5月30日(火)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
5/29 戦没者追悼記念日(メモリアルデー) 休場
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
熊谷組(1861)が年初来高値を更新し、一時8%超の上昇となる3,145円まで買われる場面もありました。
前日に提出された大量保有報告書によると、アクティビストで知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが7.07%を保有する大株主となっていることが明らかになっています。
保有目的は、ポートフォリオ投資および重要提案行為等としています。
既にオアシスマネジメントは同社に対して社長の再任反対や自社株買い、増配などの株主提案をしていることから、同社株を保有していることは明らかでしたが、更に買い増した模様です。
熊谷組はオアシスマネジメントの株主提案に既に反対表明をしており、6月29日の株主総会へ向け思惑が強まることになりそうです。
市場では「熊谷組のPBR(株価純資産倍率)は1倍を下回っている。割安に放置されているなかでアクティビストの大量保有が明らかとなり、格好の買い時となった」(立花証券の鎌田重俊企業調査部部長)との見方もあるようです。
ソシオネクスト(6526)が連日の上場来高値更新になっています。
経済産業省が30日、半導体・デジタル産業戦略の改定案を示し、AI向けの半導体の開発などの支援に乗り出すと報じられています。
低電力なAIエンジンなどを活用した高性能なカスタムSoC(システム・オン・チップ)の開発を手掛ける同社に対して、事業へのポジティブな効果を期待した買いが集まったようです。
株価は、真空地帯の中、きれいな上昇波動を描いています。
株価上昇が、どこまで継続するのか注目されます。
ショーケース(3909)が上場来安値をつけた後、急騰しストップ高まで買われています。
同社は、オンライン本人確認/eKYCツール「ProTech ID Checker」に、開発不要の公的個人認証サービス機能「ProTech マイナンバーIC認証」をリリースすると発表しています。
従来の本人容貌・免許証・ランダム画像などを撮影する犯罪収益移転防止法に準拠した本人確認に加えて、マイナンバーカードのICチップを活用した公的個人認証も可能となるとのことです。
株価は、値ごろ感に着目した短期志向の個人投資家資金が集結していて、目先はボラタイルな展開が続きそうです。
A&Dホロンホールディングス(7745)が、急伸し年初来高値を更新しています。
岡三証券では同社株の投資判断を「強気」継続で、目標株価を1,600円から2,000円にまで引き上げています。
同証券は、収益性の高い半導体関連事業の拡大が成長シナリオと考えていて、これが徐々に具現化する局面と見ているようです。
同社製品は競合他社が少なく、先端領域に強みを持っている点が評価出来るとしています。
今後も安定した売上・利益成長が続くと予想していて、株価も一段高が期待できそうです。
ACCESS(4813)が急騰し、場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は2024年1月期1Q(2~4月)決算を発表し、経常損益が3.7億円の黒字に浮上し、上半期計画の13.1億円の赤字をすでに上回っています。
ホワイトボックス向け統合NetworkOS「OcNOS」で大型リピート案件の受注があり、これが全体業績を大きく押し上げる要因となったようです。
あまり知られていませんが、同社の大量保有報告書をみると、タワー投資顧問が45.04%の株を保有し、事実上の筆頭株主になっています。
タワー投資顧問と言えば、2005年にファンドマネージャーの清原達郎氏が37億円の納税を行い、サラリーマンとして長者番付トップに躍り出て、一躍有名になったところです。
清原氏は、その後健康を害したとのうわさもあり、大量保有報告書も2021年に買い増しの報告があった後は変更されていません。
しかしながら、同社は現金同等物を150億円保有する会社で、タワー投資顧問に、何らかのアクションが起こったときには株価が大きく反応する可能性も秘めていると思います。
NTTのIWON構想にも絡んでいる会社ですので、マークしておきたい会社です。
【テクニカル分析】
日経平均は4日続伸!
5日線(30992円)をサポートラインとして、下影のある陽線を形成しています。
引き続き、物色は半導体関連に集まり、本日も日経平均が高い中、東証プライムは値下り銘柄数のほうが多い状況です。
しかしながら、本日はマザーズ指数が1.93%の上昇になり、小型株の循環物色が始まりつつあるように感じます。
理想的な流れになっていて、これからは、指数以上に投資家が恩恵を受ける相場になる可能性もあると思います。
チャンスをしっかりつかんでいきたいところです。
【本日のトピック】
www.bloomberg.co.jp
さて、現状の日本株の上昇に死角はないのでしょうか?
やはり、一番の警戒されるところとしては、日銀の政策と思われます。
本日も、引け後、やや円高になったのは、上記の財務省、金融庁、日銀の情報交換会合が行われることが報じられたからのようです。
恐らく、日銀の政策修正の可能性をみたアルゴが売ったものと思われます。
結果、為替を注視するという内容だったようで、事なきを得ることになっていますが、為替も円安が進み、物価も上昇してきていますので、政府・日銀の一挙手一投足には
どうしても関心が集まります。
本日も、植田総裁は金融緩和を継続させる意向を示していますが、事前に緩和修正を匂わせれば、投機筋の国債ショートを誘発することになりますので、実施するときは、突然実行に移すものと思われます。
次の日銀政策決定会合は6/16になりますが、いきなりYCC修正とまではいかなくとも、10年国債指値オペ上限を現状の0.5%から25bpもしくは50bp引き上げる可能性は捨てきれません。
あるいは、日銀が保有するETFについて、なんらかの指針を示してくるかもしれません。
岸田首相はサミットを成功させ、早ければ、6月解散もありうるという見方もありましたので、さすがに選挙の時に日銀政策変更はないだろうと見る向きもあったのですが、今回のドラ息子の更迭で解散の可能性は低くなったものと思われます。
もっとも、この人は国会議事堂でファッションショーをやってますが・・・
それはともかく、6/13~14はFOMC、6/15~6/16は日銀政策決定会合になります。
その近辺では、いったんポジションを軽くするのも一考かもしれません。