9月8日(金)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
日経平均が下落したにも関わらず、日経VIが下落しています。
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
鳥貴族ホールディングス(3193)が4日続伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、7日の取引終了後に発表した8月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比48.4%増となり、増収基調が続いていることが好感されているようです。
客数が同46.2%増と復調しているほか、客単価も同1.5%増と上昇しています。
鳥貴族HDは「新型コロナウイルスの5類移行から客数の増加が順調に続いている。」
「5月実施の値上げで客単価が前年比で増えたことも寄与した」(広報担当者)と説明しています。
美容用品の販売を手掛けるビューティガレージ(3180)が大幅反発し、上場来高値を更新しています。
同社が、7日に発表した2023年5〜7月期の連結決算は、前期比18.1%増収で、53.1%の経常増益となっています。
1Q期間は春の出店ラッシュの反動とゴールデンウィークの影響により、やや軟調な会計期間であることが多く、更に今期は円安等の厳しい環境が続きましたが、売上高・利益共に1Qでは過去最高を達成しています。
業務効率の向上やスケールメリット創出による販管費の圧縮効果もあり、市場コンセンサスも上回っています。
また、同社は決算と一緒に台湾全土および中華圏市場を含む東アジア市場進出を視野に事業展開している連結子会社BG台湾を売却し、同国当該事業から撤退することを決定したと発表しています。
SMBC日興証券の山中志真氏は7日付リポートで、不採算の台湾子会社の譲渡も含め「総じて好印象」との見方を示しています。
ラクスル(4384)が大幅反発しています。
同社は、7日の取引終了後に23年7月期業績予想の上方修正を発表しています。
営業利益を前期比3.8倍の17億6,500万円とし、従来予想のレンジである14億~17億円を上回る水準に見直ししています。
主力のラクスル事業でダンボールワンやノベルティー、アパレルなどの領域が拡張し、エンタープライズ向けの顧客獲得も伸長したようです。
株価は、7月戻り高値水準の1,570円レベルの回復が望まれます。
POPER(5134)が急反発し、一時ストップ高になるまで買われています。
光通信(9435)のグループ会社が、7日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、同社株の保有割合が5.05%と新たに5%を超えたことが判明しています。
保有目的は純投資になっていて、報告義務発生日は8月31日です。
本日の株価はこれを受けて需給思惑的な買いが入ったようです。
本日の株価は、ストップ高をつけたあと、やや売られて終了していますが、大きく跳ね返されて終えた訳でもなく、週明け以降に期待を繋いだ格好での引けとなっています。
ツクルバ(2978)が一時ストップ高になるまで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、7日の取引終了後、集計中の23年7月期単独業績について、売上高が従来予想の40億円から41億5,200万円(前期比50.1%増)へ、営業損益が2億2,000万円の赤字から1億3,200万円の赤字(前の期7億7,300万円の赤字)へ、最終損益が2億4,200万円の赤字から1億6,500万円の赤字(同8億2,200万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しています。
主力事業で中古・リノベーション住宅を取り扱うcowcamo事業で顧客からの問い合わせ数・接客数が想定よりも増加し、流通総額が堅調に拡大したためとのことです。
コストマネジメントの順調な進捗も赤字縮小に寄与する見通しです。
株価は後場一段高を示していて、新ステージ入りも見えてきそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続落!
SQ値は、32,921.39円になり「上への幻のSQ値」となり、今後需給関係からの抵抗線になりそうです。
ギャップダウンからスタートし、寄りから5日線(32,962円)を下回る大陰線を形成しています。
75日線(32,464円)上は維持していますが、下落トレンド局面では、25日線(32,274円)は、抵抗線として機能することが少ないため、75日線を割り込むようなことがあれば、深押しすることも覚悟しなくてはいけないかもしれません。
テクニカル上では、短期下落を示唆するものが多いですが、オプション市場は、そのようにとらえてないのかもしれません。
週末の日経平均は大きく下落しましたが、日経VIは低下しています。
下落を見立てているのであれば、日経VIは上昇するのが普通ですが、下落しているのですから、オプション市場は弱気にはなっていないということでしょう。
ナイトセッションの日経平均先物32,510円 +90円で戻ってきています。
権利落ち分が200円強あるため、実質反発して戻ってきています。
全体的に不安定であることは間違いありませんが、日経平均先物の前日高値32,760円水準をクリアすれば、短期のショート筋の買戻しもはいるかもしれません。
来週も8月CPIや小売売上高など、マーケットに影響を与える経済指標が目白押しですが、週前半の国債入札のいくえも注目されます。
米長期国債利回りは4.26%まで上昇してきていますが、国債入札が消化すれば、金利上昇が落ち着く動きになるのか注目です。
為替についても、いつ介入があってもおかしくないレベルです。
しばらく、視界不良のマーケットが続く可能性があり、相性のいい銘柄の押し目買いに徹するのが正解かもしれません。