10月11日(水)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
【業種別】
【売買代金】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
レーザーテック(6920)が大幅上昇になり4連騰になっています。
10日のNY市場では、エヌビディアやインテルなどをはじめとした半導体セクターが買い優勢となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は、25日線を上回り、底入れ波動が鮮明になってきました。
これを受けて、東京市場でも同関連株に資金が誘導され、同社株の他、東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)、SCREEN HD(7735)など半導体製造装置の主力銘柄が軒並み値を上げています。
半導体市況の低迷が続くなかも、ここにきてDRAMスポット価格が上昇に転じるなど、底入れの兆しも見えてきています。
明日以降の継続性に注目が集まります。
J・フロントリテイリング(3086)が、一時5%を超える上昇になり、4日続伸しています。
同社は、10日の取引終了後、2024年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正しています。
連結純利益(国際会計基準)が前期比90%増の270億円になりそうだと発表し、アナリスト予想のQUICKコンセンサス(9月13日時点、7社)の267億円を小幅に上回っています。
個人消費やインバウンド(訪日外国人客)消費が回復し、百貨店事業などで利益が改善したようです。
野村証券の担当アナリスト、山岡久紘氏は10日付のリポートで、通期見通しの上方修正は「インライン(想定通り)」としつつも「ラグジュアリー強化や若年顧客層の取り込みなど、百貨店事業を中心に施策は着実に進んできた」と指摘しています。
また、「ショッピングセンター(SC)事業などを含めた、グループ連携のさらなる進展を通じ、中長期での業績成長の確度が高まるか」を今後の注目点として挙げています。
リニューアブル・ジャパン(9522)がストップ高まで買われています。
11日付の日本経済新聞朝刊は「東急不動産は欧州で再生可能エネルギー事業に参入する」と報道しています。
リニューアブルジャパンとともに発電所の買収や開発を進めるとしたうえで、「第1弾として、このほどスペインの太陽光発電所をRJと共同で買収した」と報じています。
同社は、この報道に対し、「今後5年で3,000億円」を投じることに関しては未定としながらも、「共同で推進することは事実」とのコメントを開示しています。
株価は、信用買い残も多く、1,000円以上では戻り売り圧力もありそうですが、明日以降も好感する買いが続くか注目されます。
KG情報(2408)がストップ高まで買われています。
同社は昨日引け後に配当予想の修正を発表し、これまで10円としていた年間配当予想を30円に引き上げています。
同社は年間配当金について、配当性向25%または10円の高い方とする方針を示していましたが、業績動向や財政状況を踏まえ、今期の配当性向を80%に引き上げる方針に転換しています。
併せて2023年12月期第3四半期累計の連結決算も開示し、経常利益は同52.9%増の2億2,900万円で着地しています。
PTSでは、既にストップ高まで買われいて、株価は一段高が見込めそうです。
ASJ(2351)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社は10日引け後に、同社グループ会社のASUSA CorporationのCOOで理学博士の西田博史氏が、より快適なデータ通信を可能とする通信技術「HNC」に関する論文を12日から開催される国際電子技術者学会で発表すると公表しています。
当該論文は最優秀論文賞に選出されていて、セキュリティを高めつつ速度を向上し、同時にパケットロスを回避すると共に通信遅延を減少する一つの手段として考案されたものです。
同社株もPTSでストップ高まで買われていて、一段高が期待できそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は続伸!
プライム全体の2割しか上昇しない中、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクG、アドバンテスト、レーザーテックの値がさ5銘柄だけで、194円上昇しています。
買いの主体は日経平均先物のショートカバーであり、32,000円を回復し、25日線(32,325円)や75日線(32,439円)を回復するためには、ショートカバーだけではなく、海外投資家の商いを伴った上値買いが必要になると思われます。
しかしながら、パラボリックは陽転し、MACDもゴールデンクロス間近になっていて、少しづつ上昇トレンド回帰の準備が整いつつあると思います。
戻り売りを吸収するため、いったんは下押すことも想定したほうがいいかもしれませんが、押し目買いを狙う局面と思います。
【本日のトピック】
さて、本日は米10年国債入札、12日は9月CPI発表と米30年国債入札が行われます。
ここにきて、FRB高官から、相次いで金利上昇を警戒する発言が出てきています。
FRBのジェファーソン副議長は、「この先、債券利回り上昇を通じた金融環境の引き締まりを引き続き認識し、将来の政策軌道を判断するに際してそのことに留意する」と発言し、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁やダラス連銀のローガン総裁らは、最近の金融状況の引き締まりが追加利上げの代わりになり得るとの見解を示しています。
恐らく、12日のCPI発表は、こうした高官らの発言からも、金利引き上げ論には繋がらず無風で終わると思います。
問題は、本日の米10年国債の入札です。
10日の米3年国債入札は不調に終わり、債券投資家が、まだ慎重な姿勢を崩していないことが伺えます。
10年国債入札が不調に終わり、金利が上昇に向かうのであれば、株式マーケットは再び売り込まれるかもしれません。
無難に消化すれば、金利上昇リスクは、ほぼ織り込む形になり、マーケットの関心は13日からの米銀行決算に移るものと思います。