9月12日(火)
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【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
ソフトバンクグループ(9984)が続伸しています。
米ブルームバーグ通信が日本時間12日、SBG傘下の英半導体設計大手アームの米ナスダック市場での新規株式公開(IPO)について「既に募集の10倍の申し込みがあり、銀行団は12日午後までに募集を締め切る計画」と報じています。
予定より1日早く募集を終了する見通しで需要が旺盛との見方から、IPO関連の収益拡大に期待した買いが入っているようです。
公開価格があす13日に決定し、14日に上場する見通しで、仮条件が47~51ドルとなっています。
需要の盛り上がりを背景に引き続き仮条件の引き上げも検討されている様子で、親会社であるソフトバンクGの株価を刺激する形となっているようです。
SBIホールディングス(8473)が3日続伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、12日に、米投資ファンドのKKRと共同で日本に資産運用会社を設立することで基本合意したと発表しています。
日本の個人投資家に対し、KKRが運用するオルタナティブ(代替)資産の投資商品を販売する予定としています。
オルタナティブ資産の詳細は不明ですが「プライベートマーケット資産の投資機会を提供することを目指す」ということで、グループのSBI証券やSBI新生銀行、提携先の地方銀行などを通じて販売する方針です。
しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンドマネージャーは「国内の個人金融資産に着目した動きだ。プロ向けの投資商品とあって個人に裾野が広がるには時間がかかりそうだが、貯蓄から投資の流れを後押しする契機にはなる」とみているようです。
北川精機(6327)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
いちよし証券は同社株のレーティングを新規に「A」、フェアバリューを2,000円としています。
収益動向はこれまでスマートフォン関連投資の循環に左右されてきましたが、ここにきて取り巻く事業環境が構造的に変化していることから、2025年6月期以降に収益は本格拡大局面を迎えると考えているようです。
同証券は、2024年6月期営業利益は会社計画6.8億円を上回る8.4億円を予想し、25年6月期は前期比36.9%増となる11.5億円への拡大を見込んでいるとのことです。
株価は、目先的には2021年4月に付けた上場来高値の1024円が射程に入ってきていて、押し目狙いの買い意欲も強そうです。
丸千代山岡家(3339)が大幅続伸になり、年初来高値を更新しています。
同社は、11日引け後に決算を発表し、2024年1月期第2四半期累計の経常利益は前年同期比18倍の4.9億円に急拡大し、従来予想の0.6億円を上回って着地しています。
併せて通期の同利益を従来予想の6億円から10.5億円へと75.0%上方修正しています。
コロナ禍後の消費活動の活発化に加え、インバウンド需要も増加し、一部商品の値上げ効果も出ているようです。
株価は年初来高値更新となりましたが、過熱感も台頭しているため、注意が必要です。
ギグワークス(2375)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は11日引け後に、100%子会社である日本直販の株式20%を音楽プロデュースなどを手掛ける秋元康氏の関係者4人に譲渡すると共に、譲渡と同日付で秋元氏が日本直販の総合プロデューサーに就任すると発表しています。
一方で、2023年10月期の連結業績予想の下方修正も発表しています。
これまで2億6,000万円の黒字を見込んでいた最終損益は11億5,600万円の赤字(前期は2億3,200万円の黒字)に転落する見通しです。
予定していた官公庁案件の受注規模が想定を大幅に下回る見通しとなったほか、連結子会社である日本直販の株式に関し、減損処理に伴うのれん償却額などを特別損失に計上するとのことです。
傘下のnexが運営するシェアリングエコノミー事業でも固定資産の減損処理を行っていて、繰延税金資産の取り崩しも響いています。
年間配当予想はこれまで9円としていましたが、今回未定(前期8円)に見直しています。
それでも、株価は膿をだして、新規一転スタートすることを好感したのか、差し引き204万株超の買いを残していて一段高が期待できそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
下影の長い陽線となり、75日線(32,511円)を回復しています。
上昇トレンドを取り戻すには、まずは5日線(32,816円)上を回復することが必須になります。
11日の米株は、9.11という、一年で最も米株が上昇しやすい日であったことと、モルガン・スタンレーがテスラの目標株価を400㌦に引き上げ、テスラ株が大幅上昇したことも手伝って日経平均も反発しました。
しかしながら、米投資信託の決算は10月に集中するため、9月中に含み損がある銘柄を売却することが多いため、通常9月の米株パフォーマンスは悪化することが多いと言われています。
日経平均も本日は反発しましたが、まだまだ予断を許さない状況です。
そして、ボラティリティが日々低下しているのも気になります。
ここもとは、日経平均が下落しても日経VIが下落していて、オプションのヘッジニーズが少ないことが推測されます。
当然、オプションでのヘッジニーズが拡大するときには、相場は大きなトレンドをつくります。
通常は、下落リスクのヘッジに使われることが多いので、プットオプションニーズが高まることにより、日経VIが上昇し、相場は大きく下落することが多いと思われます。
しかしながら、今年の5月はコールオプションニーズが高まることにより日経VIが上昇し、日経平均が大幅上昇したことがわかります。
日経VIはすでに16.23まで下落してきていて、これまでは16を切ると反発しています。
9月という季節性と日経平均の株価の位置から、今度日経VIが反発すれば日経平均の大幅安につながると思うのですが・・・
相場に先入観を持つことは禁物ですが、上昇するにしても下落するにしても、近いうちに大きなトレンドが発生することは想定しておいたほうがいいかもしれません。