えのキングの投資日記

日本株投資日誌

1/29 (月) 押し目を狙いたい南海化学(4040)!

1月26日(金)



【相場概況】


日経平均株価寄与度ランキング】



【業種別】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

1/26(金)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別】

kabutan.jp

https://www.pacific-metals.co.jp/


大平洋金属(5541)が急伸しています。


25日提出された大量保有報告書によれば、アクティビストで知られるシティインデックスイレブンスが、村上世彰氏の娘である野村絢氏と共同で、1月18日時点で112万8200株(5.76%)保有していることが明らかになっています。

保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は1月18日としています。

 

大平洋金属(5541) 週足

シティインデックスイレブンスは2021年11月にも同社株を大量保有した経緯がありますが、既に売却していました。

その時よりも同社株の株価水準は低くなっており、低PBR銘柄(0.41倍)ということもあって本日は見直し買いのキッカケとなった様子です。

2021年にシティインデックスイレブンスは、一時8.2%まで保有比率を増やしていたこともあり、今回も更に買い続けている可能性もあると思われます。

なお、同社は2月9日に3Q決算発表を予定していますので注目されます。


kabutan.jp

https://www.klab.com/jp/


KLab(3656)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。


同社は26日寄り前に、ポケットペアハイブリッドカジュアルゲームの開発・運営を共同で行っていくと発表しました。

パルワールド


ポケットペアは世界中から注目されている 日本有数のインディーゲーム開発・運営会社で、現在はポケットペアが開発したPC用ゲーム「パルワールド」リリースから5日で売上本数800万本達成するなど世界的大ヒットを記録しており、今後の開発力強化が期待される展開となっています。

両社の取り組みは2020年にスタートし、数々のプロトタイプ開発とKPIテストを経て、この度事業化に至ったとのことです。

 

株価は、過熱感も台頭しているため、目先は一時的な調整もあるかもしれませんが、中期的には更なる上値も期待できそうです。


kabutan.jp

https://www.mirai.co.jp/


未来工業(7931)ストップ高まで買われ、昨年来高値を更新しています。


同社は、25日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計について、経常利益前年同期比73.4%増58.2億円に拡大したことを発表しています。

併せて通期の同利益を従来予想の60.4億円から67.6億円へと11.8%上方修正し、増益率45.7%増から62.9%増へと拡大しています。

電材及び管材事業で第1四半期から実施を始めた価格改定が想定を上回って進捗したことに加えて、配線器具事業の価格改定が第3四半期から浸透しだしたことなどが要因としています。


また、同社は、24年3月期から26年3月期については、配当性向50%またはDOE2.5%のいずれか高い金額を目安に配当する方針で、今期の年間配当を従来計画の114円から134円へと増額修正しています。

株価は、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。


kabutan.jp

https://www.sanbio.com/


サンバイオ(4592)が続急伸しています。


同社は25日引け後に、開発中の「SB623」の慢性期外傷性脳損傷プログラムについて、2月5日に開催予定の薬事・食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会の議題に含まれなかったことを踏まえ、引き続き3月までの承認取得を目指すと発表しました。

「SB623」は、健康成人骨髄液由来の間葉系間質細胞を加工・培養して作製されたヒト(同種)骨髄由来加工間葉系幹細胞です。

株価は、同社の承認取得への前向きな姿勢が評価され反発したようですが、まずは、年初からの下げ分の半値戻しを目指す動きになりそうです。


kabutan.jp

https://www.hioki.co.jp/


HIOKI(6866)が大幅続伸になっています。


同社は、25日取引終了後に24年12月期連結業績予想を発表し、売上高前期比7.3%増420億円営業利益同9.4%増87億円前期に続き過去最高となる見通しを示しました。

また、今期の年間配当前期比20円増200円に増配する方針を示しています。


国内及び海外の製品価格の見直しを行い、収益性の改善を図っていくとしています。

HIOKI (6866) 週足


株価は、昨年7月以降大きく調整していましたが、連続増益・増配見通しを受けて見直しの動きが進むと思われます。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅反落!

