6月13日(木)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別株】
ANYCOLOR(5032)がストップ高まで買われています。
同社は、12日取引終了後、2025年4月期単独業績予想について売上高を前期比21.9%増の390億円、営業利益を同19.7%増の148億円と発表しました。
前期に続き売上高、営業利益とも過去最高更新を見込んでいます。
運営するVチューバーグループ「にじさんじ」の既存ユニットの成長と新規ユニットの輩出、新規デビューを通してファンコミュニティーの更なる拡大を目指すとのことです。
また、同社は、併せて自社株買いの実施を発表しました。
取得上限は400万株(自己株式を除く発行済み株数の6.40%)、金額は75億円となります。
自社株買いの規模が大きいため、本日の株価は差し引き56万株超の買い物を残しており、明日以降の一段高が期待できそうです。
サンバイオ(4592)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
12日開催された厚労省による再生医療部会で、同社開発品SB623である再生医療等製品「アクーゴ脳内移植用注」の製造販売承認の可否などが審議されることが決まりました。
同社は、SB623について2022年3月に再生医療等製品として承認を申請し、審査期間が短縮される「先駆け審査指定制度」の対象にもなっていました。
早期承認に期待が高まっていましたが、その後の審査で追加対応が求められていました。
同社は、23年8月に問題を改善したと公表し、24年3月中の承認取得を目指す方針を明らかにしていました。
モルガン・スタンレー証券は、これまでの紆余曲折があるため、過度に楽観視はできないものの、7~8月認可、9月薬価収載の流れが見えてきたとポジティブサプライズと指摘しています。
認可となれば次の注目は薬価になり、1,000万円以上を獲得できるかがポイントになりそうです。
株価は、6月19日の部会までどこまで上げられるのか注目されるところです。
巴工業(6309)が大幅続伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、12日引け後に、2024年10月期上期決算を発表しました。
営業利益が前年同期比43%増の29億5,800万円と急拡大し、2-4月期も18.4億円、同22.2%増と高い増収率を継続しています。
好採算の製品販売やサービスが好調だったことや、主力の遠心分離機が伸びて収益を押し上げているようです。
株価は上値の節として意識されていたレンジ上限4,500円を4月25日以来約1ヵ月半ぶりに明確にクリアしており、新しいゾーンを駆け上がる可能性が出てきています。
アップコン(5075)が急伸しています。
同社は、12日引け後に、2025年1月期第1四半期の単独決算を発表しました。
営業利益は前年同期比3.6倍の2億1,200万円となり、通期計画1億6,400万円を超過しています。
硬質発泡ウレタン樹脂を使用して素早く修正する「アップコン工法」の知名度・認知度向上に尽力したことなどが功を奏したようです。
目先の株価は早期に1月5日の年初来高値1,681円を捕えたい処です。
【テクニカル分析】
日経平均は続落!
ローソク足は、大陰線での包み線になっており、75日線(39,021.59円)、5日線(38,890.81円)を割り込んできています。
目先は、25日線(38,700.14円)が下値抵抗線としてワークするか注目になりますが、下落トレンドが発生している場合は、25日線は下値抵抗線になりにくいことが知られています。
本日は、米株がFOMCを無難に通過したことから、ギャップアップでスタートしたものの、午前2時に日本経済新聞電子版に、上記日銀リークと思われる記事が報じられていました。
恐らく、これが徐々に嫌気されることで売り込まれ、500円近い陰線になったものと思われます。
そういう意味では、13日から開かれる日銀政策決定会合は、すでに織り込み済みということも言えるかも知れません。
13日はメジャーSQでもあり、相場のターニングポイントにもなり得るタイミングです。
日経平均が早期に騰勢を取り戻すことができるか注目されます。
【本日のトピック】
さて、NTT(9432)が下落していることが話題になっています。
同社株は、25分割以降、4月の新NISA経由の購入額は149億円と個別株で首位、保有残高は641億円で3位と、ここもと個人保有が大きく伸びた銘柄です。
NTT株がトレンド入りしてましたが、自民はNTT株を売却しますが、よく考えて下さい。NTTの回線は日本の通信インフラです。電話も携帯もネットも、行政の個人情報も全てNTTの回線を利用します。
— ami (@amisweetheart) 2024年5月17日
一方、株主は会社のオーナーです。もし中国がNTT株を買ったら日本の通信を握られます。
バカなんですか⁉️😡 pic.twitter.com/DEeCHGTV0O
売られている理由としては、政府がNTT株の売却を検討していることや、足元の業績が苦戦していることが背景にあるようですが、一番の要因は需給関係と思います。
上記はNTTの信用残の推移ですが、株価が下落するとともに買い残が増加していることがわかります。
株価が下落すると、落ちるナイフを掴むかのように買い向かう人々が多くなり、更には信用買いをする人が多くなります。
株価下落に拍車がかかると耐えきれなくなって信用買いのポジションを解消する動き、すなわち損切りする動きが見られます。
その損切りにより株価が下落したのを見て、また新たな人が買い向かうという負のループが発生します。
その後、下落に耐えられなくなった信用買いが減り、買い残が軽くなったところでようやく上昇局面に転じる、というのが教科書的なパターンです。
まさに、NTTは、下落とともに買い残が増える負のループにハマってしまっていることがわかります。
同じように、NTTほどではないですが、三菱商事(8058)やトヨタ自動車(7203)も、株価の下落とともに買い残が増えてきていることがわかります。
こうなるとよほどポジティブな材料がない限りは上値が重い状況が続くと思います。
特段の悪材料はないのにズルズルと株価が下落している株、特に大型株を見つけたら信用倍率を調べてみるのが有効です。
ただ、NTTの予想配当利回りは3.52%まで上昇してきています。
目標株価のコンセンサスも187円になっています。
株価の動きは、短期は需給(信用取引含む)で決まり、長期は業績で決まります。
買い残の推移を見ながら、長期で現物で仕込むタイミングが近いのではないかと思います。