6月22日(木)
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【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and GreedIndex】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
パナソニックホールディングス(6752)が続伸になり年初来高値を更新しています。
同社傘下のパナソニックエナジーとマツダ(7261)が、車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に関する中長期的パートナーシップの構築に向け検討することで合意したと発表しています。
実現すればパナHDが国内車大手に供給する初のケースで、収益拡大に期待する買いが集まったようです。
パナソニックエナジーは、日米の工場で製造した車載用円筒形リチウムイオン電池をマツダに供給し、マツダは調達した電池を20年代後半に導入予定のバッテリーEVに搭載することを視野に入れて、具体的な協議を開始するとのことです。
市場では「両社がパートナーシップを結んだ円筒形電池を主力とするバッテリー式電気自動車(BEV)のモデル数は少なく、差別化が可能なうえ、実際に採用が決まればパナHDにとっても収益拡大につながる」(外資系証券アナリスト)との声があるようです。
任天堂(7974)が大幅高になり、年初来高値を更新しています。
同社は、21日夜に配信した番組「ニンテンドーダイレクト」で、「マリオ」シリーズの2タイトルを発表しています。
「スーパーマリオブラザーズ」シリーズの約11年ぶりとなる完全新作「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」を10月20日、1996年に任天堂とスクウェア(現スクエニHD、9684)が共同制作した「スーパーマリオRPG」のリメイク版を11月17日に発売するようです。
東洋証券の安田秀樹シニアアナリストは、今回の番組内容を任天堂の株価にポジティブな材料として評価し、「マリオRPGは30~40代にファンが多く、今朝までツイッターのトレンド上位に登場するなど、市場期待が高い。ワンダーに関しては動画内でマリオが象に変身するシーンなどもあって、海外のゲーマーを含め非常に反響があるようだ」と語っています。
テスホールディングス(5074)が、一時ストップ高になるまで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、2023年6月期業績予想の上方修正を発表しています。
営業利益段階で従来計画の54億円から64億円(前期比24%増)に大幅増額し、過去最高利益を連続更新する見込みです。
また、配当についても、従来計画の21円から26円(前期実績は21円)に増配することを発表しています。
しかしながら、ストップ高まで買われたあとは上げ幅を縮小する動きになっています。
同社は、上方修正と一緒に株主への新株予約権無償割当、いわゆる、ライツイシューを発表しており、それが重石になっているようです。
基準日は6月30日で、基準日現在の株主に対し1株に付き1個の新株予約権を割当て、行使価格は1株400円となっています。
仮に全てが行使されれば発行株数は倍増するため、理論的に株価は半分になる可能性もあり、ライツイシューの権利取りまでは、底堅い動きが続きそうですが、その後は弱含みの動きになり易いとの見方があるようです。
ともあれ、同社の上方修正は、受託型EPCが顧客企業におけるエネルギーの脱炭素化への取り組みニーズなどから再エネ・省エネ共に好調に推移する見込みということが要因になっています。
他の同関連事業を手掛ける企業にも追い風が吹いているとの見方が拡がり、本日はレノバ(9519)やイーレックス(9517)、ウエストHD(1407)、Abalance(3856)、エフオン(9514)など再生エネルギー関連株が幅広く買われています。
AIメカテック(6227)が一時ストップ高まで買われ、上場来高値を更新しています。
同社は、三次元実装およびファンアウト半導体パッケージ用「ウエハハンドリングシステム」の大口受注を獲得したと発表しています。
同社のウエハハンドリングシステムに対して中国の大手OSAT(パッケージングからテストまで請け負う製造業者)企業の評価が高く、今回の受注に至ったとのことです。
なお、台湾や韓国などから多数の引き合いを受けており、高品質・高良品率へのニーズが高く、歩留り率向上を実現できる同社設備の採用が検討されているようです。
株価は目先2,000円台を固めることができるか注目されます。
イメージ・マジック(7793)が急伸し、一時ストップ高になるまで買われています。
同社は、協働ロボットアームを手掛ける中国メーカーのCGXi社と日本国内の販売総代理店契約を締結したと発表しています。
加えて、オンデマンドプリント業界向けの協働ロボットソリューションの開発と販売を開始するとしています。
本日は、戻り売りもあり、上影を残す形になっていますが、明日以降、年初来高値の2,105円を目指す動きになるか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反落!
5日間(33461円)を再び下回り、5日線自体も下向きに転換してきています。
MACDもデッドクロス間近になっていて、明日にも、大きく上昇しないと、短期下落トレンドのターンになりそうです。
日経平均がバブル以来高値を記録した先週、海外投資家は6414億円の現物株買い越しをおこなった一方で、先物に関しては売り越しに転じていたことが判明しています。
現先合計では158億円の売り越しになっていて、11週ぶりに売り越しになっています。
今回の相場上昇を牽引してきたゴールドマンが、今週に入り、先物を売ってきたことに気づいた人も多いのではないでしょうか?
月末にかけて、GPIF等の年金のリバランスの売りが出てくることは、これまでも述べてきた通りですが、ブルームバーグによると、7月上旬には1兆1,000億円に及ぶETFの分配金捻出のための売却があるようです。
海外投資家の先物売りは、こうしたある程度予測できる売り需要を見込んでのことと思われます。
SOX指数が調整する中、半導体相場の象徴ともいえるソシオネクスト(6526)がストップ安するなど、ある意味センセーショナル的な現象も起きていますので、日経平均が少し調整に入るのも仕方のないことなのかもしれません。
一方で、ここもと銀行株を中心とした金融株がしっかりしていることがわかります。
つまり、しっかり循環物色はすすんでいるということでしょう。
短期的な需給バランスによる日経平均の調整はあるかもしれませんが、海外投資家も中長期運用の現物は買い越しています。
海外投資家は、決して日本株から撤退しはじめているわけではなく、むしろ増やそうとしていると思われます。
調整局面があるならば、押し目買いに徹するのが上策であろうと思います。