ローソク足は陰線を形成し、5日線(36,255.71円)は下向きに転換。パラボリックも売りサインが点灯しており、調整局面を示唆しています。

日経平均 ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドを見ると、+1σ(35,875.04円)を割り込んできています。


ナイトセッションの日経平均先物は、35,910円 +230円で戻ってきています。

早期に36,000円を回復し、+1σ上に復帰できるかどうかで、当面の日経平均の動きが大きく変わってくると思われます。

回復できれば、+2σ(37123.91円)+1σ内で推移する日柄調整になると思いますが、回復できなければ、25日線(34,626.16円)に向けた値幅調整になると思います。

その際には、MACDが陰転する可能性もあり、騰勢を取り戻すには、3週間強の期間を有するものと思われます。

日経平均 予想PER

日経平均予想PERは現状15.68倍ですが、16倍近辺になれば上値が重くなるようです。

しかしながら、日経平均は、寄与率の高い一部のセクターや先物で上昇してきたため、ここ数日小型株の値動きが底固く推移してきたように、日経平均に連動していない個別の割安やテーマに資金がまわると思います。

日経平均は上がるのに持ち株は上がらないと嘆いていた人⁉(ワシやないかい!)にもチャンスが出てくるのではないでしょうか?


【本日のトピック】

南海化学(4040)


さて、本日は、昨年4月に新規上場した南海化学(4040)を紹介します。


同社は、2013年に中山製鋼所(5408)からMBOにより独立した苛性ソーダ等製造の化学メーカーです。

独立してからの5年間で不採算事業の撤退と顧客ニーズへの柔軟な対応を目指すマーケットイン型経営にシフトすることにより業績を伸ばしてきています。


同社は、塩と水と電気から作る、染料などに使う苛性ソーダや、漂白や殺菌剤に用いる塩素など基礎化学品を製造・販売するのが基盤事業になっていますが、そこから派生した『環境リサイクル事業』に強みがある会社です。

各種工場から出る廃硫酸を独自技術で処理し、きれいな硫酸に再生させる硫酸リサイクルなど、『環境リサイクル事業』国内シェアは5割弱を占めるニッチトップ企業です。

 


現在、国内では年間約650万トンの硫酸が生産され、170万トンの廃硫酸が排出されています。

そのうちリサイクル市場に持ち込まれているのはわずか7万トンでしかなく、あとの163万トンは、コストと技術の関係で「燃やす、捨てる、流す」で処理されています。

しかしながら、誰が考えても地球環境にとっては再生して使用されることのほうが望ましく、今後廃硫酸のリサイクル需要は飛躍的に伸びていくと言われています。

同社は、廃硫酸のリサイクル市場7万トンのうち、3.3万トンを占めるトップシェアを持ち、唯一100%外部受注を受けている会社です。(他社は自社工場の廃液処理のみ)

そして、同社は、
2022年秋からは半導体工場から出る、過酸化水素と硫酸の混合廃液から重金属を除去し、硫酸に戻す事業を開始しています。

半導体工場は水がきれいな場所が必須条件です。

 

土壌汚染につながりかねない「埋める」という選択肢は取りにくいため、今後同社の技術は、多くの半導体工場に採用されるものと思われます。


ちなみに、上記の上場時の菅野社長のコメントでは、熊本のTSMCとの関連も連想させますね。

株探の杉村富生先生もTSMCの熊本工場(菊陽町)に参入」と言っちゃてます。

このほか、2023年10月にセメントメーカーから回収した高塩素クリンカーから塩素を抜き、無塩素状態にして戻す脱塩事業を始めたり、EV用の蓄電池の一つである全固体電池の製造工程で出る廃液のリサイクル技術を研究したり、同社には注目される材料が豊富のようです。



足元の今期業績見通しは、上方修正を発表し、配当も通期で50円に増配しています。

ただ、まだ配当性向10%ほどなので、さらなる増配も期待できると思います。


株価は、PERは8.9倍PBRは1.3倍と成長株としての評価はされていません。

チャートも下値切り上げの三角持合いを形成しているように見えます。

押し目は狙ってみたい銘柄です。

にほんブログ村 株ブログへにほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村 
にほんブログ村