1月24日(水)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が3日続伸し、2007年7月以来、16年半ぶりの高値を付けています。
日銀は23日まで開いた金融政策決定会合で大規模な金融緩和策を維持しました。
しかしながら、会合後に記者会見した植田和男総裁は、2%物価安定の目標に向けた実現の確度は「引き続き少しずつ高まっている」などと述べています。
政策正常化に前向きな「タカ派」との受け止めがあり、改めてマイナス金利の解除など政策修正観測が広がったようです。
金利上昇観測を背景とした銀行株買いが強まり、三井住友フィナンシャル・グループ(8316)や、みずほフィナンシャル・グループ(8411)のメガバンクや地銀株が全面高になっています。
モルガン・スタンレーMUFG証券の山口毅チーフ・エコノミストは今回の日銀会合に対し「日銀の見通しが実現する『確度』が少しずつ高まっているとの表現が追加されるなど、展望リポートの物価見通しの書き振りは、ややタカ派的になった」と指摘し、植田総裁の記者会見と展望リポートの内容を踏まえたうえで、「3月会合でのマイナス金利解除を最も蓋然性の高いベースケースとする」との見方も示しています。
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櫻護謨(5189)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社は23日の引け後に業績・配当修正を発表しています。
2024年3月期の連結経常利益を従来予想の2.9億円から6.3億円へと2.2倍上方修正し、一転して54.0%増益見通しを示しました。
消防・防災事業において第1四半期に資機材販売の大口案件があったほか、航空・宇宙、工業用品事業においても航空・宇宙部門の補用品販売などが伸長しています。
また、期末一括配当を従来計画の25円から50円へと大幅増額修正しています。
好調な業績や大幅増配を好感視する買いが向かっており、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
ピー・ビーシステムズ(4447)がストップ高まで買われています。
同社は23日引け後に、主力のセキュアクラウドシステム事業で、産業用精密ろ過フィルター製品などを手掛けるロキテクノから九州事業所のネットワーク刷新プロジェクトを受注したと発表しました。
通信機器の冗長化や故障交換の容易化し、設定復旧の自動化に対応した障害に強い通信システムを構築し、将来的な通信帯域の拡張にも柔軟に対応可能なネットワークを2024年9月期第4四半期に完成させる計画です。
本日は、業績寄与期待も高まる形で買いが流入し、75日線(603.07円)を超過してきています。
新展開入りを示唆しており、一段高が期待できそうです。
サークレイス(5029)が大幅反発し、ストップ高まで買われています。
同社は23日引け後に、海外人事業務に特化したクラウドサービス「AGAVE」の新たなサービスラインナップとして「AGAVE海外給与計算」を追加し、提供を開始したと発表しました。
これまでの海外人事労務に加え、海外人事業務のトータルソリューションの提供が可能になるとしています。
なお、同サービスは「海外駐在員向け情報管理SaaSプロダクト分野における導入企業数国内シェアNo.1」を2年連続で獲得するなど評価も高く、更なる需要増も見込まれます。
戻り局面にあった株価に弾みが付き、上値追いへの期待も高まっています。
日本エコシステム(9249)がストップ高まで買われて、連日で上場来高値を更新しています。
昨日まで2営業日連続でザラ場寄らずのストップ高となっていたことから、本日は上限値幅が4倍となりました。
キッカケは株主優待制度新設で、2024年以降、毎年3月末日と9月末日の株主名簿に記載された200株以上保有の株主を対象に、それぞれ1.5万円分のQUOカードを贈呈するとのことです。
僅か3営業日で株価は既に2.7倍となっており、優待利回り的には、それほど高くはないだけに更なる上値は期待薄との見方も多いですが、配当も合わせれば、まだ買えるとの見方もあります。
問題はこれだけの優待を長期的に続けて行くことが本当に出来るのかということになると思います。
【テクニカル分析】
日経平均は続落!
ローソク足は陰線を形成するも、終値ベースで5日線(36,144.09円)上をキープしています。
ボリンジャーバンドをみても、引き続き+2σ(36,899.16円)と+1σ(35,637.50円)の間で推移しており、バンドの傾きも鈍化していません。
日経VIは本日6.36%も下落しています。
これから、下落が警戒されるのであれば、プットでヘッジをかけようとする動きが出ますので上昇するはずです。
日経平均が下落して、日経VIが下落するというのは、ここもと商いが多かったショートカバーも含めたコールの売買が減ったことを意味していると思います。
つまり、短期投資家は、いったんポジションを解消したものの、いまのところ上昇トレンドに変わりはなく、スピード調整の一環と思われます。
25日線乖離率は5.38%と、いまだ過熱感はありますので、もう少し日柄調整はあるかもしれませんが、売買代金も4兆円を超える高水準が続いています。
海外投資家の買いは続いていると思われ、小型株も底固い銘柄が出てきています。
個人投資家にはチャンスが広がってきていると思われ、引き続き押し目買いで挑みたいところです。
【本日のトピック】
さて、昨日の植田総裁会見は、大方の予想通り、金融政策を現状維持とするものの、展望レポートで物価目標の達成の確度について、「実現する確度は引き続き、少しずつ高まっている」との文言を加え、ややタカ派と捉えられる発言をしています。
総裁会見中、日経平均先物は大きく下落し、高値から約900円近くの下落になるものの東京時間が始まる頃には、前日比ほぼ変わらずの水準まで戻しました。
為替についても147円台で、やや円高になりましたが、それほど大きな変化にはなっていません。
恐らく、植田総裁発言の内容のいかんに関わらず、イベントが通過したということで、ポジションを解消した投資家が一定数いたのではないかと思います。
翻って、米国では、利下げ期待が先行しています。
昨年10月あたりから、米株は、「インフレ鈍化利下げ開始」を見越して上昇してきています。
3月あたりに、実際に利下げが行われることになれば、イベント通過、材料出尽くしとして売却する投資家も一定数いるのではないかと思います。
「Buy the rumor, Sell the fact(バイ・ザ・ルーモア、セル・ザ・ファクト)」「噂で買って事実で売る」という相場格言があることも頭のスミに置いておいたほうがいいかもしれません。