7月24日(月)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
東京製鉄(5423)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、21日、2024年3月期第1四半期の決算を発表し、経常利益が前年同期比64.1%増の129億円に拡大し、4-9月期の同利益を従来予想の155億円から205億円へと32.3%上方修正しています。
また、通期の同利益も従来予想の310億円から360億円へと16.1%上方修正しています。
想定以上の上方修正を好感する買いが集まり、株価は意識されていた1,600円処を超過してきています。
モルガン・スタンレーMUFG証券の担当アナリスト、白川祐氏らは21日付のリポートで、「(営業利益は)下期の会社予想を見直しておらず、燃料調整費下落による電力代下落は会社計画に織り込まれていない。会社計画に対して上振れ着地も期待できるだろう」との見方を示しています。
トピー工業(7231)が大幅高になり、年初来高値を更新しています。
東海東京証券は投資判断を「アウトパフォーム」を継続とし、目標株価を2,100円から3,000円に引き上げています。
車両生産活動の正常化、電炉事業でのメタルスプレッドの改善、諸コスト高に対する顧客からの価格改定進捗などから、強気判断を再確認としています。
価格改定の進捗や顧客生産活動の増加が収益を押し上げるとみて、24年3月期営業利益は前期比27%増、25年3月期も同21%増と収益成長持続を予想しています。
株価は2018年12月以来の高値水準を駆け上がる可能性もでてきています。
ぷらっとホーム(6836)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は先週20日引け後に、秋田の酒造会社やMS&AD傘下の三井住友海上火災保険などと共同で協議会を設立し、「Web3技術を活用した日本酒輸出増実証プロジェクト」を開始すると発表しています。
協議会に参画しているのは、秋田県に本社を構える秋田清酒や浅舞酒造、栗林酒造店の酒造会社3社、三井住友海上火災保険、食品流通業のイーシップ(東京都千代田区)、ぷらっとの計6社です。
同実証プロジェクトには協議会の構成企業に加え、日立ソリューションズや日本ガイシ(5333)、三菱倉庫(9301)なども参加しています。
これを材料視する動きが優勢で、株価は高騰していますが、やや過熱感も見られるため、慎重に動きをみたいところです。
バリューゴルフ(3931)が急騰し、年初来高値を更新しています。
同社は、2023年7月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しています。
毎年7月末時点で5単元以上保有し、且つ1年以上継続して保有している株主を対象にオンコースレッスン割引券、JYPER’Sゴルフショップ割引券、ゴルフ旅行割引券の何れか1つを贈呈するとのことです。
株価の上昇が継続するか注目されます。
ネクステージ(3186)が買い優勢で始まるも寄り後は売られています。
先週末にはビッグモーターの自動車保険金の不正請求問題を受け、国交省はビッグモーターに対して26日にも任意で事情聴取すると伝わっており、場合によっては立入検査や行政処分を行う方針とも報じられています。
これを受け同業の同社やIDOM(7599)には追い風になるとの見方もありますが、逆に業界自体の不信感から同業他社にもマイナスになるとの見方もあるようです。
Twitter等では、同社やIDOM(ガリバー)の経営陣がビッグモーター出身であるとかIDOMの大株主にビッグモーターが入っていることから、結局「同じ穴のムジナ」と見る向きもあります。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、ビッグモーターの不正事案を受けて、中古車自体や中古車小売に対する消費者の不振が広がった場合、他の中古車小売大手にはネガティブな影響が出る可能性があると指摘しつつも、そういった風評被害影響よりも敵失的な業績プラスの影響が大きいとの見方を示しています。
明日以降の株価がどのような反応になるのか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
5日線(32577円)を回復し、下落トレンドを拒否する動きを見せるものの、下落してきている25日線(32837円)に頭を押さえられる動きになっています。
短期的な三角持合いを形成してきていて、かなり煮詰まってきています。
そろそろ、上下どちらかに放れる動きがあっても不思議ではないと思います。
【本日のトピック】
さて、いよいよ米国決算が佳境を迎えます。
今週は7/25にアルファベット、マイクロソフト 7/26にメタ・プラットフォームズの決算が発表になります。
決算の数字ももちろんですが、今回の決算は各社の生成AIを絡めた戦略にも注目したいところです。
マイクロソフトはMicrosoft 365 Copilotに生成AIを搭載し、月額30㌦のフィーを取るところまで進んできています。
メタも大規模言語モデル「ラマ2」をオープンソースで発表し、業界に衝撃を与えています。
問題はアルファベットであり、どのような戦略を打ち出してくるのか注目されます。
生成AIの登場で、広告収入が大きく減少する可能性のあるアルファベットに次なる施策はあるのか?
場合によっては、「グーグルショック」を引き起こす可能性もなきにしもあらずです。
そして、週末には、いよいよ日銀政策決定会合があります。
本日は、政策修正への警戒が後退することにより、マーケットは上昇したものの、あくまで観測の域を超えておらずサプライズ的な緩和修正の可能性が消えたわけではないものと思います。
モルガン・スタンレーMUFG証券の山口毅チーフエコノミストは24日付のリポートで、政策修正を先延ばしにする方が市場への悪影響が大きいとして「依然として7月会合でのYCC運用修正を予想する」との見方を示しています。
いずれにしても、今週は今後のマーケットの方向をうらなう週になる可能性が高いと思います。
あまり無理をせず、少しポジションを落として、次なる戦略を練る週になると思います。