1月17日(水)
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本日、リバランスなしで5兆円超え!
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
古河電気工業(5801)が大幅反発しています。
17日付の日本経済新聞朝刊が「古河電の森平英也社長は、2024年3月期通期(今期)の連結最終損益が従来予想のトントン(ゼロ)から小幅に上振れする公算が大きいと明らかにした」と報じています。
同社が、昨年11月に発表した4〜9月期連結決算の最終損益はインフラ事業の不振で41億円の赤字(前年同期は63億円の黒字)となり、同期間として12年ぶりの赤字に転落しました。
決算発表にあわせて24年3月期通期の純利益見通しも130億円からゼロに引き下げています。
同社の事業は光ファイバーなどを扱うインフラ事業、自動車部品などを手掛ける電装エレクトロニクス事業、半導体製造用テープなどの機能製品事業に大別されますが、足元で自動車生産が回復基調にあり、ワイヤハーネスなど自動車関連製品の需要が想定より上ぶれることになりそうです。
森平社長は「(全体の)通期予想は保守的にみており、ゼロは最低限の水準」としています。
市場では「年間配当計画の60円が維持できるかどうかが注目されていた」(国内証券のアナリスト)との声がありましたが、今回の業績観測報道を受け、配当が計画通り実施されるとの安心感が高まったことも買いを誘っている面があるようです。
同社は、16日引け後に、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表し、営業利益8億円(2024年3月期予想5億5,000万円)を目指すとしています。
回路保護素子事業でCASE対応自動車の需要拡大に対応して車載用製品の販売網を拡大する他、タンタルコンデンサ事業では導電性高分子タンタルコンデンサの新製品の開発などにより、車載用及び海外民生用向けの売上高および利益を確保する方針です。
また、期間中の復配を目指すとしており、株主還元への前向きな姿勢も評価されているようです。
株価は75日線(614.19円)を超過しており、新展開入りも示唆しています。
アミタホールディングス(2195)がストップ高まで買われています。
同社は、16日、代表幹事を務めるジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP)において、プロジェクトメンバーとして参画していた2つの実証が完了したと発表しています。
実証結果を通じ、同社のコミュニティー型資源回収ステーション「MEGURU STATION」がプラスチック資源循環モデルの構築に寄与することが明らかとなったといい、手掛かり視されたようです。
実証のうち1つ目は、異物や汚れの少ないペットボトルキャップを確保する回収・再生スキームの構築を目的としたもので、市民協力によってリサイクル工程の環境負荷の低減とコスト低減、再生材としての品質担保が示されたとのことです。
2つ目は、欧州で導入が進むデジタル製品パスポート(DPP)の対応に向け、トレーサビリティーシステムの体験利用を通じて課題の把握を目指す実証で、原材料調達や再生材含有率などを可視化することで、品質保証が可能になり、「MEGURU STATION」で回収したプラスチック資源の産業活用の促進につながるといった知見を得られたとしています。
株価は、本日、65万株超の買いを残しており、明日以降の動向が注目されます。
ハークスレイ(7561)が4連騰になり、連日、昨年来高値を更新しています。
同社は16日引け後に配当修正を発表し、2024年3月期の年間配当を従来計画の18円から24円へと大幅増額修正しています。
同社は、連結配当性向20%程度の利益配分を基本方針としていますが、昨年12月に業績予想を上方修正したことを踏まえ、株主への利益配分も増やす方針です。
株価は昨年末からのレンジ上限を明確に上放れており、目先は1,000円大台乗せへの期待感が高まっています。
モビルス(4370)が大幅反発し、ストップ高まで買われています。
同社は、同社が開発したオペレーション支援AI「MooA」をNTTネクシア社が実施した生成系AI(ChatGPT)を活用した実証実験に提供したと発表しています。
NTTネクシアでは今後の商用利用に向けた検討を開始しているとのことです。
今回行われた実証実験は、NTTネクシアが展開する、専門のオペレーターが企業に代わって案内する電話の案内代行サービス「ハローダイヤル」に関する応対品質向上を目的としたもので、実証実験の結果、オペレーターのアフターコールワークの効率化や応対コンテンツ(QA)の自動生成による一次回答精度の向上などで応対品質向上につながる成果が得られたとしています。
株価は、昨年末来のレンジ上限を大きく上放れ、10月に空けた窓埋めが目先のポイントになりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は続落!
ローソク足は長い上影を残す陰線になり、安値引けとなった終値で5日線(35,525.14円)を下回っています。
前日の安値を終値が下回る「スラストダウン」を形成しており、とりあえず年始からスタートした上昇トレンドが、いったん終了したことを示唆しています。
ボリンジャーバンドをみても、+2σ(35,715.67円)を割り込んでいてバンドウォークが終了していることがわかります。
25日乖離率は、尚5.31%と過熱感を出しているため、明日以降は+1σ(34,702.46円)を目指した調整になるものと思います。
中期上昇トレンドが継続しているのであれば、通常+1σでは下げ止まり、バンドがスクィーズするまで+1σと+2σの間でバンドウォークをやるケースが多いようです。
+1σは、現在1日で約150円ほど上昇していますが、ローソク足が近づいてくる局面は要注意になると思います。
【本日のトピック】
さて、本日の日経平均は高値と安値の差が762円も開く乱高下となりました。
朝方こそ、幻のSQになった1月SQ値(36,025.97円)を上抜き、踏み上げが始まる様相でしたが10:30過ぎから、一気に売り込まれガラリと流れがかわることになりました。
きっかけとなったのは、ここもとの日経平均の急騰の要因の一つと言われている上海上場の日経平均株価連動型の上場投資信託(ETF)の売買を一時停止するというニュースと言われています。
日経平均株価が約34年ぶりの高値を付ける中、容赦ない本土株安に見舞われた中国の投資家にとって、日本株が避難先となっているらしく、日本株ETFは一躍ブームになっているようです。
上記は今回取引一時停止となったチャイナAMC野村日経225のチャートですが、普段は売買はあまりないのに、ここもと急激に出来高が増えていることがわかります。
16日の売買代金は48億元(約980億円)まで膨らみ、中国本土で最も取引が活発だった重慶長安汽車の47億元を上回ったというのですから、日本株ETF投資がバブルじみたフィーバーになっていることが伺えます。
こうした動きは、値段や水準は関係なく、盲目的に買ってきているものと思われます。
経験則上、古くはバブル時のNTTの公募のように素人の金が群がる時には、ろくな結果になりません。
長期で積み立てるので、大きなお世話なのでしょうが、たった一日でオルカンに1,000億円もの資金が流入するというのも、どうも嫌な予感がします。
熱くなった時は「人の行く裏に道あり花の山」という格言を思い出すのも一考かもしれません。