりました。
同日に財務省に提出された変更報告書によると、カナメキャピタルの保有比率は7.0%から8.2%に上昇しており、保有目的には「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」と記載されています。
株価は思惑買いの継続で新値街道を突き進むか注目されるところです。
http://www.fgarden.co.jp/
フライングガーデン(3317)が急騰し、昨年来高値を更新しています。
同社は、4日引け後に、2023年12月度の月次業績を発表しています。
既存店売上高が前年同月比6.9%増となり、25ヵ月連続で前年実績を上回っています。
株価は2018年4月以来となる3,000円台乗せ達成と居所を上方に移してきていますが、ここからは暫らくシコリが少ないゾーンに入ることから更なる上値追いが進むかも知れません。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
ローソク足は寄り引け接近の小陰線の胴体部分から上下にヒゲを出す十字線に似た形状になっており、5日線(33,470.15円)を抜け切れていません。
足元では売り買いが拮抗していることが伺えます。
ナイトセッションの日経平均先物は33,410円 +90円で戻ってきていますが、引き続き膠着状態が続く可能性が高そうです。
ただ、一時140円台まで円高になったドル円が144円台まで持ち直しています。
5日に発表になった米12月雇用統計が市場予想を上回ったことから米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退したことや、1日に起きた能登半島地震の経済への影響を見極めるため、日銀が1月の金融政策決定会合でマイナス金利解除を見送るとの観測が強まったことが影響しているようです。
ドル円が140円台を下回らずに推移できれば、日経平均のEPSを大きく下げる要因にはならず、当面は下支えされることになるでしょう。
空売り比率も41.3%で、ショートカバーは期待できないことから、上値は重いものの下値も固いという状況で日柄調整を進めるものと思われます。
【本日のトピック】
さて、日本が正月休みの間、米NASDAQが年初から下落してきています。
昨年末買われたmag-7(マグニフィセント・セブン)の多くが12月の上昇分を吐き出していますが、中でも時価総額最大のアップル(AAPL)の動向には注目されます。
同社株は、2日にバークレーズが投資判断を「アンダーウエート」に引き下げ、目標株価を160㌦に設定したことが嫌気され下げ足を速め、節目である200日線(180.02㌦)まで、ほぼ到達しています。
10月下旬には同水準を一時的にブレイクする局面があったものの短期間で回復しており、今回の調整も短期的な調整に終わるのか、それとも下落トレンドに突入するのか注目されるところです。
そして、年内6回の利下げ(5.25%から3.75%まで、1回0.25%ずつ×6回)を織り込んでいる債券市場も、さすがに期待が大きすぎることから、一部債券トレーダーがポジションを巻き戻すことにより、米長期国債利回りが4%を超えてきています。
①12月相場は、市場参加者が少なく、起債などの企業活動も終了した中での値動きであること。
②12月相場があまりに出来すぎだったこと
③欧米金利ともに市場の織り込みがMAXまで進んだこと
④24年1月は米企業の活発な起債、つなぎ予算の期限に伴う政府閉鎖リスク、台湾総統選挙などのリスクイベントがあること
つまり、株式市場も債券市場も、昨年末のお祭りムードが、いったん終了してきていることが伺えますが、ここまでの動きは上記の状況であったことを考慮すれば、当然あってしかるべしと言えると思います。
問題は、この調整がどこまで続くのかということになりますが、イエレン財務長官が、「米経済はソフトランディングを達成した」と、はやくも勝利宣言をしていることからも、過度な心配は杞憂に終わるのかもしれません。
日本市場も、少々人相の悪い人達が景気のいい話をしていますので期待したいところです。