10月2日(月)
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【個別】
日本郵政(6478)が反発しています。
同社は、2023年4〜6月期に特別損失として計上した楽天グループ(4755)株の評価損約850億円について、23年7〜9月期に戻し入れると9月29日に発表し、好感した買いが入ったようです。
同社の4〜6月期の最終損益は85億円の赤字で、業績の先行きには不透明感がありました。
24年3月期通期の業績は純利益で前期比44%減の2400億円とする予想を据え置いていますが、岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは「傘下のかんぽ生命(7181)の堅調で経常利益の進捗は良かったため、今回の発表を受け、純利益も通期見通し達成の確度が高まった」とみているようです。
ファナック(6954)が3日続伸しています。
中国の国家統計局が9月30日に発表した同月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2となり、好不況の境目となる50を6カ月ぶりに上回りました。
中国景気の底入れ期待を強める結果となったほか、日銀が2日公表した9月の全国企業短期経済観測調査(短観)でも、企業の設備投資意欲の高さが示されました。
同社や安川電機(6506)などFA(ファクトリーオートメーション)関連株に、受注の先行きを期待した買いが集まったようです。
市場では「日銀短観では設備投資が引き続きしっかりという印象だったうえ、中国での景況感改善もポジティブだ」(国内証券)との見方も出ているようです。
セキュアヴェイル(3042)が大幅高になっています。
9/30の日本経済新聞では、「政府端末に国産サイバー対策ソフト 25年度導入」と報じられています。
各府省庁のPC端末に国産のセキュリティソフトを導入するとのことで、体制が整った府省庁で2025年度から順次利用を始めるとのことです。
2日は同社株などサイバーセキュリティ関連銘柄の一角が刺激を受けて買われました。
同社株のほか、FFRIセキュリティ(3692)が一時ストップ高になるまで買われています。
両社とも小型の貸借銘柄ということもあり、明日以降もこれらの物色が続くのか注目されます。
INTROOP(9556)が大幅反発になっています。
同社株は、東海東京調査センターが、同社株を新規「OP」でカバレッジを開始したことが好感されているようです。
同証券は、同社は2023年7月期は過去最高の業績となりましたが、2024年7月期も労働人口の減少など社会ニーズの高まりが追い風となり、業績は順調に拡大する見通しと指摘しています。
そして、ユニークなビジネスモデルや競合優位性、旺盛な需要を鑑みると中期的な成長が見込まれ、目標株価は9,500円と設定しています。
同社株は、先月に本決算を発表した際には派手に買われましたが、買いも続かず決算発表で上げた分を全て吐き出してしまっていました。
それだけに見直し買いのキッカケとなった面もある様子です。
アダストリア(2685)が大幅反発し、年初来高値を更新しています。
同社は、先週末29日引け後に決算を発表しています。
2024年2月期第2四半期累計の連結経常利益は前年同期比72.8%増の106億円に拡大していて、併せて通期の同利益を従来予想の140億円から182億円へと30.0%上方修正しています。
また、今期の年間配当も従来計画の65円から80円へと増額修正しています。
株価は一時3,340円の年初来高値を付けたものの、上値では売りも膨らんでおり、目先は現水準を保てるか否かで今後の方向性が定まりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は3日続落!
前場は、米国政府閉鎖が土壇場で回避されたことと前日の空売り比率が47.1%まで上昇していたことから、ショートカバーが優勢になり、一時500円を超える上昇となるも、急速に失速し、高値から安値まで641円を超える反落となるボラティリティが高い動きになりました。
酒田五法の「三羽烏」に似た形状になり、結果下降する5日線(32,035円)に頭を押さえられる形になっています。
一部の観測では、GPIFのリバランス売りが出たのではないか?というのがありましたが真相はわかりません。
いずれにしても、テクニカル面では一段安もあり得る状況です。
しかしながら、本日発表された、9月の全国企業短期経済観測調査(短観)でも大企業の景況感は改善が続くことが示されました。
今週は米国でも本日のISM景気指数や週末の雇用統計など重要な経済指標の発表が目白押しです。
場合によっては、更なる下落もあるかもしれませんが、大きく振れるのは13日のSQまででしょう。
中期的には押し目買いのチャンスと考え、じっくり見定めたいところです。