1月25日(木)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
Extreme Greed領域に!
【個別】
レーザーテック(6920)が大幅反発になり、上場来高値を更新しています。
オランダの半導体製造装置大手、ASMLホールディングが24日に増益決算を発表し、同日の米株式市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が1.5%上昇して終えています。
先端半導体向けの製造装置の引き合いが強まるとの期待から同社株が買われたようです。
ASMLが24日発表した2023年10〜12月期決算は、純利益が前年同期比13%増の20億4800万ユーロ(約3300億円)で着地しています。
輸出規制の対象となる深紫外線(DUV)露光装置が中国からの駆け込み需要で好調だったとのことです。
23年12月期通期では最先端半導体の量産に必要となる極端紫外線(EUV)露光装置の販売も拡大しており、レーザーテックはEUV露光に対応した検査装置で圧倒的な市場シェアを持っています。
市場では「スマートフォン販売の回復に加え、生成AI(人工知能)向けで高単価な半導体の需要が高まるとみられ、最先端分野を手掛けるレーザーテクには追い風だ」(国内証券ストラテジスト)との声もでています。
塩水港精糖(2112)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われ、昨年来高値を更新しています。
同社は、24日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について、経常利益を従来予想の13億円から20.3億円へと56.2%上方修正し、増益率が77.8%増から2.8倍へと拡大したことを発表しています。
また、業績好調に伴い期末一括配当を従来計画の5円から9円へと大幅増額修正しています。
更に、長期保有株主優待制度を新設することも発表しており、3年以上継続して毎年3月末時点で1000株以上保有する株主に対しては自社関連製品5,000円相当を贈呈します。
同社は過去に仕手化したこともある小型貸借銘柄だけに、この勢いがどこまで続くのか注目されます。
https://www.brains-tech.co.jp/
ブレインズテクノロジー(4075)がストップ高まで買われています。
同社は、24日、日本電信電話(9432)傘下のNTT東日本による「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」の開設にあたり、ローカル5G接続検証製品として、同社のAI検品システム「Impulse」が施設に導入されたと発表しています。
NTT東日本の発表資料によると、今回開設した施設では一連の製造工程に設置された各機器をローカル5G対応とし、即時かつ柔軟に変更可能な製造工程を目にすることができるとのことです。
本日の株価はストップ高で張り付いたまま終えており、22日の直近戻り高値1,115円を目指す動きが期待できそうです。
https://www.alue.co.jp/
アルー(7043)が急伸し、ストップ高まで買われています。
同社は24日引け後に、リログループ(8876)傘下で福利厚生代行サービスを手掛けるリロクラブとの業務提携を発表しました。
同社のラーニングマネジメントシステム「etudes(エチュード)」を、リロクラブが運営する「福利厚生倶楽部」へ「Reloかんたんラーニング」として提供するとのことです。
本日の株価は後場剥がれる場面が長かったものの、再びストップ高を達成して終えており、一段高を匂わせています。
インフォネット(4444)が急伸し、一時、ストップ高になるまで買われています。
同社は、24日の取引終了後、AIライティングサービス「LENSAwriter(レンサライター)」をリリースしたと発表しました。
同サービスは記事作成機能に加え、記事の類似チェックや、複数のユーザーによる編集機能を搭載しています。
著作権侵害や盗作のリスクを回避しつつ、コンテンツ作成時間の短縮につながるとのことです。
同社は2023年12月15日に同サービスの開発と、ローンチに向けたサービスサイトのプレオープンを発表していましたが、リリースを受けて改めて投資家の関心が向かったようです。
株価は75日線(1,153.03円)を突破してきており、同ライン上を固める動きになるか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅に反発!
ローソク足は35,912.54円まで伸ばした下ヒゲを回収して小陽線を描き、36000円以下での買い需要を確認する形になりました。
一方、1円に満たない上ヒゲが上値の重さを窺わせるとともに、終値は5日線(36,298.15円)を下回り、短期的な上げ一服を示唆しています。
ボリンジャーバンドを見ると、引き続き+2σ(37,063.20円)と+1σ(35,784.84円)の間で推移していますが、+1σが、かなり接近してきています。
週足を見ると、明日の終値が36,294円を上回らないと上ヒゲの長い陰線となり、一旦の調整局面入りを示唆することになります。
明日の週末の値動きは注目されます。
【本日のトピック】
オリックス(8591)
さて、本日はNISAで買う候補としてオリックス(8591)を紹介します。
同社は、国内最大手の総合リース会社ですが、売上構成比としては、法人金融、産業/ICT機器、環境エネルギー、自動車関連、不動産関連、事業投資・コンセッション、銀行、生命保険など多角的に事業を展開しています。
東洋経済が出している『会社四季報プロ500』にも、東芝に計2000億円拠出したり、DHCを約3000億円で買収したりしており、事業投資会社として毎年着実な売却益を上げていることで、新春号「本命50銘柄」に取り上げられています。
株主優待は、24年3月をもって廃止になるものの、配当は総じて増配傾向を維持しており、予想配当利回りは3.29%になります。
配当は、配当性向33%もしくは前期配当の高い方と決めており、基本的に減配はありません。
自社株買いも機動的に実施しており、ここ4年間は毎年500億円以上の自社株買いをやっています。
25年に開催される大阪万博の経済効果は2兆7400億円といわれていますが、同社はコンセッション事業で関西国際空港、伊丹空港、神戸空港の空港運営をおこなっています。
旅館・ホテル経営もやっており、関西での大型イベントは同社にとってフォローの風が吹くでしょう。
そして、30年秋開業といわれる大阪IRは米MGMリゾーツ・インターナショナルと同社が共同運営することになっており、年間売上は5400億円を見込んでいるようです。
予想PERは10.1倍、PBRは0.88倍、実績ROEは8.25%と割安な株価となっており、長期の株価トレンドも上昇傾向にあります。
リスクとしては、自己資本比率が22.0%とやや低く、事業の特性上有利子比率178.9%と高いところでしょうか。
したがって、極端な景気悪化がおこった時は、株価が過剰に売られる特性があり、2009年のリーマンショックの時ですら黒字をキープしたものの、株価は170.7円まで売り込まれています。
しかしながら、昨日の日銀展望リポートをみても「見通しの実現の確度は少しずつ高まっている」という一文が追加されたように、日本もインフレ回帰の時代が来ようとしています。
そして、訪日外国人のインバウンド消費は過去最高を記録しており、当面、極端な景気悪化はおこりそうにありません。
南海トラフ地震がおきるなど、突発的な天変地異がないかぎり、同社は増配を続け、株価も徐々に位置どころを変えてくるものと思います。
NISAで長期投資するには、もってこいと思うのですがいかがでしょうか。